今回は、「林修の今でしょ!講座」「Qさま!!」「この差って何ですか?」「世界ふしぎ発見!」「ガイヤの夜明け」がお好きな方におススメの絵本のご紹介でございます。お勉強チックでなく大人の知的好奇心を存分に満たしてくれる絵本でございます。
絵本といっても作品ではございません。今回ご紹介するのは、「かがくのとも」。絵本、児童書で有名な福音館書店の月刊誌でございます。60年の歴史を誇り、『ぐりとぐら』『はじめてのおつかい』『きんぎょがにげた』などのロングセラー絵本を生み出してきた信頼の月刊誌シリーズでございます。
「かがくのとも」は1969年、世界ではじめて創刊された月刊科学絵本でもございます。動物、植物、宇宙、数学、身体、衣食住をはじめ、子どもをとりまく自然や社会のさまざまな事象を題材にしており、第1回「日本科学読物賞」をはじめ数々の賞を受賞。海外でも20言語、149タイトルの「かがくのとも」が翻訳出版されております。
そんな「かがくのとも」、コンセプトは「自然、人間と生活、遊びの3つの視点から、子どもたちの発見の喜びや驚きを応援する」でございます。「やっぱり、子供向けじゃないか!」そう思われる方も多いと思います。しかし、騙されたと思って一度読んでみて頂きたいのでございます。
先日、出版された佐藤雅彦・ユーフラテス様の「このあいだに なにがあった?」も、「かがくのとも」から単行本化された作品でございます。
佐藤雅彦・ユーフラテス様といえば、Eテレの「ピタゴラスイッチ」「Eテレ0655&2355」でもお馴染み。そのクリエイティブの質の高さは大人からも認められております。また、佐藤雅彦様は『新しい分かり方』、『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』など、数々の大人向けのヒット書籍も出されております。
そんな佐藤雅彦・ユーフラテス様も何冊も手掛けているのが「かがくのとも」でございます。そう、「かがくのとも」は、知る人ぞ知る大人の知的好奇心を存分に満たしてくれる月刊誌なのでございます。
ちなみに、最新号(2018年1月号)は、こちら。
「わたしとわたし」。こちらは450冊を超える著作を誇る大人気絵本作家、五味太郎様の作品でございます。今回の作品は、ヨシタケシンスケ様の影響からか最近ブームになりつつある哲学絵本でございます。中年の小生が読んでも「なるほど」と思える絵本でございます。ヨシタケシンスケ様の絵本が好きな方なら、きっとハマると存じます。
出版社の紹介文にはこう書かれておりました。
「わたし」が思っていることと違うことを考えている、もう一人の「わたし」。心の中にはもう一人の自分がいて、ちがう気持ちを同時に抱いたり、気持ちが変わったりします。人は、自分の心さえ自分自身でも捉えきれないのです。自分は何者なのか。他人と自分とは。難解にではなく、作者ならではの深い問いかけが届きます。・・・
まさに、その通りの絵本でございます。是非、一度ご体験くださいませ。
最初に挙げたテレビ番組をお子さんと一緒にご覧になっている方は、そのお子さんとご一緒に。一人でご覧になっている方は、おひとりで是非「かがくのとも」を読んで頂きたいのでございます。28ページ、420円でございます。コストパフォーマンスも最強でございます。是非、騙されたと思って一度読んで頂きたい…。
(文:N田N昌)