冬の金沢で、観光客に人気急上昇中の逸品があります。
それは地元民が愛してやまない“香箱(こうばこ)ガニ”。
前回のマガジンサミットでは、その美味しさと地元秘伝の食べ方をレポートしました。
さて今回は、いかにして香箱ガニを手に入れるか?地元民だけが知る“お得な買い方”をこっそりレポートします!
金沢の秘宝、香箱ガニとは?
その前に、香箱ガニの予備知識を。
香箱ガニはズワイガニのメスのこと。産卵するメスは自然保護のため年内で漁が終了します。年が明けると、食べることも手に入れることも徐々に難しくなります。
2015年はシケ続きで、しかも急に認知度が高まったため品薄で、例年より値段が2~3割高め。
特に石川の地物は他県ではなかなか手に入らないので、とても希少になります。
香箱ガニを“出来る限り”安くゲットするコツ
香箱ガニをゲットする場所は、そう!観光地としてガイドブックに必ず載っている金沢の台所『近江町市場』です。
香箱ガニも大きいと当然値段が高く、ビッグサイズで2~3万円。
やや大きくて1万円前後になります。
売れ筋は、漁の獲れ具合で多少変動しますが1000~3000円程で、小物は700円前後です。
- ずらりと並ぶお宝、オスの加能ガニとメスの香箱ガニ。
大きさによって値段が違います。また県外産もありますがこれも結構お得です。
中には、その場でさばいて食べさせてくれるお店もあります。
■狙い目の時間
近江町市場はAM9時頃から開店し、PM5時頃には閉店します。
時間の狙い目はPM1:00以降。そして3:00以降。
お店側としては売り切ってしまいたいので、値段を安くしたり、まとめ買い、抱き合わせで安くしたりします。スーパーの夕方の割引品と同じですね。
ただし!今年は特に品薄なので、あまり値段を下げてくれないお店も多いですし、どのお店も同じように見えるので、どれがお得かすぐには判断がつきにくい……そこで更に安く買うポイントです!
■ザル盛の香箱ガニを探す!
小さめの香箱ガニがザルに盛られ3~5匹位であったら値段をチェック!
それが1000円~3000円までなら即買ってもいいです。
■折れは即買い!
ザル盛りであろうがなかろうが足が折れたカニは通常より2,3割安く、しかもそれ以上値段は下がりません。
味は変わらないのでお買い得です!
- ずちなみに私が取材として行った時、この4匹で1800円でした
やや小ぶりですが、これでもかなりお得な買い物!
ちょっとしたコツ①「抱き合わせ」
数匹一緒に売られていなくても、小ぶりのものを「3匹買うからちょっとおまけして!」とお願いすると、安くしてくれるか別の魚などを付けてくれるかもしれません。
ちょっとしたコツ②「地物にこだわらない」
実は近江町市場には石川の地物だけでなく、兵庫や島根などの山陰から獲れたカニも入ってきます。県外物は地物よりやや安いので、産地にこだわらず値段の安いものを選ぶのも得策です。味はほとんど変わりません。
さらに、石川の香箱ガニ漁は年内で禁止ですが、島根などは1月上旬まで漁が続きます。年が明けたからといって絶対手入らないわけではありません。
もちろん、市場なので他で買うより安いはずです。
ちょっとしたコツ③「値が張るモノは夕方」
知人のお土産に、帰って自分で食べるのに、小さいよりも大きい方が食べ応えがある…という方もいるはず。
じゃあ奮発しましょう!値段が高くても良いなら、さらにお得に買えるかも!?
夕方になると、値段の高いカニは数千円安くなるものがあります。
大きな香箱ガニは希少ですが、お店の人とお値段を相談してみるといいでしょう。
ちなみに近江町市場では宅急便での配送も行っています。
- “只今より”と書いてあるのは安くなった値段です。
お値段は張りますが、基本的にかなりお買い得だと思って間違いありません。
香箱ガニ 安くゲットするには? 番外編
金沢市内のスーパーを覗いてみてください
意外や意外、香箱ガニが見つかるかもしれません。
- 地元スーパーチェーン店では、大量買して時々特売で出すこともあります。
ちなみに1匹680円は、お手頃価格です。
香箱ガニを、金沢のお店で食べたい!
居酒屋さんでは安くても一匹1500円以上。ちょっとした料理屋さんだと蟹コースで軽く1万円以上します。回転寿司屋さんによっては600円ほどで食べられることがあります。
変わったところでは“おでん屋さん”
石川県は日本一おでん屋さんが多い都道府県でもあります。
実は、香箱ガニはおでんの具としても人気です。わた部分はとってもジューシーで美味しいです。
値段に関しては、その日の漁の獲れ高で多少変わるかもしれません。
ただ、年末年始は値段も渋くなると予想されます。
とにかく、せっかく金沢へ行ったなら、ぜひとも金沢の秘宝“香箱ガニ”を召し上がってみてください!