ユニクロのチャリティTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」がマグナム・フォトとの新プロジェクトでTシャツ販売と初の写真展を開催

2024/09/20
マガジンサミット編集部

ユニクロのチャリティTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」は、国際的写真家集団マグナム・フォトとコラボレーションした新コレクションを、9月20日(金)に発売。

本プロジェクトの一環としてユニクロ初となるグローバル写真展「GLOBAL PHOTO EXHIBITION – PEACE FOR ALL」を、ロンドンを皮切りに、東京、ニューヨーク、ハノイなど、世界10都市で順次開催する。日本では2都市で開催し、東京の写真展は、9月19日(木)〜23日(祝・月)まで国際連合大学前広場にて、10月には広島での開催も決定した。

開催に際し、19日には発表会が開かれ、株式会社ユニクロ グローバルマーケティング部 サステナビリティマーケティングチーム 部長 シェルバ英子氏が登場。

「PEACE FOR ALL」は、「世界の平和を心から願い、アクションする」という趣旨に賛同した著名人の方々にボランティアでご協力いただき、それぞれの平和への願いをデザインしたTシャツを販売するもの。その利益の全額を貧困、差別、暴力、紛争などによって影響を受けた人々に対して人道的支援を行っている国際団体に寄付する。著名人の皆様には完全にボランティアで参加してもらっていると説明した。

服のチカラで社会を変えていくという信念を持って取り組んでいる中、以前から一緒に取り組みがあったマグナム・フォトと一緒にプロジェクトをスタートすることで「服のチカラ」と「写真のチカラ」の融合による写真展が実現した。

今回はマグナム・フォトが誇る3名の写真家、クリスティーナ・デ・ミデルさん、オリヴィア・アーサーさん、リンドグシェ・ソベクワさんが実際に世界各地の寄付先へ赴き、不安な生活を強いられながらも力強く生きる人々の姿と、支援活動の瞬間を独自の視点で撮影。

クリスティーナ・デ・ミデルさんはプラン・インターナショナルが活動するベトナムを訪問。児童婚など有害な慣習から女の子を守る取り組みなどに参加しながら子供たちを撮影した。

オリヴィア・アーサーさんはセーブ・ザ・チルドレンが活動するルーマニアを訪問。戦火を逃れたウクライナの教育支援や金銭的支援、心のケアを行う取り組みに参加して撮影した。

リンドグシェ・ソベクワさんはUNHCRが活動するエチオピアを訪問。ソマリア難民の日常生活を撮影した。

今回の3名の撮影写真をもとにTシャツを販売。また、Tシャツの販売だけではなく、現地の様子がリアルに伝わるような写真展も世界で開催する。この写真展では厳選した63枚の写真を展示。これにより遠く離れた場所で不安な生活を強いられている人々と写真で繋がって全ての人が安全に暮らせる未来と世界の平和を願うきっかけが生まれる写真展を目指している。写真展は9月24日からユニクロの原宿の店舗でも開催予定だ。

発表会には国連難民高等弁務官事務所(UNHCR) 駐日代表 伊藤礼樹氏、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 専務理事・事務局長 髙井明子氏、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン 理事長 池上清子氏の3名も登壇した。

また、Tシャツとなった写真を実際に撮影したオリヴィア・アーサー氏も登壇。このプトジェクトは、写真をただTシャツにするのではなく、世界で何が起こっているのかを伝える目的を持っている一歩踏み込んだプロジェクトだと話す。ルーマニアを訪れた彼女は子供たちが心のケアとして犬と一緒に遊ぶ姿や、軽い運動を取り入れたセラピーを受けている姿が印象的だったとコメント。撮影では子供たちに自己表現をしてほしいとスタジオに布を置いたり、子供たちが自由に遊べるようにしたと語る。

このプロジェクトに参加できてとても嬉しかった。Tシャツには子供たちの手書きの文字が書かれていて、自分が示したかった”遊び心”などが伝わったと思う。このTシャツを着ている人を見たら、プロジェクトに込められたメッセージを共有してくれたんだと感じる。また、誰でも見れるという点を含めて、このように屋外で開催することにも意味があると話した。

実際に写真展を見てみると、現地の様子が伝わり、世界の苦しい状況を知れ、自分が購入したTシャツのお金がどのような地域、人々へ渡っているのかを知るきっかけとなる。寄付としてTシャツを買ってみるのもいいし、プロジェクトをより身近に感じる写真展にも、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがだろうか。

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