牛乳が常温で3ヶ月保存可能に!スウェーデン発の技術、ロングライフ紙パックとは?

2025/05/29
マガジンサミットライター

5月27日、日本テトラパック株式会社がイベント「冷蔵庫不要の紙容器で生活が変わる牛乳の新常識!ロングライフ牛乳活用術」を開催。イベントには東北大学名誉教授の齋藤忠夫氏や、タレントの小倉優子氏が登壇し、ロングライフ牛乳についてのトークショーやクイズを楽しんだ。

ロングライフ牛乳とは?

タンパク質やカルシウムなどが豊富に含まれ栄養価の高い牛乳だが、常在菌が増えやすく痛みやすいというデメリットがある。しかしテトラパックであれば、なんと牛乳が常温で3ヶ月保存可能に。

ロングライフ牛乳を実現するテトラパックとは、滅菌された6層構造の紙容器のこと。飲み物を超高温・瞬間で滅菌し完全に無菌の状態で充填するため、おいしさと栄養は変わらずに常温で3ヶ月の長期保存が可能となっている。

また、テトラパックはスウェーデン発の技術というのもあり、特にヨーロッパでの人気が高い。齋藤氏は「スーパーの売り場ではヨーロッパでの人気が高くて、フランスでは共働きが多いので、牛乳を大量に買って少しずつ使う生活が根付いています。また、2030年にSDGsのゴールがありますが、 達成率が17%ぐらいに止まっていて、プラスチックから紙パックに回帰するという方向はすごく多いんです」と話した。

カフェやレストランのような業務用での利用も拡大している。さらに冷蔵輸送が必要ないため、負担やコストの削減・災害時の備蓄対応も可能だ。

しかし利便性とは裏腹に、日本ではまだまだ知名度が低い。パックに「常温保存可能」という表記がついているにもかかわらず、スーパーでは冷蔵棚に陳列されていることも少なくないとのこと。

日本テトラパック株式会社執行役員 マーケティングディレクター 鍜治葉子氏はこう語る。「テトラパックの価値をより広く伝えることで、牛乳の使用シーンも広がると思います。牛乳の消費量は年々下がってきていると言われておりますけれども、牛乳市場の活性化につながると信じておりますし、物流、食品ロスといった社会課題にも貢献できるというふうに考えている次第です」とコメント。

トークショーで明かされる長期保存の秘密

続いてのトークショーで、小倉氏は「うちは男の子が3人で中学生、小学生、幼稚園なんですけど。 背が高い子のママに聞くと牛乳すごく飲んでるよって聞くことが多くて。スポーツもしてるので、背を伸ばせる牛乳は必要なのかなと思っています。 子供たちはもう朝ごはんから飲んでいて、私はカフェラテが大好きで、一日2杯って決めて飲んでます」と牛乳の使用頻度が高いことを告白。

しかしロングライフ牛乳については「牛乳っていうのは冷蔵庫で保管するもので、常温だと菌が怖いなというイメージを持っています」と半信半疑だ。

すると齋藤氏は「最大のポイントは、生きている微生物がゼロだということです。 我々が普通に飲んでいる牛乳は、少し菌が残っています。しかし完全に滅菌であれば、菌がいないわけですから常温でも増えないんですよ」と解説した。

テトラパックは光や酸素を通さない6層構造になっており、中身が劣化しづらい。開封前の状態であれば、保存料を入れなくても常温での保存が可能だ。

そして、小倉氏は常温で保存できる牛乳を知った驚きをフリップに記載。「常温牛乳で賢くストック」と発表し、本イベントは幕を閉じた。

夏場は特に保存に気を遣う牛乳だが、ぜひ常温で長期保存可能なロングライフ紙パックをフル活用して欲しい。

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