韓流ドラマ、K-POPの次に「K-文学」がきているらしい…

2018/06/11
N田 N昌

韓流ドラマブーム、K-POPブーム、懐かしいと感じる方も多いのでは…。ヨン様、冬ソナ、東方神起、KARA、少女時代…日本を席捲いたしました。もちろん、今でも人気のジャンルではございますが…。そんななか、今、にわかに注目を集めているのが、「K-文学」でございます。

「K-文学」とは韓国現代文学のこと、最近では、その人気とともに「K-文学」という愛称で親しまれているとか。今年4月に発表されました日本翻訳大賞で大賞を受賞した作品も「K-文学」でございます。

それがこちら、「殺人者の記憶法」(著:キム・ヨンハ 訳:吉川 凪)でございます。長編ミステリー小説でございます。著者のキム様は、韓国を代表する人気作家で、この作品は、発売前から予約を受け付けていたそうですが、その予約の時点でベストセラー入りしていたそうでございます。

ちなみに、この作品を原作にした映画「殺人者の記憶法」もすでに公開になっております。原作とはラストが違うそうなので見比べるのもよいかと…。老年になり引退した認知症の殺人犯が主人公。連続殺人犯と出会うことで、また新たな殺人を計画するというクライム・スリラーでございます。

先日、この「K-文学」ブームについて、J―WAVEの人気番組「ACROSS THE SKY」でも取り上げておりました。スタジオゲストは、翻訳家の吉川凪様。

吉川さんは、日本での韓国の翻訳本が増えている背景について、抱えている社会問題が日本と似ている、日本人が共感しやすいという点。さらに、韓国国内で、SFやミステリーなどエンターテイメント系の作品が急増している点を指摘されておりました。

ちなみに、韓国国内では日本の翻訳本が大人気で、特に村上春樹様、東野圭吾様の人気はゴイスーだとか…。今の韓国の小説家にもかなりの影響を与えていて、その辺も日本人好みの作品が多くなっている要因かも…でございます。

ちなみに、小説だけではございません。韓国では絵本が人気で、韓国の人気絵本もたくさん、日本上陸を果たしております。最近、日本で大ヒットしたものでは、ペク・ヒナ様の「天女銭湯」などがございます。

こちらの「天女銭湯」は、手作りの粘土人形を使った写真絵本でございますが、韓国国内では、ここ数年、人形や布や押し花などを使ってキャラクターを表現した“コラージュ絵本”が人気でございます。是非、韓国の絵本、“K-絵本”も、ブームになって欲しいものでございます。

「K-文学」、「K-絵本」に興味を持たれた方は、ぜひとも、東京・神保町のブックカフェ「CHEKCCORI〜韓国の本とちょっとしたカフェ〜」にお足をお運びくださいませ。韓国の書籍が絵本を含めたくさん置いてございます。

(文:N田N昌)

この記事が気に入ったらいいね!しよう

N田 N昌
この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

N田 N昌が書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop