ますます人気なグランピング体験の魅力とは?

2022/07/26
内藤 みか

近頃話題のグランピング。このワードの意味は「グラマラス(豪華)」と「キャンピング」の2語を合わせたもので、道具を自分で用意しなくても手軽にキャンプやアウトドア体験ができることを指しているそうです。なぜ、人気を呼んでいるのでしょうか。

手ぶらでアウトドア

筆者もグランピングを経験したことがあリます。モンゴル風のテントに宿泊体験したのですが、本当に楽でした。現地に到着したら、すでにそこには設営されているテントがあり、テントの中にはごく普通のベッドが据えられていて、私たちはただそこの中でくつろいで過ごすだけでよかったのです。

自分は何もしていないのに、苦労せずに自然の中で宿泊ができてしまう。これがグランピングというものの素晴らしさです。アウトドア体験の醍醐味は、苦労してテントを設営するところにもあるのでしょう。けれど多忙な人には、この苦労をすっ飛ばして自然を味わえるグランピングが魅力的に感じるのでしょう。

車や荷物が負担に

筆者はシングルマザーで車も持っていません。キャンプ道具を購入し、それを車に載せ、子連れで現地に向かうというのはかなり大変な作業ですし、お金もかかります。それに道具の保管場所の確保も必要ですが、都会の狭い住居ではスペースを作るのも難しそうです。

海外では、アウトドア用品のシェアリングも盛んだと聞きます。キャンプ道具を持っている人から個人取引でレンタルするというものです。こうしたシェアリングを利用すれば道具の保管や購入の負担は減りますが、結局は道具を移動する車がなければキャンプには行けないのです。こうしたキャンプ難民とも言える人たちも、グランピングが救っているといえるでしょう。

高級感ある体験も

『MyAge』2022年夏号の「山・森・海に癒され元気になる!ソフトアドベンチャーの旅へ」という記事でも、グランピング施設が紹介されています。ベッド付きテントや、テントの外にはリクライニングチェアやテーブルがすでに用意されてあり、そこに宿泊しつつ、バーベキューや焚き火や色々なアクティビティを楽しむというものです。

今までは、テントで眠るといえば、宿泊代金もかからず、安く済むというイメージでしたが、グランピング施設の中には1人1泊何万円もの料金がかかるところもあります。至れり尽くせりのサービス料金も入っているのでしょう。別料金で熱気球やカヌーも楽しめるそうです。

今後はこのグランピングも格安なところとセレブ感があるところとに分かれていくのではと感じています。旅の目的に応じて、今日はシンプルに、今日は豪華になどと、アウトドアでの過ごしかたを臨機応変に変える楽しみが増えたと言えるでしょう。

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内藤 みか
この記事を書いた人

内藤 みか

作家/脚本家/イケメン評論家。著書80冊以上。ケータイ小説時代から電子書籍の自著も多数。脚本担当のラジオドラマ『婚活バスは、ふるさとへ』(YBS)が文化庁芸術祭優秀賞&日本民間放送連盟賞優秀賞。 ツイッター https://twitter.com/micanaitoh ブログ https://plaza.rakuten.co.jp/micanaitoh/

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