「キャンプが仕事」雑誌界の山口達也!ガルビィ編集長がアウトドアの楽しさ伝授!

2016/09/16
吉岡仁美

「いきなり薪の上に着火剤を置いて火を点けてもダメです。火は、煙突効果で上へ上へとのぼるものなので、薪を井の字に組み立てるなどして燃えやすくします」

 

―― 薪を組み立てたら“火種”は、どう点せばいいでしょうか

 

「薪を組み立てた真ん中辺りに、小枝や使いふるした割り箸などを重ねて、そこに着火剤を置いて火をつけます。着火剤が無い場合は紙(乾かした牛乳パックでも可)などを利用しますが、紙は空気が入るように軽く丸めるといいですよ。キャンプ場によっては直火が禁止されているので、その場合は“焚き火台”があると便利。やっぱり火をスムーズにつけられると一目置かれます」

 

これは便利!編集長おススメの道具5選

―― 龍野さんが必ず持ってゆくアウトドア道具はありますか?よかったら教えてください!

 

ダッチオーブン

「丸鶏のオーブン焼きなど、煮る、焼く、蒸す、揚げるなど、多彩な料理が楽しめます。大きすぎるものより、小さいのを2個くらい持ってゆくと良いです。ただ重量があるので持ち運びは大変!車での移動が必須です」

 

 

ハンモック

「僕的に今、注目度NO1のアウトドアグッズです。椅子にも寝台にもできて快適。キャンプシーンじゃないと味わえない体験ができそうです」

 

 

シングルバーナー

「かなり重宝します。各メーカーさんから、たくさんの種類のシングルバーナーが登場しています。どのタイプも手の平に収まるサイズなので、2つ持ってゆくと便利です。できれば横風などに強い商品がいいですね」

 

 

スキレット

「鉄でできているので焚き火料理などで大活躍。調理してそのまま食卓に出してもオシャレ。これも2個用意して重ねて使えばオーブンや、蒸し焼き機の代わりになり便利です。料理の幅が広がるし、家庭でも使えるので買って損はないです」

 

※右上 スキレット

焚き火台

「先ほども話ましたが、キャンプの夜には欠かせないアイテムです。大型から小型まで色々あるのでシーンに合わせて選んでください」

 

※写真中央が焚き火台。周りを囲むのは“焚き火テーブル”

 

最近、注目のグランピングとは?

―― キャンプは小学校や中学校の林間学校で行ったきりのような人もいると思うのですが、いわゆる定番のキャンプ以外に、アウトドアを楽しめる方法はありますか?

 

「テント泊や料理は苦手。でもアウトドアを楽しみたい…そんな方にはグランピングがおススメです。欧米でシェフをつれて長期の旅をするスタイルが発祥といわれるグランピング(グラマラス・キャンプ)は、簡単にいうと“野外にあるホテル”といった感じです。大型のテントにベッドや冷蔵庫が完備され、スタッフがアウトドア料理を作ってくれます」

 

「1990年くらいに日本に入ってきましたが、ここ数年で人気に火がついて、企画する旅行会社やホテルはどこも盛況のようです。グランピングをきっかけに、もっとアウトドアな世界に踏み入れるか否かはその人次第ですが、入口としてはアリじゃないかと思います」

 

ガルヴィ 2015年11月号
Fujisan.co.jpより

 

「もう一つ新しい流れとして、音楽や天体観測といったイベントとキャンプを一緒に楽しめるフェスが人気です。なかには無料のイベントもありますし、大勢で楽しめるのでビギナーにとっては安心かも知れません。あとは都心で開催されるイベントに参加して雰囲気を味わうのも手ですね。例えば、日本オートキャンプ協会が主催するOUTDOOR DAY JAPAN(アウトドア デイ ジャパン)など、気軽に最新の道具を見たり、触れたりできる良い機会です」

 

※OUTDOOR DAY JAPAN(アウトドア デイ ジャパン) http://outdoorday.jp/

 

「若い人には日帰りBBQなども人気ですから、そこからキャンプにも興味を持ってもらえると嬉しい。BBQのために揃えた道具はそのままキャンプにも使えるから、ぜひ活用しましょう」

 

―― GARVY(ガルヴィ)でもイベントを開催されていますよね?

 

「ガルヴィのイベントで人気なのは、蝋燭をつくるなどのワークショップや料理教室です。特に料理教室は、材料選びから学べて著名な方が教えてくれるので盛況です。創刊から25年もたつと、参加当時、子供だった方が、結婚して新しい家族をつくって戻ってきてくださったりしてね。読者の皆さんとは、まるでお友達みたいな距離感です」

 

GARVY(ガルビィ)の歴史

 

―― GARVY(ガルビィ)創刊のきっかけは?

 

「そもそも『GARRRR』というオフロードバイクの雑誌でしたが1980年後半からのアウトドアブームをうけて、1991年に“車と外で遊ぼう”というコンセプトのもとGARRRRの一部をRV(レクリエーショナル・ビークル)に変えて“GARVY ”になりアウトドア(オートキャンプ)の雑誌になりました」

 

―― アウトドアと車は切ってもきりはなせない関係ですね

 

「1990年代は4輪駆動(4WD)で、どこでも行けちゃうジープ的なものが主流でした。それが2000年代にはいるとミニバンが大流行して、その後10年くらいは“ミニバン+ファミリーキャンプ”が定番でした。最近は多種多様で、必ずしも大きな車=アウトドア(キャンプ)ではなくなりました。ファミリーでも軽自動車、友達同士ならばレンタカーとか。キャンプ道具も全部レンタルするかコンパクトな荷物で済むようになったので、原付きバイクで気楽にやってくるキャンパーも多いし、スポーツカーで来る人も見かけます」

 

キャンプならではの絶景を体験したい!

―― 慣れてきたら、行っておくべきおススメのキャンプ場はありますか?

 

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吉岡仁美
この記事を書いた人

吉岡仁美

モデル。準ミス・ワールド2015日本代表。教育学部生涯教育課程芸術文化コース音楽専攻フルート科卒業。元教員。現在もミス・ワールド・ジャパン・オーケストラで演奏を続ける。社交的な明るい性格と笑顔と向上心を持って世界の懸け橋となり、人と人の心をつなぐ活動をします!どうぞよろしくお願いします。

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