食物繊維が含まれる油って?!環境化学物質から身体を守るアマニのすごい効果とは?

2019/07/19
マガジンサミット編集部

健康に良い食用油があるらしい!そんなニュースや記事を見かけます。油といえば、なんとなくダイエットや健康生活の仇(かたき)のようなイメージがありますが…

先日、アマニフォーラム実行委員会・日本製粉株式会社が主催する『9回 アマニフォーラムセミナー』が開催されました。

最新の医療情報と正しい栄養情報の提供 ―予防医療―「環境教育を含めた予防医学」と題されたこのフォーラムでは、千葉大学大学院教授で千葉大学予防医学センター長、エコチル調査千葉ユニットセンター長の森千里氏や、『BSニュース 日経プラス10』(BSテレ東)などで活躍するキャスターの榎戸教子氏らが登壇。予防医学と栄養についてのセミナーやトークセッションが行われました。

そこで、筆者はあらためてアマニという食材の“力”を知ることとなりました。

アマニのすごい栄養素3つ!

まもなく超高齢者社会をむかえる日本では、健康寿命の延伸を目指し、病気のリスクを未然に防ぐ予防医学という考えが浸透しはじめています。予防医学といえば、食生活の乱れや運動不足などによる生活習慣病対策などを思い浮かべる人も多いでしょうか。

生活習慣病のリスクを下げる健康に良い習慣や食品は、テレビや雑誌などで頻繁に特集が組まれており“アマニ”もそのような食材のひとつ。健康志向な人ならば一度は聞いたことがあると思います。

しかし、今回のフォーラムのお題は、主に環境化学物質による健康への影響と予防についてです。果たして、アマニとはどのような関連があるのでしょうか。

環境化学物質の曝露量を下げる○○

アマニは、体内で合成することのできない必須脂肪酸 オメガ3脂肪酸(αリノレン酸)や、コレステロールを下げて肝機能を改善させる植物性ポリフェノールのリグナン水溶性・不溶性両方の食物繊維など栄養を豊富に含みます。

実は、この食物繊維が私たちの体内に蓄積された環境化学物質をキャッチし、胆汁と一緒に排出する効果を発揮するらしいのです。

私たちは、多くの環境化学物質に囲まれて生活しています。ニッケルや水銀、ディーゼル排気など大気汚染物質、PCB(ポリ塩化ビフェニル)やダイオキシン類、農薬など、水質・土壌・大気から口や皮膚、気道を経由して体内に取り込まれ蓄積されていきます。

これら環境汚染物質のヒトへの影響として、精子数の減少、精巣ガン・乳ガンの増加、アレルギー、自己免疫疾患、IQの低下、多動症、知能精神発達の遅れ、血中甲状腺ホルモンの低下、肥満、糖尿病、骨の成長異常など…さまざまな疾患との関係性が疑われています。

胎児への影響は?

女性は出産によって体内に蓄積された有害物質を排出するため、はじめて出産した第一子への影響がもっとも強く曝露濃度が高いとされます。近年は女性の晩婚化がすすみ、その分、母体内に汚染物質が溜まる期間も長いため、胎児への曝露リスクが高まっているそうです。

森教授は「特に胎児や子供は影響を受けやすく、自分が大丈夫だからといって大人と子供では影響を受けるレベルが違う」と警鐘をならし、胎児や幼い子供を基準とした環境予防医学の整備と予防医療の浸透が急務だと話します。

さらに「アマニに関わらず、体内で環境化学物質をキャッチする食物繊維を摂ることが望ましい。できれば中高校生くらいの年代の女性に勧めたい」とし、男性に対しては「出産する機会がなく長い目でみれば、このような蓄積がさまざまな疾患…例えば癌にもなるケースもある。薬(コレバイン)を飲み強制的に排出する方法もあるが、食物繊維を毎日、効果的に食べれば曝露濃度を下げることができるのではないか」と食物繊維による予防を推奨しました。

ちなみに、アマニは粉末として摂ると「オメガ3脂肪酸」「リグナン」「食物繊維」の3栄養素をバランスよく摂れるそう。アマニ油としてならば、一日小さじ一杯の摂取を習慣化するのが理想的。加熱に弱いとされるオメガ3脂肪酸(α‐リノレン酸)ですが、10分程度の加熱くらいでは変化はしないそうで、炒め物に使用しても充分に栄養を摂ることができます。

腸内環境を整え溜まった便を排出したり、悪玉コレステロールの調整をしたりなど、食物繊維のパワーは多くのメディアで取り上げられ知っているつもりでしたが体内に溜まった環境化学物質をも絡めとり排出する手伝いをする作用があるとは…驚きでした。

アマニを利用した身体においしい『アマニレシピ』は、日本製粉HP https://nippn-info.com/amani1/ にて確かめることができます。ぜひ、参考にしてみてはいかが。

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