恋愛で自分から何もしない地蔵女子になっていませんか?

2019/05/22
内藤 みか

「地蔵女子」という言葉を最近ちらほら見かけます。お地蔵さんのように、自分からは何もせず、誰かが近づいてくるのを待っている、そんな女子のことを言うのだそうです。彼女たちはなぜ自分から動かないのかを考えてみました。

アプローチ待ちを何年も……

『Numero TOKYO』2019年4月号にも、恋愛系エッセイストぱぷりこさんのエッセイの中に「地蔵女子」の記述がありました。自分からは婚活したがらない地蔵女子も、33〜35歳くらいで重い腰をあげる傾向にあるそうです。私の周囲でもこの年齢になると「さすがにそろそろ結婚しないと」とか「やっぱり結婚はしたいし子どもも欲しいし」などと言い出す女性が多いです。

自分から動かない地蔵女子さんの言い分は「恋愛って男がリードするものでしょう?」「女から誘うなんてみっともないし、飢えているみたい」というもの。だからといって一切何もしないのは恋のチャンスをみすみす逃しているようなもの。恋愛上手な女性は、彼の気を引く態度や言葉で、さりげなく男性を誘っているのですから、やはり多少の努力が必要なのだということに気づく必要はあるのです。

最近は、地蔵男子も出現!

また、最近は地蔵男子も見受けられます。女性から声をかけてもらえる日を、ただじっと待っているのです。なぜ自分から行かないの?と聞くと「フられるのが怖いから」と言います。特に最近の若い男の子は非常に打たれ弱く、もし誘いを断られたら、自分の全存在を否定されたかのような衝撃を受けてしまうのです。

彼らは「女からアプローチしてくれるもんでしょ!」という思考回路はさすがに持ち合わせていません。そのかわり「自分に自信がないので、女の人にリードしてもらいたい」という甘えた考えはあります。こういう男性は、年上の女性と相性が良く、ワンコのように女性のあとをついていく恋愛スタイルを好むようです。

最近は、恋人がいない20〜30代が過半数を超えるなどというリサーチ結果が出るなど、恋に消極的、つまり地蔵な男女が多いようです。彼らは決して恋愛したくないわけではありません。好みの人が言い寄ってくれたら付き合うのに、と思いながら、みんなして地蔵になっているだけのような気がしてならないのです。ほんの少し勇気出して、きっかけを作って見る必要があるのでしょう。

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内藤 みか
この記事を書いた人

内藤 みか

作家/脚本家/イケメン評論家。著書80冊以上。ケータイ小説時代から電子書籍の自著も多数。脚本担当のラジオドラマ『婚活バスは、ふるさとへ』(YBS)が文化庁芸術祭優秀賞&日本民間放送連盟賞優秀賞。 ツイッター https://twitter.com/micanaitoh ブログ https://plaza.rakuten.co.jp/micanaitoh/

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