病院が地域の“熱源”に!桜十字グループと熊本ヴォルターズが描く「医療×スポーツ」の未来がアツい!

2025/10/09
佐藤 勇馬

いよいよ涼しくなって本格的なスポーツの秋。10月13日の「スポーツの日」は、単に体を動かすことを推奨する日ではなく、スポーツを通じて心と体の健康を育み、より豊かな暮らしを築いていくことを目的としています。

そんななか、熊本唯一のプロバスケットボールチーム「熊本ヴォルターズ」の運営サポートなどを通じて「医療×スポーツ」の新しい価値を提示し、病院が地域の“熱源”になること目指している桜十字グループの取り組みを紹介します。

桜十字グループは、医療や介護サービスを提供するだけでなく、一人ひとりが社会とのつながりを持ち、役割や生きがいを感じながら生きられる“ウェルビーイングな社会”を築くことを目指しており、その実践のひとつが「応援」です。スポーツを通じて、見知らぬ人とも一体感や連帯感を共有できる瞬間は、孤立しがちな現代において人と人とを結びつけ、心の健康を育む大切な機会となります。

同グループは「熊本ヴォルターズをサポートしているのは、まさにこの『社会的な健康』を育む力を信じているからです」としています。そんな「医療×スポーツ」の取り組みをピックアップします。

■【Bリーグ×デイサービス】Let's ヴォルリハ!

2024年にJR熊本駅ビルにオープンした「Let's ヴォルリハ!」は、デイサービス×Bリーグチームの異業種コラボとして”アクティブエイジング”を目指す取り組みを実現。介護施設を「生きる楽しさとウェルビーイングを両立する場所」に変えた取り組みです。

まるでアリーナのような内観で行われる科学的根拠のある新感覚リハビリテーションや、利用者や家族みんなでヴォルターズを現地で応援する観戦ツアーなど他にはない取り組みが好評を得ています。

住所:〒860-0047 熊本県熊本市西区春日3丁目24−1 JR熊本春日北ビル2階

電話:096-274-8940

利用時間:午前9:00 ~ 12:00 / 午後13:30 ~ 16:30

営業日:月~金(祝含む) ※土はどなたでも参加できる「ヴォルパーク」を運営

定員:30名

対象:要介護認定を受けた方

【公式ホームページ】
https://www.lets-reha.jp/shop/volreha-kumamoto-sta/

■【教育×栄養×アスリート】学生と共創した「アスリート弁当」

熊本大学スポーツ教育研究会の学生が中心となり、桜十字グループと熊本ヴォルターズが協力して「アスリート弁当」を開発しました。メニューは、桜十字の管理栄養士が栄養バランスを監修し、ヴォルターズの選手が味や食べやすさのアドバイスを担当。高タンパク・低糖質のヒレ肉の生姜焼き、ミネラル補給ができるシラスや海苔など、和水町をはじめとした県産食材をふんだんに使用し、選手のパフォーマンス向上にも役立つ内容になっています。

学生の研究と専門家の知見、そして選手の実体験が融合したこの取り組みは、スポーツを支える新しい食の形として、地域を元気にする力を秘めています。

【紹介ページ】
https://medimesse-kumamoto.jp/news/2024/07/18/1407/

■【病院×スポーツ×コミュニティ】病院から広がる交流の輪

病院は、健康を守るだけでなく、大切なことに気づかせてくれる場所でもあります。桜十字グループは「病院×スポーツ×つながり」という新しい視点から、熊本ヴォルターズを応援する“ブースター”の人たちと共に、地域を元気にしていくことを目指しています。

その象徴が、院内カフェをヴォルターズのコンセプトカフェ「ヴォルカフェ」として展開する取り組み。ここでは地域の方も、患者さんも、そしてスタッフも、ヴォルターズをキーワードに明るく楽しくつながることができます。

応援の熱量を共有することで、組織の一体感が高まり、働く人々に「誇り」と「やりがい」が生まれます。こうした取り組みは、医療業界が直面する人材不足の課題解決にもつながる、新しい「医療×スポーツ」の形です。

詳細ページ:https://www.sakurajyuji.or.jp/news/?p=7198

■【PINK VOLFES開催記念】乳がん検診コース

また、熊本市のメディメッセ桜十字にて、10月19日に開催されるPINK VOLFESを記念した乳がん検診コースの受付を開始。「熊本ヴォルターズ限定ステッカー+ジェラート付き」「検査が通常より3300円お得」「女性専用エリアで女性の医師・スタッフが対応」といった魅力があり、申込期間は12月22日まで。受診期間は11月4日~12月25日までとなっています。

桜十字グループは、医療とスポーツを組み合わせた取り組みについて以下のようにコメントしています。

「医療の現場で多くの人々と触れ合う中で、私たちは気づかされました。人々の『幸せ』や『健やかさ』は、病気の治療だけで完結するものではない、と。

高齢化が進む地域では、安心できる介護や福祉の場が必要とされていました。働き盛りの世代には、予防と健康増進のためのサポートが求められました。そして、地域社会に活力を生み出す文化や交流の場もまた、人々のウェルビーイング(心身の充足)に不可欠な要素でした。

こうして、一つの病院の使命は、人々の願いに応えるごとに増えていきました。ホテルや福祉施設、そして一見『異質』にも映るスポーツ事業へと、私たちの活動領域は広がっていったのです。プロバスケットボールチームの運営も、単なる事業の多角化ではありません。それは、スポーツが持つ『感動』や『健康』『コミュニティ』を創る力を通じて、人々の日常に活力を与えたいという、私たちの強い願いの形なのです」

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佐藤 勇馬
この記事を書いた人

佐藤 勇馬

新宿・大久保在住のフリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にスカウトされて以来、芸能、事件、ネットの話題、サブカル、漫画、プロレスなど幅広い分野で記事や書籍を執筆。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など。 Twitter:ローリングクレイドル

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