日本のスケートボード人口
AJSA(日本スケートボード協会)の公式サイトによると日本のスケートボード人口は…
「わからない」との事。
理由は、
「単にスケートボードを持っている人」、「年に1〜2回乗って遊ぶ人」、「週に1回買い物に行くときに使う」など、スケートボードの使い方が多種多様であるからです。
たしかに、スケートボードはもともとカルチャー的な要素が強く、例えば日本の絵画人口は?となると、本格的に油絵を楽しむ人もいれば家でこっそりイラストを描く人など様々です。
ただし、年々スケートパークを利用する人が増えている事は確かで、さらに日本人スケーターのレベルも飛躍的に上がり、海外の大会に参加し入賞をはたすトッププロのスケーター達も増えてきています。
日本にスケートボードのプロって何人位いるのか
少し古い情報になりますが2002年までに集まった大会情報で、全日本大会から草大会まで過去3年間の平均を計算すると、約2000人のアマチュア選手とAJSA公認のプロクラス選手約100名程が競技会へ出場しているとの事。
ただし、スケートボードのプロというのは定義が曖昧で、アメリカなどでは有名ブランドとスポンサー契約を交わし“シグネチャーモデル(自身専用のロゴなどが入ったデッキや靴などの意味)”を出した段階でプロと呼ばれるので、一概にプロスケーターが何人いるというのは言いがたいようです。
それだけスケートボードというのは“競技”というカテゴリーにとらわれずに「あくまでカルチャー」として、今日まで歩んできたとも言えるのです。
ちなみに、AJSAがプロの公認ライセンスを発行しているライダーは2009年時点で102人との事。
どうやって稼いでいるの?
スケートボードだけで食べていける日本のスケーターはほんの一握りで、多くは別の職業を持っていたり、スケートボードショップの店員をしながらスケートを続けているのが現実…。
東京五輪を機に新たなブームとなり、日本独自のスケートカルチャーが定着してくれれば状況も変わっていくでしょう。
これからのプロ育成
今の所は、プロライセンスを保持している若手ライダー(10代〜20代前後)達がオリンピック出場をかけて、しのぎを削って行く事になるでしょう。
また、オリンピックの正式採用に向けて国内の強化選手を選出するために2016年10月に第1回日本スケートボード選手権大会を開催する事が決定されています。
ラグビーブームで試合会場がかつてない数の観客に溢れたラグビーの様にオリンピックを機にスケートボード観戦で会場が観客で溢れる日が来るのも、近い将来ありうるかも!
果たして、スケートボード界の五郎丸になるのは一体だれなんでしょうか?
気になる日本のオリンピック候補ってどんな人?
9月28日に行われた20年東京五輪組織委員会の種目追加検討会議と理事会に出席した、瀬尻稜(18歳)、堀米雄斗(16歳)。
2015年AJSAプロツアー最終戦で優勝を果たした、池慧野巨(ケヤキ)(14歳)辺りが有力ではないでしょうか。
瀬尻稜はまさに今、日本が世界に誇るトッププロスケーター。
2013年にはFar’N High、Mystic Sk8 Cupといった世界規模のコンテストで優勝を果たし「G-SHOCK Presents REAL TOUGHNESS」で3連覇を達成するなど、日本のスケートボード界の宝とも言えるスター選手。
今や、ムラサキスポーツに行くと彼のポスターを必ずと言っていいほど目にします。
堀米雄斗も2015年10月17日アメリカで開催された「WILD IN THE PARKSチャンピオンシップ」において2位の快挙をあげる注目選手。
若干16歳の彼のスケートセンスには誰もが超えられない壁を感じるのは確か!
2020年、スケートボードが正式種目に採用されれば、選手としても最高の年齢に。
このスケーター達からは目が離せません。