20代男性が憧れる女性像「美しい男(ひと)が想う、美しい女(ひと)」

2022/06/29
内藤 みか

異性の美しさに憧れに近い気持ちを持つことがあります。学生の頃は、明るく活発な女性が男性から人気があったかもしれませんが、社会人になると、落ち着いてしっかりしている女性が好まれる傾向も出てきます。年代別の異性の好みの違いについて考えてみました。

多様化の時代に

以前は、女性は男性のたくましさに、男性は女性のしなやかさに魅力を感じる傾向がありましたが、令和は多様化の時代。たくましい女性もいますし、しなやかな男性もいるので、画一的な視点だけで相手を見ているだけではないのです。

とはいえ、自分と違う性に対し、尊敬や憧れを持つ人も少なくありません。スポーツマンの男性のタイムには、なかなか女性が追いつくのは難しいですし、純粋にすごいなと感じます。筆者は先日、ボクシングの井上尚弥さんの素晴らしいKO勝ちを観て、心底感動し、何度も何度も試合動画をリプレイしては、その筋肉美や瞬発力にときめいていました。

年齢変われば好みも変わる

筆者個人の経験ではありますが、学生の頃は、筋肉がついている男性について、怖いという印象がありました。ケンカしたら負けてしまうのは明らかですし、それが悔しかったのかもしれません。

けれど年齢を重ねた今は、筋骨隆々としたかたを頼もしく感じるようになりました。若い頃は対立するような気持ちもあったのですが、年齢が上がるにつれて争いを避けるようになり、相手の自分よりも優れた部分を素直に認められるようになってきたのです。

20代が憧れる女性像

『FIGARO』2021年7月号には、20代から60代まで、各世代の男性著名人が、女性の魅力について語る「美しい男(ひと)が想う、美しい女(ひと)。」という記事があります。たとえば20代では俳優の上杉柊平さんが、憧れる女性として随筆家の白洲正子さんを挙げています。戦前の生まれの女性でありながら本人の希望で14歳でアメリカ留学を経験し、帰国後に一目惚れで結婚した後は骨董や能など、興味を持つものに没頭しては本を書いたかたです。

若い彼から見ても、昭和の時代に強い意志を持って行動していた白州さんの姿はかっこいいと感じるものなのです。決してルックスだけでなく、生きかたそのものに魅かれるというところも素敵です。筋が通った人生というものは、年齢や時代を超えて、人の心を打つものなのでしょう。

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内藤 みか
この記事を書いた人

内藤 みか

作家/脚本家/イケメン評論家。著書80冊以上。ケータイ小説時代から電子書籍の自著も多数。脚本担当のラジオドラマ『婚活バスは、ふるさとへ』(YBS)が文化庁芸術祭優秀賞&日本民間放送連盟賞優秀賞。 ツイッター https://twitter.com/micanaitoh ブログ https://plaza.rakuten.co.jp/micanaitoh/

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