鹿児島男児は「殺し屋前」。「豆の木」集合の埼玉県民。ご当地待ち合わせスポット第2弾

2016/03/10
サクマ 香奈

飲み会にデート、ビジネスの待ち合わせ、みなさんの故郷ではまずどんな場所に集まるのがお決まりでしたか? 他県民からするとさっぱりでも、その地域では定番中の定番といえる待ち合わせ場所を紹介している『全国ご当地待ち合わせスポット』の第2弾。今回は、有名どころから、地元でも少しマイナー感がある待ち合わせ場所を集めました。

 

大宮駅の「まめの木」に集合!

埼玉県の中心・大宮駅の定番待ち合わせスポットといえば【まめの木】。2本の金属が螺旋を描き、まるで木のように見えることからついた愛称ですが、どこか遺伝子っぽい形状から一部で「DNA」とも呼ばれているアートなオブジェです。

 

埼玉出身者いわく、埼玉県民で知らぬものはいないほど“絶対的な知名度を誇るスポット”だそうですが、実物はかなり細く控えめな形状なので、他県から来た人が発見できないこともしばしば。初めての大宮駅で「まめの木…まめの木…」とつぶやきながら構内をさまよった方も多いのではないでしょうか。

 

構内のリニューアルにより、元々あった場所からちょっと移動しましたが、いまも中央改札から見える位置にあります。

 

今はなき『政宗前』で待ち合わせ

仙台の人々が仙台駅に集まる場合、「今日は政宗の前ね!」のひとことで、全員がきちんと待ち合わせられます。この政宗とは、仙台の武将・伊達政宗の像のこと。もちろん苗字の方をとって【伊達像】と呼ぶ派の人も多いです。

 

地元民からの愛されぶりがうかがえますが、実はこの像、すでに撤去されており、この場所には今ステンドグラスが設置されています。しがたって現在この場所を正確に表現するなら「ステンドグラス前で待ち合わせ」となるはずですが、いまだ「政宗前」と言う人が後を絶ちません。

 

銅像なき今も、この場所にしっかり集まれる仙台人、まさに地元ならではのスポットといえそうです。

 

「殺し屋前!」に集まる鹿児島男児

鹿児島・天文館で特に男性陣が好んで待ち合わせに使っているのが【殺し屋前】。なんとも物騒な響きですが、その正体は『永田シロアリ』というシロアリ駆除会社のビル。夜になると1階の店のシャッターが降ろされますが、そこに「殺し屋参上!」と書かれたドデカイ文字が現れるんです。

 

この文字、すこぶる目立ちます。つまり「殺し屋参上!のシャッターがあるビル前に集合しようね」ということなんですが、だんだん短くなって「殺し屋前で!」でも通じてしまいます。

 

 

『殺し屋』も目立ちますが、その上の『永田シロアリ』もかなりきてます。ちなみにここは天文館のアーケードそばでわかりやすく、飲み屋街にも近いとあって集合場所としてももってこいなんだそう。おもしろいだけじゃないんですね。

 

自慢の釣り竿がへし折られる。福山駅の『釣り人像』とは?

広島の福山駅でのメジャーな待ち合わせ場所は通称【釣り人像】。正式名称は『五浦釣人』」といい、市の名誉市民である平櫛田中(ひらくしでんちゅう)の作品です。

 

 

平櫛が師とあおぐ岡倉天心が、多くの偉人を育てたことを釣りにたとえ、作ったものなんだそう。

 

この釣り人像が持つ釣り竿は結構な長さで迫力があるのですが、2015年の春には成人式を終えた新成人が像によじのぼり、このシンボルでもある釣り竿をへし折って問題になりました。

この釣り竿が折られる悲劇は過去にも数回あり、福山市民たちは「また折られた!」と本気で怒ったり、情けなくなったりと、いろいろ複雑な気持ちになってしまったそうです。

 

やはり目立つのが一番ということなのか、みなさん銅像前で待ち合わせることが多いようですね。遠くの地域を旅行すると、たまに「なぜここにこんな像が?この形はいったい何?誰?」と疑問に思うものも中にはありますが、インパクトがある分、集合場所としては最高なのかもしれません。

 

みなさんの故郷では、他県から見たらちょっと変わった待ち合わせスポットはありますか?

 

 

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この記事を書いた人

サクマ 香奈

放送作家。情報バラエティ、通販、ドキュメンタリー、ワイドショー番組などに参加。転機となった担当番組は「アキバ!あきば☆AKIBA♥」「スーパーモーニング」「BLOG@GIRLS」

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