現代の介護は「家族だけで」のイメージから変化!8割が「専門職の手を借りたい」

2023/01/27
佐藤 勇馬

人気子役の永尾柚乃ちゃんを起用したテレビCMが話題になっている「LIFULL 介護(ライフル介護)」を運営するLIFULL seniorが、全国の30代以上の男女1400名を対象にした「介護の実態および意識に関する調査」を実施。その結果が19日に発表され、約8割が「介護は専門職の手を借りたい」と回答するなど、従来の「家族だけで介護するべき」というイメージから変化していることがわかりました。

2025年には「団塊の世代」全員が後期高齢者になることもあり、介護問題に漠然とした不安を抱えている人は多いようです。

今回の調査では、最初に介護に関する考え方について質問。「介護士など専門職の手を借りた方がいい」と回答した人は全体の84.2%、「介護保険サービスを利用した方が良い」と考える人も全体の85.8%にのぼり、大半の人が「介護は専門職の手を借りたい、借りた方が良い」と思っていることが判明しました。また、介護に携わった経験がある人ほど「専門職の手を借りるべき」と考えている割合が高い傾向が見られました。

続いて、親の介護の方法について尋ねると、デイサービス、訪問介護、施設入居などの“何かしらの介護サービスを利用している人”は全体の84.3%に。内訳は「家族や身内で介護を行っているが、デイサービスも活用している」が33.3%、「介護施設などに入居して受けるサービスを活用している」が32.4%と、デイサービスと施設入居で二分されました。一方で、「家族や身内で介護を行っている(とくに介護サービスは利用していない)」はわずか9.5%で、現代ではかなり少数派のようです。

家族の中で親の介護を誰がメインで行ったかを問うと、最も多いのは「長男」が29.1%でトップ。次いで「長女」の20.2%、「親の配偶者」が14.8%、「次女」が10.3%、「次男」が8.9%という結果に。かつて、親の介護者の筆頭にされがちだった「長男の嫁」は8.4%で6番目となっています。

介護施設などに入居して受けるサービスを利用したいかを尋ねると、自分自身が介護される場合/親の場合、それぞれにおいてに入居サービスを“利用したくない/させたくない”と回答したのは全体の28.9%/24.3%という結果に。また、それぞれの理由をみると、自分自身/親ともに「金銭面が不安」がトップで、44.9%/38.8%という結果になっています。

さらに、自分自身が介護される場合/親の場合のそれぞれにおいて、介護施設などに入居して受けるサービスを“利用したくない・させたくない”理由を、介護経験者/未経験者で比較、どのカテゴリでも共通して、「金銭面」が理由のトップでしたが、自分自身の場合は「生活の自由がなさそう」、親の場合は「家族や身内でみてあげたい」となり、介護経験による差異はみられませんでした。結果として、施設入居は「費用への不安」と「身内での介護希望」が足かせになっている現状が浮き彫りになっています。

「LIFULL介護」編集長の小菅秀樹氏によると、施設入居のネックとして挙げられている「金銭面」について、近年の介護施設は低価格と高価格の二極化が進んでおり、また、「生活の自由がなくなりそう」という声にも応えられる施設が増加しているとのことです。

[https://youtu.be/Ps-y9VSBV8g]

同社のCMでは、「家での介護に疲れた」「家族と話し合おうとしても反応がない」「たくさんの情報を前に、次にどうすればいいかわからない」といった、介護施設探しにおいて悩ましい様々なシチュエーションを想定。永尾柚乃ちゃんが演じる「ライフルかいごちゃん」が登場し、「LIFULL 介護」を利用することで施設探しのモヤモヤが解決されることを表現しています。

「LIFULL 介護」は、有料老人ホームや高齢者向け賃貸などの情報を掲載したポータルサイトと電話相談窓口で高齢者の住まい探しをサポートするサービスとなっており、「専門職の手を借りたい」と思ってもどうしたらいいかわからない時、心強い存在となりそうです。

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佐藤 勇馬
この記事を書いた人

佐藤 勇馬

新宿・大久保在住のフリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にスカウトされて以来、芸能、事件、ネットの話題、サブカル、漫画、プロレスなど幅広い分野で記事や書籍を執筆。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など。 Twitter:ローリングクレイドル

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