最近、ネット上でよく目にする「発酵女子」。どうやら、二種類あるようでございます。ひとつは、周りからよく見られたいという願望をなかなか表に出せず、行動できないまま頭の中で考えすぎ、結局、自分の中で発酵させてしまった女子のこと。
もうひとつは、発酵食品の健康や美容効果に魅了された女子のこと。後者は、先日、週刊誌「AERA」(1月29日号)でも紹介されていました。そして今回、小生が絵本をご紹介したいのは、後者の「発酵女子」の皆さまです。
AERAの記事の中では、発酵料理専門店で行われた発酵女子の女子会の様子も紹介されておりましたが、是非、そのような場でも、皆さんで回し読みして頂きたい絵本でございます。
まずは、冬の「発酵女子」の女子会にオススメの絵本でございます。飲む点滴とも呼ばれ最近人気急上昇中の発酵食品、「甘酒」の絵本でございます。ポスト塩麹の筆頭とも言われ、先述の発酵料理専門店でも「甘酒」は人気のメニューだとか。
たしかに、子供でも飲めるというイメージはありますが、果たして「甘酒」をテーマにした絵本なんてあるのか…。と思われた方、少なくないと思います。
「トントントンをまちましょう」(作:あまん きみこ 絵:鎌田 暢子)
こちらは、甘酒が主役でございます。それだけではございません。寒い夜、心暖まる絵本でございます。夕方から降りだした雪を見て、甘酒を作り出す母親。主人公の女の子は「こんなにいっぱいの甘酒、誰が飲むの?」と、母親にたずねます。すると、その時です。玄関のドアをトントントンとたたく音が…。
その訪問者がとてもメルヘンなんでございます。大人も大満足のファンタジー絵本でございます。寒い冬は甘酒を片手に、是非この絵本で心身ともに暖まって頂きたい!
もう一冊は、発酵食品の王様、「納豆」がテーマの絵本でございます。
「ねばらねばなっとう」(作:林 木林 絵:たかお ゆうこ)
こちらは、子供向きの絵本でございます。が、しかし!ただの子供向けの絵本ではございません。替え歌絵本でございます。元歌は、みなさんよくご存じ!「静かな湖畔の森の影から~♪」の『静かな湖畔』でございます。
『静かな湖畔』の替え歌をバックに絵では納豆の大運動が次から次へと展開いたします。歌詞と絵が、見事にコラボレートいたしております。なにより歌詞が秀逸でございます。「♪静かなご飯の粒の影から、糸ひき綱引きはじめようか~♪…」大人も一緒に歌いたくなるレベルでございます。
そう!「発酵女子」の女子会の会場、またはカラオケ会場で是非、皆様に熱唱して頂きたいのでございます。発酵女子のみなさま、是非、一度お試しくださいませ。
(文:N田N昌)