〜セックスグッズはアリ?ナシ?〜 潮英子先生監修の【セックスを真面目に考える回】

2017/04/06
マガジンサミット編集部

セックスにおいて「オモチャ」というとなんだか卑猥に聞こえますね。AVの影響でローションやバイブを使ったプレイはいわゆる「変態的」な行為に思われがちです。

しかし、セクシャルカウンセラーの潮英子先生は、「有意義なセックスライフのためのグッズは、お互いにとってプラスである」と話しています。

ローションは素晴らしい

 

英子先生がまず最初にオススメしているアダルトグッズは、ローションです。ここでいうローションとは、ソープランドのようにスケベ椅子を使ったマッサージや、マットを敷いてパイズリをする、といったものではありません(もちろん個人の自由ですが…)。

英子先生は「AVや風俗の中でのプレイ、または濡れなくなった中高年が使うイメージが強いかもしれないが、感じにくい女性にも有効」と述べています。

世の中には、濡れにくいためセックスに対して億劫な若い女性も多々います。大好きな彼の気持ちに応えてあげたいけれど、痛くて拒んでしまう。そこから関係にほころびが生まれて、長続きしなかった。なんて話もよく耳にしますね。そんな女性に対して男性がローションを用意するのは「変態」ではなく「思いやり」です。

人気なのは「ピンクフロリック」。ウォーターベースで粘度が高く乾きにくいので、挿入に痛みを感じやすい女性は試してみる価値があるでしょう。

出典:http://uruoi-for-all.com/

 

また、ローション全般は男性器につけると勃起を促す効果もあります。「マンネリ化して彼女や奥さんが相手では勃起しづらい」と感じている人は、他の女性に目移りする前にローションを試してみてください。

バイブは2人で選んで一緒に買う

次に、セックスのスパイスとなるバイブについて考えてみましょう。バイブは男性の欲望が反映されがちです。男性目線で購入するバイブはグロテスクなだけだったり、大きすぎて女性にとっては苦痛だったりすることもしばしば。

「バイブはお互いが合意の元で初めて良いスパイスになる。購入する際は必ず一緒に買うことが大事」と英子先生。アダルトショップに2人で入ることに躊躇するなら、ネットで一緒に見て購入すれば良いと思います。

女性がバイブにトライしやすい年齢は30代から40代にかけて。膣でのオーガズムを得やすくなるので、セックスに貪欲になります。新しい快感を経験しやすい時期なので、積極的に使用して女性が「こんなに気持ち良かったの初めて」と思えば、セックスライフの満足度も向上していきます。

バイブで最も有名なのが「スワンシリーズ」です。スタイリッシュなデザインでいやらしさを感じることなく使用できます。肌に優しいシリコン製であることや振動音が小さいことも、女性から支持を得ている理由です。

英子先生曰く「カップルで同時に楽しめる『We-Vibe』も近年注目されている」としています。クリトリスとGスポットを同時に刺激し、ペニスの挿入も可能なバイブです。

出典:http://www.mirai-colors.com/

可愛いローターからスタート 

バイブの膣内挿入に抵抗があるなら、ローターを使用しても良いでしょう。ローターは安価でビジュアルも可愛く、ライトに楽しめるオモチャの一つです。キャラクター物や文房具のようなデザインも多く、豊富なラインナップが魅力でもあります。

英子先生のオススメは「ロリポップ」。キャンディーのような見た目で「これ可愛いね」とテンションを上げながら、一緒に購入しやすいアイテムです。「振動が弱めなので、性器だけでなく全身のフェザータッチにも効果的」と英子先生。

衛生面の配慮とお互いの同意を忘れずに

近年、アダルトグッズは防水加工のものが増えてきましたが、使用後は必ず洗浄しましょう。膣内から細菌が入ってしまったら元も子もありません。

また、オモチャプレイで大事なのは「お互い納得して選ぶこと」です。英子先生は「特に中年男性は昔ながらの黒くて太い、20cm以上あるようなバイブに興奮するみたい。しかしそれでは女性に恐怖心を与えてしまうし、ペニスより硬質で痛くなりやすい」と注意を促しています。

とにかく男性本位のオモチャプレイはNG。お互いが気持ち良くなるために、一緒に考えて使うと、一層豊かなセックスライフを送れるでしょう。それは、お互いの良好な関係の継続にもつながるのです。

潮英子

早稲田大学を卒業後、住友商事、台湾中華語文研修所を経てお茶の水女子大学大学院で夫婦問題を研究。その後、セクシャリティを専門分野としたカウンセリングをスタート。2011年に「50代からのhow to SEX(光文社)」を出版。カウンセラー研修や講演会のみならず、スカパー!のバラエティ番組で千原ジュニアがMCを担当している「ダラケ!」にも出演するなど、メディアを通してセクシャリティについて発信を続けている。

 

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