累計270万!あの『100かいだてのいえ』シリーズ続編がついに登場

2017/07/15
N田 N昌

テレビドラマの世界では、7年ぶりの続編『コード・ブルー』が話題でございます。枠も、そのまま“月9”枠。出演者も、山下智久様、新垣結衣様、戸田恵梨香様、比嘉愛未様が続投でございます。ただ、脚本家だけが、過去2作の林宏司様から安達奈緒子様に代わっております。そこが楽しみでもあり、心配でもあるところでございます。とはいえ、きっと山ピーがなんとかしてくれるはずでございます。

 

ドラマでいえば、綾野剛様主演の『コウノドリ』、松本潤様主演の『999―刑事専門弁護士―』も、続編が決定しております。ちなみに、映画では、あの『トップガン』が、なんと!33年ぶりに続編が!!2019年7月公開予定でございます。ご存じない世代の方もいらっしゃるかもしれませんが、トム・クルーズの出世作でございます。

 

そんな、『続編』が熱い昨今ですが、実は小生の専門分野である大人絵本の世界でも、この夏、続編ブームでございます。大人にも絶大な人気を誇る2作品の続編がこの夏に出版されます!

 

まずは、こちら。

 

『そらの100かいだてのいえ』(作:いわいとしお)

 

絵本に興味がない方でも、一度は見たり聞いたりしてことがあるのではないでしょうか…。メディアアーティストとしても活躍!いわいとしお様の大人気絵本『100かいだてのいえ』シリーズの続編でございます。続編というか、新シリーズでございます。

 

シリーズ累計、270万部!!それまでの絵本の常識だった横開きを覆し、「縦開き」絵本を世に送り出し、多くの子供達、大人たちを魅了した絵本でございます。内容は、ざっくり説明すると、100階建ての家を縦に切って、中にどんな住民(生き物)が住んでいて、どんな生活をしているのかが描かれている絵本。ページをめくるごとに10階ずつ紹介されていき、最後に最上階(最下階)が紹介されるといった展開になっております。

 

ちなみに、1作目は『100かいだてのいえ』(2008年)、2作目は『ちか100かいだてのいえ』(2009年)、3作目は『うみの100かいだてのいえ』(2014年)。地上、地下、海ときて、もう打ち止めかと思っていた方も多いのではないでしょうか…。しかし、でました!今度は「空」でございます。

 

ただ、これまでの3作をご存じの方は、空ってことは地上編と住人がかぶるのでは…、と心配されている方もいるのでは…。ご心配なく、これまでとは少し違う展開がご用意されております。一味違う住人が登場いたします。

 

是非、縦にめくってご確認くださいませ!

 

そしてもう一冊がこちら!

 

『まねきねこだ!!』(作:高畠那生)

 

高畠那生様は、昨今の大人絵本ブームに乗って、知名度急上昇中の絵本作家様でございます。アクリルを使った鮮やかな色彩とアメリカンな構図、そのポップな絵と大人好みなシュールな笑いで注目を集めております。読者層も圧倒的に大人が多い絵本作家様でございます。

 

こちらの『まねきねこだ!!』は、2015年に復刊された人気作『だるまだ!』の続編でございます。

 

 

『だるまだ!』は、海を渡って大量のだるまがやってきて、どんどん街中に広がっていき、さらには地球を侵食していく?というお話。オープニングは映画っぽいです。ご本人も映画ぽいオープニングを意識して作ったとおっしゃっておりました。

 

上陸しただるまは、理髪店でカツラ置きに使われたり、ボクシングのグローブに使われたり…。大人がニヤッと笑えるナンセンス系でございます。

 

この『だるまだ!』のエンディングが、また映画っぽいというか、絵本らしくないというか…、大人好みのエンディングになっております。

 

そこに、登場するのが『まねきねこ』なのでございます。続編をにおわせつつも、続編がなくても完結するような終わり方だったのですが…。きっと、高畠人気の影響もあって、続編の登場かと…。

 

是非、『だるまだ!』を読んだうえで、『まねきねこだ!!』をお読みくださいませ。きっとご利益もあるはずでございます。

(文:NN昌)

この記事が気に入ったらいいね!しよう

N田 N昌
この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

N田 N昌が書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop