絵本ブームと言われる昨今でございます。なかでも、「頭がよくなる」をウリにした、いわゆる知育絵本が人気のようでございます。
がしかし!でございます。社会人を長々とやっておりますと、「学歴や学力よりコミュニケーション能力、会話力の方が出世には大切なのでは…」と思う瞬間が、多々ございます。
元芸人さんが、他の分野、仕事で大成功している、出世しているというお話もよく耳にいたします。そこで今回は、「笑いのセンス」が磨かれること、間違いナッシングな絵本をご紹介させて頂きたいと存じます。語学をはじめ様々な習い事は、小さいうちから始めた方が効果的と言われております。笑いセンスも同様かと。
「さくらもちのさくらこさん」(作:岡田 よしたか 出版社:ブロンズ新社)
「うどんのうーやん」「ちくわのわーさん」「こんぶのぶーさん」など爆笑たべもの絵本シリーズで有名な岡田さまの最新作でございます。ちなみに、爆笑たべもの絵本の累計は26万部!
岡田さまは、絵本好きの間では知らない人がいないユーも絵本界の大御所でございます。ただの大御所ではございません。その笑いのセンスは古くなることなく、今でも第一線の人気を誇っております。その時代その時代の笑いのトレンドをしっかりと背負っておられます。まさに、絵本界の「さんま師匠」的な存在でございます。大人の方にも、是非読んで頂きたい!絶対面白いはずでございます。
で、今回の「さくらもちのさくらこさん」ですが…
シリーズ初のヒロインでございます。女性が盛り上がってるのは、アメリカの民主党だけではございません!(他でもいろいろ盛り上がっております)
さらに、主人公のさくらもちのさくらこさんは、すぐにブチきれます、あばれます、集団行動にも無関心、いじけます、悪口も言います、…かつての絵本の主人公キャラとは一線を画しております。この辺も時代を的確に反映されております。もちろん、絵本中の笑いも、かつての絵本的なベタな感じではございません。シュールで今っぽいのでございます。ポスト平成を背負えるセンスでござんす。
きっと、毎年、M-1グランプリを観ていらっしゃるはずでございます。和牛や霜降り明星をちゃんとチェックされている、そんな質の笑いでございます。芸人大好きなお子様、イマドキキッズも満足すること間違いナッシングでございます。(小生の表現が今風でなく申し訳ございません)
どんなお話かと言うと…
冒頭からなぜかごきげんななめなさくらこさん。あまりのつまらなさに、着ているさくらの葉っぱを脱ぎ捨てるところからお話はスタート。その後、数々のスイーツ友達がやってくるのですが、なかなかご機嫌はなおりません。果たして、さくらこさんの笑顔は拝めるのか…。というストーリーでございます。
今ちょうど旬なスイーツの「さくらもち」は、もちろん、数々のスイーツが登場する絵本でございます。スイーツ女子、スイーツ男子にもオススメ!さらに、お子様に笑いのセンスを身につけさせたいとお考えの親御様に是非是非、読んで頂きたい絵本でございます。
今、書店の絵本のコーナーでは、桜特集、ひな祭り特集が組まれているはずでございます。そこには、きっと並んでいるはずでございます。絵本にご興味のおありの大人女子、大人男子の方にも是非、ご体験頂ければと存じます。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)