少し前まで話題だった、小麦粉が含まれている食品を抜く「グルテンフリー」や炭水化物を控えめにする「糖質制限」。次にブームになるダイエット法は「シュガーフリー」ではないかと言われています。すでにアメリカでは流行し始めているそうなので、チェックしてみました。
砂糖を抜くのはなぜ?
グルテンフリーダイエットでは、グルテンを摂取すると食欲が増す傾向があるため、控えるとダイエットに効果がある、というような考えかたがされていました。また、糖質制限も、糖質を多く含む米などの炭水化物を控えることで、ダイエットに効果があると言われています。お米の代わりにお豆腐や細かくカットしたカリフラワーなどを食べている人も、時々見かけますよね。
今度は砂糖抜きが流行していますが、それはなぜかというと、やはりダイエットに効果があると考えられているからのようです。アメリカは肥満大国と言われ、なんと大人の肥満率が70%を超えているというデータもあります。その原因のひとつが甘い食べ物だと考えられたために、シュガーフリーの動きが起きたのです。
砂糖の代わりになる食べ物
でも砂糖を抜きにしたら、味気ない生活が待っていそうですよね。ケーキもアイスクリームもクッキーも、美味しいおやつにはことごとく砂糖が使われていますし、甘いドリンクも飲めなくなってしまうのでしょうか?
実は、そんなことはないのです。以前よりマクロビオティックという玄米菜食中心の自然食を好む人たちの間では、白砂糖を抜く生活が推奨されています。彼らはお砂糖の代わりに甘酒やハチミツやレーズンやかぼちゃやさつまいもなど、自然の甘みを生かしてお菓子作りをしていて、十分美味しいのです。
海外での取り入れかた
『からだにいいこと』2017年7月号では、海外でのシュガーフリーの動きを取り上げていました。お寿司の酢飯に砂糖を入れなくなったり、砂糖を使っていた炭酸飲料も、天然の甘味料に切り替えつつあるのだとか。
中でも目を引いたのは「炭水化物や砂糖を取らない糖質オフ」というアメリカの栄養士の言葉。確かに砂糖も糖質ですものね。お米や小麦を抜いても、砂糖を抜かなければ、糖質オフしているとは言えないという考えかたなのでしょう。糖質オフの上級編としてシュガーフリーは位置しているのかもしれません。