堀米雄斗とナイジャ・ヒューストンが日本で対決!「キメラAサイド」

2020/01/27
放送作家 小嶋勝美

愛知県常滑市の「愛知県国際展示場(アイチ・スカイ・エキスポ)」にて賞金総額5400万円の大イベント「キメラAサイド(CHIMERA A-SIDE –THE FINAL-)」が1月25日〜26日に開催され、2日間で約23000人ものファンが来場した。

スケートボード種目では、堀米雄斗が予選を1位で通過。

世界一有名なスケートボードコンテスト「ストリートリーグ」で20回以上の優勝を誇るナイジャ・ヒューストンが予選2位で通過するなど、日本では初めての対決になる二人の活躍に注目が集まった。

スケートボードは45秒のランを2本、一発技のベストトリックを3本行い、それぞれ100点を最高得点として、両方の最高点の合計で順位が競われた。

明暗を分ける巨大セクション

ベストトリックでは、バンクからのギャップtoレールをいかに攻略するかが鍵となった。

ラン終了後、3点差でナイジャを追いかける堀米はベストトリック1本目にノーリーフロントサイド270スイッチリップスライドをメイク!(93点)

しかし、ナイジャがベストトリック2本目にキャバレリアルバックサイドノーズブラントを完璧にメイクし、今大会最高の97点を獲得。

メイク後には優勝を確信したかのようなポーズで観客に駆け寄った。

練習では1度も見せなかったトリックを本番にぶつけてくる、絶対王者の作戦が垣間見えた瞬間でもあった。

ストリートリーグ(SLS)とは少し違ったルールの今大会は、ランでも確実に得点を取らないと上位に入る事は不可能。

さらにベストトリックでは、SLSの様に9クラブ(9点以上の高得点)を連発させるのではなく、高得点が出る大きなセクションで、最高得点を狙える大技を確実に一本決める必要がある。

今大会ではナイジャのハンマートリッカーとしての素質が堀米を一歩上回る結果となったが、堀米がインタビューでも語っていたニュートリックの今後の完成度に期待したい。

他にも見事決勝に進出した青木勇貴斗、池慧野巨、白井空良や、敗者復活でダショーンに競り勝った根附海龍。彼らの海外での活躍にも注目していきたい。

ストリートリーグを見ているかのような

優勝賞金1千万円がかかったコンテストだけあって、緊張感、トリックの難易度、興奮した会場の雰囲気。その全てが世界トップクラス!

今まで海外でしか見られなかったようなコンテストを多くの人が目の当たりにし、会場は歓声に包まれた。

ダショーン・ジョーダン「フロントサイド270リップスライド」

ジェイミー・フォイ「フロントサイドKグラインド ショービット」

トム・アスタ「バックサイドテールスライド」

トミー・フィン「キックフリップ オーバーレール」

ジェイク・イラーディ「マックツイスト」

トーリー・パドウィル「バックサイドリップスライド」

夢の時間

子供たちが大興奮で「ナイジャだ!!」「堀米雄斗だ!!」と笑顔でサインをもらう光景が印象的で、普段は画面越しにしか見る事のないスケーター達が目の前で、本気のスケートをする姿にさらに感動!

キメラAサイドはスケールの大きさと共に、とても夢のあるイベントだった。

CHIMERA A-SIDE –THE FINAL-スケートボード結果

1位 ナイジャ ヒューストン-187

2位 堀米 雄斗-180

3位 ジェイミー フォイ-170

4位 青木 勇貴斗-154

5位 池 慧野巨(ケヤキ)-149.3

6位 トミー フィン-149

7位 白井 空良-79

8位 ジェイク イラーディ-63

9位 根附 海龍(カイリ)-60

写真・文 小嶋 勝美

スケートボードを趣味としており、ライターとしてスケートボード関連の記事を執筆。

約10年間お笑い芸人として活動後、現在は放送作家としても活動中。

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放送作家 小嶋勝美
この記事を書いた人

放送作家 小嶋勝美

お笑い芸人として活動後、放送作家に転身。 スポーツ番組やバラエティ番組などに携わる傍ら、20年以上続けている大好きなスケートボードのライターとしても活動。 コンテスト記事の他、スケボーの情報や面白い発見を伝えていくと共に、スケートボードが持つ素晴らしさを多くの人に広めていきたいと思っています

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