「女性用風俗を知っていますか?」日本人の処女と童貞が増加中

2019/04/22
放送作家 石原ヒサトシ

1992年から2015年の23年間に、18~39歳で性交渉の経験がない日本人という統計が出たそうだ。

男性との性経験がない女性(処女)は21.7%から24.6%に、女性との性経験がない男性(童貞)は20%から25.8%に、それぞれ増加した。2010年時点で日本の18~39歳の処女は326万人、童貞は380万人と推定され、30代の処女や童貞は156万人いるとされる。

これは、スウェーデン・カロリンスカ研究所の上田ピーター氏と、東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室のサイラズ・ガズナビ氏らの研究チームの調査で分かったこと。

研究チームは、様々なデータを出していて、例えば童貞の原因としては金銭面が大きく、25~39歳の男性は無職、時短・非正規雇用、低収入が、性交渉経験のないことと強い相関関係を示している。女性につぎ込むお金が乏しいということにつながるようだ。

また、15年の出生動向基本調査では、一度も結婚していない18~34歳の男女40%以上が、一度も性交渉の経験がないという結果が出たそうだ。

草食男子とか、2.5次元の異性に恋をするとか、生身の異性にがっつかないとは、これも平成時代の特徴なのだろうか。昭和生まれの私なんざ、いい年こいた今でも悶々としているというのに(笑)。

初体験が難しいのはどっち?

ちょっと余談かもしれないが、1980年代に人気だったメンズ雑誌「HOT DOG」の、男子の悩み相談に応えるコーナーで、ハードボイルド作家・北方謙三氏は童貞男の性の悩みに決まってこう言っていた…

「ソープへ行け」。

女性の体を見て触れて性交を経験しておくことは大事だ、お金を払ってプロの女性から手ほどきを受けるわけだから授業料だと思えば良い、のちのち素人女性とイザ性交するとなった時に経験があるとないとではぜんぜん違う、だから「ソープへ行け」

これは助言だった。

それを思い出して、男はまだマシだなと思う。

男の場合は、どれだけ見た目が悪く女子と付き合ったことがなくても、性格が悪くても、どんだけバカでも、とにかく童貞を捨てたいならソープランドへ行けばクリアできちゃうのだ。日本にはこんな性に寛大なお店があるのに、それを利用もせず童貞のままでいる男がわんさかいるということになる。先程のデータを照らし合わせてみると、本当にかなり問題だなと感じてしまう。

女子は捨てように捨てられない!?

逆に、初の性交渉をしたい願望は強くあっても難しいのは女性の方だろう。キツイことを言うが、顔がおブスだったり、太っていたりと、容姿が厳しかったりすると、マニアックな男にでも巡り合わない限り性交の確率が低くなる。

そして決定的なのは、男が童貞を確実に捨てられるソープランドが女子にはないことだ。だから、どうしても処女を捨てたくても捨てるのは難しくなる。

「そんなこと言われなくてもわかってる!」「体験したいわよ!でも相手がいないのよ!」

という女性は多いと思う。ごめんなさい。

でも、こんな情報を伝えたい。結構知られていないが、女性向けの性風俗があるのだ

女性用の性風俗店

二年ほど前に一部メディアでも少し話題になったが、そもそも“下ネタ”なので、特に女性が知る機会は少ないはず。女性用の風俗店は現在、全国に約100店ほど存在する(届け出があって営業している正規店)。

お店は、「女性用風俗」などとネット検索すればヒットする。いくつものお店をまとめて紹介している風俗サイトを覗くといろいろわかるだろう。

ただし、残念だが男性のように本番ができる女性用ソープランドは存在しない(※女性用ソープは2007年に福岡に開店したが一年も持たず閉店)、つまり風俗でも処女は捨てられないことになる。ソープランド意外の性風俗店は、基本的に本番は違法なのでNGだ。

「なによそれ!意味ないじゃない!」と怒られそうだが、ちょっとこらえて最後まで読んでほしい

女性の風俗について簡単に説明する。

【はじめての女性風俗】

まず、お店を利用する際は、だいたいこんな流れ。

1・ネットなどでお店を調べ、好みの相手(ホストと呼ばれる)やサービス内容、利用時間などのシステムを確認する。

2・お店に電話して予約する。わからないことは質問すればいい(丁寧に答えてくれれば良店といえる)。

3・ホストのサービスを受ける。

〈店舗の種類〉

風俗店といってもいくつか種類がある

A・性感マッサージ

ホテル、あるいは自宅、あるいはお店の専用ルームで、男性ホストからオイルマッサージを受ける。もちろん女性な敏感な部分も。本当にマッサージだけ受けたいならそれでも良し。本番はなし。

B・出張ホスト

男性ホストと食事等デートを楽しんだあと、ホテルなどへ行き、男性と性行為をする。本番はなし。

C・レズ

ホテル、あるいは自宅などへ女性ホストが来て性の相手をする。女性らしい女性ホストもいれば、男性的な(おなべ)女性ホストもいる。

男性ホストは清潔感のあるイケメンが多いというが、もちろん好みもあるので、マッチョホスト、ぽっちゃりホスト、おじさんホスト、などいろいろ。お店によって特色があり、スーツでキメキメタイプ、チャラい感じ、アイドル系のカジュアルな美少年、などこれもいろいろ。

料金は、店によってもサービス内容によってもピンキリだが、相場は60分で1~2万くらいだろうか。

「でも処女は捨てられないんでしょ」と思った貴女。“最後まで読んでほしい”と言ったのは、“本番は違法だけど合意があればしてくれる可能性がある”…という事実。いろいろな裏サイトでエピソードなどを見てみたら、

「お願いしたらしてくれた・・・」というパターンもあるようだ。これは、あくまで情報として受け取って欲しい。

経験値

ちなみに利用者は、性欲が満たされない女性なわけだが、セックスレスの主婦、熟女、モテない女性も利用するが、普通にキレイな女性もいるそうだ。そしてもちろん男性経験のない女性も訪れる。

あるホストさんの記事を見たら

「男性経験がない人も多いです。恥ずかしいのはわかります。正直に言ってくれても、もちろん言わなくても、優しく愛してあげますから」

というコメントを見た。そう、彼らはプロなのだ。

はじめての男性が素人だと自信がなく怖いかもしれないが、風俗は性交が目的のお店だし気が張らない。タイプの男性ホストやAV男優が所属するお店もあるし、なんといっても女性の体の扱いに慣れているのでテクニックが違う。

男性と付き合ったこともなく、キスはもちろん体を触られたこともなく、男性の大事な部分を見たことも触ったこともなく、快感をもらった経験もしてあげた経験もない。そんな女性は、お店でプロと経験するところから始めてもいいと思う。それは大きな経験値。

本当に好きな男性と行為に及びそうになっても、その経験があるとないとでは心構えが大きく違うはず。

この世に生を受けずっとずっと男性を知らないままなんてちょっと悲しいではないか。北方謙三ではないが「風俗へ行け!」と、小声でアドバイスしたい。

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放送作家 石原ヒサトシ
この記事を書いた人

放送作家 石原ヒサトシ

放送作家 「クイズ雑学王」、「ボキャブラ天国」等 バラエティを中心にイロイロやってきました。なんか面白いことないかなぁ~と思いながら日々過ごしています。野球、阪神、競馬、ももクロ、チヌ釣り、家電、クイズ・雑学、料理、酒、神社・仏閣、オカルトなことがスキです。

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