振動圧刺激で毛が生える医学的根拠とは?薄毛・抜け毛に悩む人の”みんなの頭皮マッサージ”

2018/10/04
マガジンサミット編集部

夏が終わり薄毛・抜け毛が気になっているあなた、頭皮マッサージをしていますか? シャンプーで欠かさず頭皮を揉み、毛生えのツボ“百会(ひゃくえ)”も押してはいるけれど…(でも、これって発毛効果あるの?)

その疑いたくなる気持ち分ります! なぜならば、頭皮マッサージで毛が生えるという医学的根拠はないから。しかし最近、編集部は気になる動画を見つけてしまいました。

「みんなの頭皮マッサージ」

これは、19年間にわたり190万人もの薄毛治療にあたってきた薄毛治療専門クリニック「ヘアメディカルグループ」が制作したもの。

某国営放送のパロディのようで、思わず笑ってしまう内容ですが…それはともかく! 頭皮マッサージが発毛促進に効果があるという医学的なエビデンスが発見されたことが分りました。でも、司会者らしき人物、毛増正治(宍倉 孝雄/たぬきごはん)が説明する2018年9月6日とは?

実は、日本医科大学付属病院形成外科講師の高田弘弥氏が「ヒト毛乳頭細胞に対するミノキシジルおよび振動刺激による作用機序の解明」という議題にて、“振動圧刺激”が発毛促進につながるという医学的根拠を発表した日のことなのです。

写真)「カリウムイオンチャネル開口イメージング画像」の紹介を行う日本医科大学付属病院形成外科講師の高田弘弥氏

高田弘弥氏ら研究チームは、世界ではじめて振動圧刺激を毛乳頭細胞に与えることで、カリウムイオンを通過させる細胞壁「カリウムイオンチャネル」が開くイメージング映像の観察に成功。振動圧刺激が直接、発毛促進のトリガーになることが分ったそうです。

頭皮マッサージ(血行促進)が発毛に効果がある根拠

以前から、頭皮マッサージが発毛に効果がある根拠として、振動圧刺激が毛根部分に存在する毛母細胞の細胞分裂を促がすこと。また、マッサージによる血行促進が、毛乳頭細胞に必要な栄養を行きわたらせる効果があるのではないかとされてきました。

しかし、血流促進の作用があるビタミンEや同じ血管拡張作用があるカルシウム拮抗薬(降圧薬)などには発毛作用の報告はなく、血行促進(血管拡張)=発毛、というロジックは必ずしも正しいとは言えないという意見もありました。

しかし、今回の毛乳頭細胞のカリウムイオンチャネル開口イメージング画像の公開により、血行促進という観点ではなく、振動圧刺激そのものが毛乳頭細胞に直接作用し、発毛につながる可能性が高いことが医学的に根拠づけられたことになったわけです。

もちろん動画のように、ごっそりと毛が生えることは今のところないようですが、今後の研究次第では、まるで肩こりをほぐすかのように“揉めば生えてくる”日が来るかも知れません!

とりあえずは千里の道も一歩から! 毎日の習慣が実を結ぶ未来を信じて、頭皮をじっくり揉んで髪の毛をいたわってあげたいものですね。

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