仕事や支払いの「デジタル化」への適応に世代間ギャップ?最も求められているのは「行政の手続き関連の簡素化」

2021/09/24
佐藤 勇馬

auじぶん銀行は22日、全国のビジネスパーソン男女500名を対象にした「デジタル観」に関するウェブアンケート結果を発表。世代間ギャップが浮き彫りになったほか、今後のデジタル化に期待することの1位に「行政の手続き関連の簡素化」が選ばれました。

生活のさまざまな場面でデジタル化が進んでいる昨今、今回の調査ではビジネスパーソンの「仕事」「恋愛・交友関係」「支払い・買い物」「金融サービス」などに関する調査が行われました。

「仕事編」として、オンライン会議やテレワークの導入など勤務先のデジタル化について質問すると、54%と半数以上の人が「満足している」(「満足」「どちらかといえば満足」)と回答。年代別で見ると、年齢層が低くなるほど満足している人が多いことがわかりました。

また、デジタル化によって最も便利になったと感じたこと・良かったこととして、約3割が「テレワークにより、移動時間が減った(27.2%)」と答えています。一方、困ったこととしては「直接人と話せないのでコミュニケーションが取りづらい(16.6%)」に多くの票が集まりました。

「恋愛・交友関係編」として、オンラインでのやり取りを通じて実際に初対面の人と出会った経験について聞いてみると、約3割の人が出会った経験あるとわかりました。年代別では、50代の約2割に対し、20代・30代は約4割がオンラインでの出会いを経験しているようです。また、出会いの目的は1位に「趣味関連(11.6%)」、2位に「恋人・パートナー探し(11.2%)」、3位に「ビジネス関連(9.8%)」となりました。

「支払い・買い物編」として、日々の買い物で最も頻度が高い決済方法を聞いたところ、1位は「カード決済(39.0 %)」、2位は「現金(32.6%)」、3位が「スマホ決済(28.4%)」という結果となりました。年代別で比較すると、20代・30代は「カード決済」か「スマホ決済」を最も利用する“キャッシュレス派”が約7割超え。一方、40代・50代は「現金」を最も利用する人が約4割で、キャッシュレス化の浸透率は40代を境に開きがあることが分かりました。

「スマホ決済」については、40代・50代は「個人情報を登録するのが嫌・面倒」と感じている人が多く、一方の20代・30代は「お金の管理がしやすい」といったメリットを感じる人が多数おり、年代によってイメージが大きく違うようです。

「金融サービス編」として、インターネット金融サービスで取引したことがあるものについて質問すると、「インターネットバンキング(59.6%)」が約6割で最多。次いで「証券会社のオンライン取引(25.8%)」、「損害保険会社のオンライン保険加入(11.8%)」、「生命保険会社のオンライン保険加入(6.4%)」いう結果になりました。

また、金融サービスを選ぶ際に優先したい要素として約6割が選んだものが「金利の優遇や手数料の安さ(58.8%)」で、その理由として「お得に使いたいから」、「手数料が安いと気軽に利用できるから」、「手数料がかさむともったいないから」といった声が多く挙がりました。さらに「手続きの手軽さ(ネットですべて完結できるなど)(37.2%)」や「セキュリティの信頼性(33.8%)」に加え、「24時間利用できる(32.2%)」も3割を超える票を集めました。

最後に、ジャンルを問わずに、今後のデジタル化に期待することについて質問。その結果、半数以上が「行政の手続き関連の簡素化(53.0%)」と回答。2位には「運転免許証などの公的証明書の手続きの簡素化(39.4%)」が入り、誰もが避けられない公的な手続きのデジタル化に期待が集まっているようです。

また、デジタル化にまつわる世代間ギャップや驚いたこと、困ったことのエピソードとして「退職届けがラインで20代の社員から届いたこと」(大阪府・36歳女性)、「研修中の社員に物事を教えていて、分からないことはメモしたほうがいいと促したら、スマホで動画を撮り出した」(愛知県・44歳男性)、「親世代がネットでの申し込みを避けて電話で連絡しようとすること。ネットの方が絶対楽なのに…」(兵庫県・28歳女性)、「今の若い世代がPCの扱いに疎く、スマホのほうが扱いに習熟していること」(石川県・34歳男性)といった声が寄せられています。

今回の調査結果を受けて、同社は「仕事や交友関係、買い物など、さまざまな生活のシーンで、デジタル化がどれほど浸透しているのか、そして世代間でのギャップが明らかになりました。あらゆるシーンでのデジタル化には、まだまだ課題もあるといえそうですが、生活がより便利に、豊かになるサービスも多数あります」とコメント。

続けて「auじぶん銀行では、スマホだけでコンビニATMで現金引き出しが可能となる『スマホATM』や、じぶん銀行アプリから即時発行できる『じぶん銀行スマホデビット』といったカードレスのサービスなどをご用意しています。またau PAY アプリでは、銀行口座やクレジットカード、電子マネーの利用履歴や残高が確認できる『お金の管理』機能がありますので、このアプリひとつで面倒な家計の管理を一元化することが可能です。このようなサービスを上手に活用すると、より生活はスマートになるはずです。ぜひ、デジタルの良さを最大限に活用して、より便利で快適な生活を送りましょう!」と呼び掛けています。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

佐藤 勇馬
この記事を書いた人

佐藤 勇馬

新宿・大久保在住のフリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にスカウトされて以来、芸能、事件、ネットの話題、サブカル、漫画、プロレスなど幅広い分野で記事や書籍を執筆。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など。 Twitter:ローリングクレイドル

佐藤 勇馬が書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop