あの衝撃から1年。あの絵本が再び帰ってまいりました。
去年8月、発売と同時に全国の書店員の皆さんに波紋を広げた絵本といえば、そう、「天女銭湯」でございます。これまでの「天女」のイメージを覆したアノ天女様でございます。その天女さまのお姿がこちら。
ヤクルトを美味しそうに飲んでおられますこちらが、韓国で今最も注目されている作家、ペク・ヒナ様の大ヒット絵本「天女銭湯」に登場いたします天女様でございます。「ガラスの仮面」の作者、美内すずえ先生も度肝を抜かれたに違いありません。しかしでございます。日本でも大きな注目を集め大ヒットしたのでございます。
改めて、この絵本の魅力をご説明すると、表紙を見て頂けるとお分かり頂けると思いますが、写真絵本でございます。ただし、ただの写真絵本ではございません。自称「いたずら人形作家」の作者、ぺク・ヒナ様ご本人が、スカルピー粘土を焼いて着色、何体もの人形や人形の顔を作り、さらに、登場する小道具(ミニチュアサイズの家具など)も作り、背景の銭湯の写真なども自らが撮影、それで出来上がった超手の込んだ絵本なのでございます。
でもって、このとおり、表情が超クールでざいます(笑)。大人女子から人気がでないわけがございません。韓国では出版後、韓国出版文化賞を受賞、多数の推薦図書にもなっております。ちなみに、ペク・ヒナ様はデビュー作「ふわふわくもパン」でもボローニア国際ブックフェアで入選、8言語に翻訳され、40万部を記録しております。
そんなぺク・ヒナ様の天女絵本の第2弾が早くも出版されるのでございます!
それが、こちら!
「天女かあさん」(作:ペク・ヒナ 訳:長谷川 義史)
ご安心ください。今回も自作粘土の写真絵本でございます。今度の物語は、聞くところによると(小生も現時点ではまだ読んでおりません。8月26日発売でございます)、ワーキングママのお話とか。
雨の日に、息子が熱を出し学校から帰されたと仕事中のママに電話が入るところから物語はスタート。しかし、職場から離れられないママは、助けを求めて方々に電話をしまくります。
そうしているうちに、電話が混線して繋がった相手がなんと天女様。「けったいやけど、母さんになったげるしかないな」と、天女様が天から降りてくることに。今回はどんな活躍を見せてくれるのか…。また、どんな粘土人形で楽しませてくれるのか? そのビジュアルもとても楽しみな笑えるアート絵本でございます。
(文:N田N昌)