技のデパート。スケートボードが東京五輪で魅せるスポーツ道

2015/12/08
放送作家 小嶋勝美

東京五輪追加種目のスケートボードってどんな競技?

2020年に行われる東京オリンピックの最終選考に残ったローラースポーツ(スケートボード)。

実際見た事がある人は多くても、どんな競技かは案外知られていないのではないでしょうか?

そこで今回は知っているようで意外と知らないスケートボードの世界を紹介します。

どうやって勝敗をつけるのか!?

スケートボードの基本的なトリック(技)はオーリー(ジャンプ)・180°ワンエイティー(半回転ジャンプ)・フリップ(足の下で板を一回転)。

これらの技の組み合わせで構成されています。

 

例えば…

180°にフリップを組み合わせると180°フリップになりこれをメインスタンス(利き足)で披露するのとスイッチスタンス(利き足と逆)で披露するのではトリックの難易度が大きく変わってきます。

 

このように、スケートボードはいろんな技の組み合わせが無数に存在しており、その組み合わせともなると実に何百通り、もしかしたら千以上もの数になるかも知れません。

 

発祥から50年以上経っている今でも、先進的なスケーター達によってトリックのレパートリーは増え続けており、まさに“自由を絵に描いた様な競技”と言えるでしょう。

 

これらの技でボックスやハンドレール(手すり)の上に乗り、トラック(板とタイヤをつないでいる鉄の部分)でグラインドをしたり、板の部分でスライドしたりステア(階段)を飛んだりする事で技を披露し、それらの技の難易度と美しさ、高さなどで得点を競い合う競技がスケートボードなのです。

「ストリートタイプ」と「パークタイプ」って?

今回、東京五輪の最終選考に残ったスケートボードの種目が「ストリートタイプ」と「パークタイプ」です。

スケートボードを知らない人なら、フルマラソンが街中を走るように「路上」や「公園」でスケボーやるの?なんて思われるかも知れませんが、実際は全く異なっています。

 

「ストリート」は30〜150メートルの直線に並べられたセクション(ボックスやハンドレールなどの障害物)を使って技を競うもので、要するに“ストリート(街中)にありそうな物”を使って自由に技を競うというもの。

 

「パーク」はテニスコートほどのエリアに設置されたセクション(スケートボード専用に作られた技をする為の障害物)で技を競い合うものとなり、ストリートセクションが得意なスケーターもいればパークセクションが得意なスケーターもいるので、実際に東京五輪で採用となれば、その点も見どころになるでしょう!

 

スケートボードは、2016年のリオデジャネイロ五輪前に開くIOC総会で審議され、そこで正式決定します。

 

ちなみに今や冬季五輪の華、スノーボードが正式種目として採用されたのも日本の長野五輪でした。

スノーボードと同じく“横のり系スポーツ”の新たな種目として人気になること間違いなしです。

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“TRANSWORLD SKATEboarding JAPAN  トランスワールドジャパン
「スケートボー道 HOW TO 四輪の書」

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放送作家 小嶋勝美
この記事を書いた人

放送作家 小嶋勝美

お笑い芸人として活動後、放送作家に転身。 スポーツ番組やバラエティ番組などに携わる傍ら、20年以上続けている大好きなスケートボードのライターとしても活動。 コンテスト記事の他、スケボーの情報や面白い発見を伝えていくと共に、スケートボードが持つ素晴らしさを多くの人に広めていきたいと思っています

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