板野友美「経営者にとってすごくいい機会」 AI時代に考える「経済センサス」の価値

2026/04/27
佐藤 勇馬
 

タレントで実業家の板野友美さんが、6月1日を調査期日とする「令和8年経済センサス-活動調査」の広報キャラクターに就任しました。実業家としての日々とその苦労、今回の調査の意義や活用法、同じ経営者や事業主へ向けたメッセージなどについて語ったインタビューの模様をお届けします。

■“経済の国勢調査”ともいえる「経済センサス」

「経済センサス-活動調査」は、全国すべての事業所・企業を対象とした、経済活動の実態を網羅的に明らかにする統計調査。いわば“経済の国勢調査”です。調査の結果は、行政の政策決定や企業が経営計画を立てる際の基礎資料として利活用されるだけでなく、「我がまちの八百屋の数」や「人口当たり飲食店比率」など、地域経済・地域の特色を把握するための資料としても活用することができます。

4月8日には都内でキックオフイベント「令和8年経済センサス‐活動調査 調査開始セレモニー」が開催され、広報キャラクターを務める板野さん、お笑いコンビ・ニッポンの社長の辻皓平さんとケツさん、横澤夏子さんらが登場。CMで経営者役を演じ、実際に会社を経営している板野さんは、「ここまで“社長”というキリッとした衣装を着ることがあまりないので、ちょっと背筋が伸びるような思いです!」などとコメントしていました。

現在、板野さんは芸能活動に加え、ブランド運営やスキンケア事業などにも取り組んでいます。華やかなイメージがある一方で、経営者としては地道な事務作業に向き合う時間も多いそうで、板野さんは普段の仕事ぶりについて、このように語りました。

「普段は8割くらいが地道な事務作業に向かう時間です。基本的にはデスクワークが中心です。芸能活動では、資料も含めて聞けば分かることが多かったのですが、経営では、自分で一から調べて理解し、進めなければいけないことがすごく多かったです」

■経営を始めて気づいた「地道な仕事」の多さ

正社員を雇う際の各種手続きや、社労士とのやり取り、契約書まわりの確認など、経営を始めて初めて気づいたことも多かったといいます。

「資料を集めて提出しなければならないことが本当に多くて、『みんなこんな大変なことをやっているんだ』と考えさせられました。今までは事務所が全てやってくださっていましたが、全て自分で対処する立場になったことで面倒だと思いながらも、今までやってくださっていたんだと知ることができました。責任を強く感じるようになりました」

自身のブランド「Rosy luce」では共同経営者と役割分担しながら進めている一方、スキンケア事業は「全てを一人でやる必要があり、大変」と板野さん。人間関係も含めて責任を感じながら、日々学んでいるそうです。

また、タレント、経営者、母親という複数の顔を持つ板野さんは、気持ちの切り替えも大切にしています。

「(仕事で)問題が起きた時に気持ちを引きずってしまうと、家庭に持ち込んでしまったり、次の仕事に影響したりしてしまうので、『気持ちを引きずらないこと、すぐに整理すること』を意識しています」

大変なことがあっても、「明日は娘と遊ぶ日だ!」と思えると、気持ちが落ち着いて仕事に冷静に向き合えるといいます。限られた時間の中で、短期集中を意識して生活しているそうです。

■調査への回答が、自分の会社と向き合う機会に

「経済センサス」は大企業から中小企業、街の喫茶店まで、すべての事業者に調査票が届きます。この調査について、板野さんは経営者の立場からこう感じたそうです。

「お店を構えたり、ポップアップを開いたりするときは、どこで開催するかを自分で決めますよね。そうしたときに、地域にどのようなお店が多いのかが分かる調査があるのは、すごいことだと感じました。経営者にとって生かせる部分がすごく多いと思いました」

調査と聞くと、つい「面倒そう」と感じてしまう人もいるかもしれません。しかし板野さんは、回答することが自分たちの未来にもつながると話します。

「私は自分で経営していますが、調査に回答することで自分たちの未来に活きてくることなんだと強く感じました。これからの社会を担う自分たちにこそ大事な調査だと思います。最初は難しいと思うかもしれませんが、ぜひトライしてほしいです!」

板野さん自身も会社を2つ経営しており、調査票に回答する立場でもあります。どのようなタイミングで回答するのでしょうか。

「私は、夜に娘が寝て、お風呂に入った後がいちばん集中できるタイミングです。好きなアイスを食べたり、温かいお茶を飲んだりしながら、ほっと一息つけるんです。昼間はどうしてもバタバタしてしまうので、夜の誰にも邪魔されない時間を確保して、自分と向き合う時間として回答すると思います」

さらに、こう続けます。

「回答することで、自分の会社と向き合えたり、普段あまり細かく見ていなかったことを振り返ることもできるので、経営者にとってはすごくいい機会だと思います」

■AI時代だからこそ大切になる“信頼できるデータ”

忙しい経営者や事業主に向けても、板野さんは経済センサスの活用を呼びかけます。

「経営者の方は毎月、経理も含めて自分の会社のことを振り返っていると思うので、経済センサスに回答することで、自分の会社と向き合うきっかけにもなります。業種にもよるとは思いますが、お店を開くとき、ポップアップをするときにも、経済センサスの調査結果を自分たちのマーケティングの一つとして活用できると思います。国が実施している調査なので信頼性もありますし、私自身も活用したいと思っています!」

AIの普及により、さまざまなデータを簡単に取得できる時代になりました。便利になった一方で、板野さんは「それが本当に正しいデータなのか、どこから取ってきたデータなのかというところまで、自分で考えなければいけません」とも語ります。その上で「経済センサス」の信頼性についても、次のように話しました。

「この調査は、事実をベースにした信頼できるデータです。何かを始めるときに数字があったほうが踏み込みやすいですし、自分の中で理解したうえで進められるので、データとの距離感は今後ますます大事になってくると思います」

経営者や事業主にとって、「令和8年経済センサス‐活動調査」は、ただ回答するだけのものではなく、自分の会社を見つめ直し、次の一歩につなげる機会にもなる──板野さんの言葉からは、そんな前向きなメッセージが伝わってきました。

【「令和8年経済センサス-活動調査」キャンペーンサイト】
https://www.e-census2026.go.jp/

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佐藤 勇馬
この記事を書いた人

佐藤 勇馬

新宿・大久保在住のフリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にスカウトされて以来、芸能、事件、ネットの話題、サブカル、漫画、プロレスなど幅広い分野で記事や書籍を執筆。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など。 Twitter:ローリングクレイドル

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