【恐怖の絵本】発売から一週間で販売禁止となった昭和44年の絵本

2016/08/09
放送作家 石原ヒサトシ

 クモだんなは、深い息をした。あの、思っ苦しい胸を押さえていた

変な感じは消えていた。

そのとたん、クモだんなは、真っ黒になるほど腹が立ってきた。

「まて! カエルめ!」

 しかし、カエルの姿は、もうとっくに影も形もなかった。それはそうさ、泳ぎはうまいもの。

 

 それからというもの、くもは、池のまわりや、川のまわりに、巣を作った。

カエルが出てきたら、ただじゃおかないぞ、というわけだ。

カエルのほうだって、そんなことぐらい、ちゃんと承知さね。だから、いつでも水に飛び込める用意をしているのさ。

 

 ――― そうだったのか、それでなんだね? と、夜の声はいった。

 

~おしまい~

 

※絵は動画サイトで見ることが出来ます。

 

という内容の絵本である。

読んでみて “そんな残酷かな?” と思ったが、当時は問題になったのだろう。

それより最後があっけない。絵本は、何かを子どもに学ばせる意図があるものだが、コレは「威張ってばかりいるとしっぺ返しを食らうぞ」というメッセージがあるのだろうか? にしては物語のオチがさらりと流れて終わり、考える時間を与えてくれない。

 

私が、怖いなと思ったのは本文より最初と最後だ。

冒頭でとしよりは夜に対して語りだし、最後に夜の声が「それでなんだね?」と、問うている。夜とは何なのか? なんだか深い気もする。それは読者に、“この話を聞いてどう思った?”と問うているようにも思える。

 

お父さんお母さん、この本を子どもに読み聞かせて感想を伺ってみてはどうでしょう?

ただし、子どもの体や心に支障をきたしたとしても一切責任は持ちませんので…。

 

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放送作家 石原ヒサトシ

放送作家 「クイズ雑学王」、「ボキャブラ天国」等 バラエティを中心にイロイロやってきました。なんか面白いことないかなぁ~と思いながら日々過ごしています。野球、阪神、競馬、ももクロ、チヌ釣り、家電、クイズ・雑学、料理、酒、神社・仏閣、オカルトなことがスキです。

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