東京・渋谷の待ち合わせといえばハチ公前が有名ですが、他にもその土地ならではのメジャーな待ち合わせ場所が存在します。
今回は、地元民にしか通じない!?かもしれない日本各地のご当地待ち合わせスポットを紹介します。
名古屋人は「ナナちゃん」前で待ち合わせ!
名古屋の有名待ち合わせスポットといえば「ナナちゃん」。
名鉄百貨店前の歩道に仁王立ちしている巨大な女性のマネキンです。
身長が610cmととにかく大きく、付近はいつも人でごった返しているためか、時に若者は「ナナちゃんの“右足”に6時ね!」などパーツレベルでの慎重な待ち合わせを強いられます。
3サイズも公式発表!
そんなナナちゃんの本業は『名鉄百貨店の広報部員』。季節に応じて様々な衣装を身にまとい、人々にトレンドの着こなしを提案しています。
春にはセーラー服、夏休みには水着、時には大人の事情なのか映画などのキャラになることも……
挑戦を続けるナナちゃんの衣装は行きかう名古屋人の楽しみになっているのですが、大掛かりな着替え現場を多数の人に目撃され、公式HPでは3サイズも公表されるなど体を張った“広報魂”こそがナナちゃんが愛される理由かもしれません。
「ヒロシ前に17時!」で通じる札幌の人々
北海道でメジャーなのが『ヒロシ前』での待ち合わせ。
札幌人にとってはド定番のスポットなので、地元以外の人と合流する場合にも、「ヒロシ前に来て!」と普通に使ってしまうこともしばしば。
その度に相手を「ヒロシって誰…?」とザワつかせることになります。
ヒロシとは、札幌の中心部、市営地下鉄大通駅にある巨大なマルチビジョン「HILOSHI」のこと。
人間のような名前を持つこの黄色い大型画面にはいつも番組やニュースが流れています。
ヒロシの前は広場になっており、柱にはオシャレな腰掛けがついています。
そのため厳密には「ヒロシ前広場の腰掛け」で待ち合わせていることが多いそう。
アンパンマン級にカワイイ『浦和うなこちゃん』
浦和駅の西口でひょっこり出迎えてくれるのが『浦和うなこちゃん』の像です。
初めて見かけた人は、そのあまりの可愛らしさに驚くそうですが、それもそのはず、実はあのアンパンマンのやなせたかし先生が浦和のうなぎをPRするためにつくったキャラクターなんです。
しかし像のまわりには屋根がなく、雨の日の待ち合わせは至難の技という切ない欠点があるそうですが・・・
「妹」が盗難で埼玉県民悲痛
この浦和駅の像よりミニサイズで、さいたま市の別所沼公園に設置されていた『うなこちゃん像』が、先日盗難被害に遭ってしまいました。
家出か!?と、その行方を埼玉県民が総出で心配しています。
「こっそりでもいいから戻ってきて」と関係者は控えめに呼びかけていますが、うなこちゃんの『妹』は今どこに・・・
京都に来たら「土下座像」に集まれ~!
土下座をしているように見える巨大像が、京都人の待ち合わせスポットです。
京阪三条駅前にあります。
約2mあるので、遠くからでもすこぶる目立つ『土下座像』ですが、モデルは高山彦九郎という吉田松陰にも影響を与えた偉人。
尊王思想が強かった彦三郎が京都に入る前、この場所から京都に向かって拝礼した姿が像になっています。
確かに、よく見ると土下座じゃないことに京都民も薄々気づいているのでしょうが、デートや合コンなどの待ち合わせ場所として「土下座前に集合~!」と若者たちは軽い感じで使っています。
- 出典:photozou.jp
「パルコ前でクルクルしている石」に集合!@熊本
熊本パルコの前にある石のオブジェです。
黒光りした石がクルクル回っています。
パルコ前にあるので『パル石』と呼ぶ人もいますが、もはや「石の前に19時!」とか「クルクルの前で!」でさえ通じるほどメジャーな存在です。
正式名称は『グラニット・ボール』といい、水圧で浮きながらまわっているそうです。
手で触れると加速し、高速回転もさせられるエンターテインメント性もウケて、「パル石を触ると幸せになる!」という噂も見かけますが、積極的に触っているのはチビッコか酔っ払い、観光客の方々だそうです。
様々な地域の待ち合わせ場所を紹介してきましたが、地元に親しまれるあまり、正式名称よりも愛称で呼ばれているスポットも多いんですね。
もし近くを訪れることがあれば、実物をチェックしたいものです。あなたの地元にはメジャーな待ち合わせスポットはありますか?