スカパー!バラエティ『ダラケ!』出演、潮英子先生監修の【セックスを真面目に考える回】

2017/03/01
マガジンサミット編集部

 

「セックスは好きですか?」。男性に聞けば大半は狂喜乱舞しながら「大好きです」と答えることでしょう。女性に聞いたらそれこそゲスな質問ですね。

 

「セックス」と聞けば世の中的にはほとんど「下ネタ」として扱われる行為。しかし、よく考えてみると人と人とのコミュニケーションを語る上で、最も重要な「深ネタ」でもあるのです。

 

夫婦やカップルの性生活をテーマに、セクシャルカウンセラーとして活躍している潮英子先生は、「男女間のコミュニケーションの両輪は会話とスキンシップ。そして、セックスは究極のスキンシップである」と教えてくれました。

 

最近交際を始めた若いカップルも、長年連れ添った熟年夫婦も、会話とスキンシップのどちらが欠けてもうまくいきません。もちろん、セックスレスでも仲良しな夫婦はいるでしょう。しかし、「セックスが日常にある男女の方が幸せなのは間違いない」と英子先生は話します。

 

20代はイチャイチャせよ

 

若い男性の草食化が叫ばれる昨今、20代の童貞率が上昇しているという報告もあります。英子先生は「私の感覚で、セックスに消極的な人が増えているのは本当だと思う。ただ、性欲がゼロという人も少ないのでは」と分析。

 

「うまくいかなかったら嫌だ」「嫌われたくない」という不安からセックスを避け、マスターベーションでお茶を濁す。そんな草食男子に対して英子先生は「20代はテクニックが稚拙だったり、早漏気味でも構わない。体が開発されていない20代女性はテクニックではなく、くっついてイチャイチャする楽しさを期待していますから」とアドバイスしてくれました。

 

そうです。早く発射してしまったら2回目をすれば良いだけのこと。若い20代には、「勢い」と「スタミナ」という武器があるのです。

 

3〜40代は「新しい発見」の為に精進

 

340代になるとある程度のテクニックは必要になってきます。ここで男性陣が注意しなければならないのは「扇情的なAV」を教科書にしないこと。ネットや本でもセックスを真面目に考えた記事はあるので、そこで勉強することが大事です。

 

英子先生のところにカウンセリングに来る40代男性の多くは、EDや中折れに悩んでいると言います。男性の大半は「挿入しないといけない」という強迫観念にも似たプレッシャーに襲われ焦りがち。

 

「挿入がうまくいかなくても、手や口で女性を満足させることができれば良いと考えること」と英子先生。その為にも、前戯のテクニック向上を心がけましょう。

 

一方、女性の膣は35歳前後が成熟のピークと言われ、この頃からオーガズムを得やすくなるそうです。性欲の量で言えば、男性は10代後半から30歳くらいがピークなのに対し、女性は35歳くらいから45歳くらいだとされています。つまり、男女で性欲曲線がズレているのです。

 

英子先生は「男性はこの年代の女性に対して、新しい快感を開発してあげることを心がけること」が大事だと語りました。今まで経験したことがない愛撫や体位、グッズにもトライしやすい時期です。マンネリ化してお互い離れていくのではなく、新しい発見を一緒に探すのです。

 

ある意味一番「大人」な50代のセックス事情

 

英子先生曰く、50代夫婦は大抵セックスレスになるそうですが、実はこの年代がある意味で最も理想的なセックスコミュニケーション可能な時期だそうです。相手の感じやすいツボも分かっている、激しい興奮はなくともゆったりとした安心感のあるセックスが出来るのです。

 

また、ED対策としては肛門周りの括約筋を締めるトレーニングをしておくと吉。射精障害にも効くそうです。

 

この年代におけるテクニックは「ひたすら奉仕」。もし男性が勃起不全となっても、挿入にこだわる女性はそんなにいません。お互い奉仕しあうことでも快感は得られます。

 

ある50代男性の言葉。「もうこれが人生最後のセックスかもしれない、という気持ちで彼女に会っている」。この悲壮な覚悟と強い愛情は、50代を過ぎないと生まれない境地なのかもしれません。

 

潮英子

 

早稲田大学を卒業後、住友商事、台湾中華語文研修所を経てお茶の水女子大学大学院で夫婦問題を研究。その後、セクシャリティを専門分野としたカウンセリングをスタート。2011年に「50代からのhow to SEX(光文社)」を出版。カウンセラー研修や講演会のみならず、スカパー!のバラエティ番組で千原ジュニアがMCを担当している「ダラケ!」にも出演するなど、メディアを通してセクシャリティについて発信を続けている。

http://koguma-counseling.com

 

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