前回、投稿する際のベストタイミングを教えてくれた業界歴7年のラジオディレクター・Hさんと業界歴8年の女性ディレクター・Aさんに引き続き「投稿のコツ」を訊いてみた。後編はいよいよ「読まれるネタやちょっとした工夫」について、ココだけの話を教えてくれた。
“いちげんさん大歓迎”
「番組を実際に聴いて、どんな投稿が採用されるか“色”を知ることがまず第一ですが…」とHさん。「常連さんばかり歓迎している」と思われがちだが、最初に「初めてお便りします」という一言があると採用したくなるとか。
「やはり新規で出してくれる人を大事にしたいです」とMさん。
しかし、出すのが2度目以上なのに「初めて」と言っても、必ずバレるので要注意とのこと。
短いものが採用されやすい
「皆さん思い入れがあって長いものを送りがちですが、いわゆる常連さんが採用されやすいのは、番組のリズムを把握して、番組が欲しい話を適切な長さで分かりやすく書いてくれるから」(Hさん)だそうだ。
「特に生番組は時間との闘いですからね。少しでも時間を作って、一通でも多くメールを読みたいというのがスタッフの中で常にありますよ。なので文章が短くうまくまとまっている方が、紹介できるタイミングは多いですよ」とHさん。
言いたいことが複数ある場合は分けて送った方が採用率アップのコツだそうだ。
初めての方はTwitterがオススメ!
Twitterでの投稿を受け付けている番組も最近は増えており、「話の流れでのツッコミはオンタイムで拾いやすいTwitterの方が、オススメです」とHさん。
「なので、初めて投稿する人はTwitter投稿から始めてみるのも良いですよ」とのこと。
確かに、短い言葉で気軽に参加できるTwitterから始めてみるのもよいかもしれない。
タメになる情報
Hさんによると「トリビア的な話とか、番組で取り上げた情報にさらに追加情報をいれるなどは、盛り上げるので積極的に入れたいです」とのこと。
これは雑学がなくても、ある街を取り上げたら、そこに住んでいる人が耳より情報を入れたり、社会人だと、職種や業種を絡めて情報を追加すると参加しやすいのだとか。
「こういう人が聴いているのだ」というリスナーさんの顔が見えてくる感じも嬉しいです」(Hさん)
NGな投稿
逆にこれをやったらいけないという禁じ手はありますか?と聞いたら「ある」とHさん。「ラジオネームは凝った方が、“もしかして面白いのでは”というフィルターがかかるし、実際面白いネタで湧かせたら、“この人は面白い人”と認識されて採用されやすいかもしれませんね」とAさん。
しかし「ラジオネームが明らかに放送に乗せられないレベルの直ワードを使うと、ボツになる可能性もありますね」(Hさん)という声もあることから、番組にもよるが、ウケ狙いで直接的な下ネタをラジオネームに入れるのは避けた方が良いようだ。
また、「絶対読んでください!と脅しが入るとこっちも人間なので正直『なんで読まなきゃいけないんだ!』って思っちゃいますね(笑)」とのこと。
「また、番組に対するお叱りやご意見のメールは、大変ありがたいですが、番組内で取り上げるかというとそれは別になってしまいますね」(Hさん)
番組に対する意見は、投稿メッセージとは別に送った方が良いようだ。
その他小ワザ
【メールの場合、件名をつける】
「オープニングの件」などわかりやすく件名をつければ、ADが拾いやすいく、話題のオンタイムで拾えて採用されやすい(Aさん)
【ラジオネームは文頭に書く!】
ラジオネームが最初に書いてあると、パーソナリティが読みやすいので中に入れやすい(Hさん)
【携帯メールなどは、句読点に注意!】
特に携帯メールからの投稿だと、改行や句読点を忘れがちなので気を付けてもらえると読みやすくなり、パーソナリティに届けやすい(Hさん)
シンプルな小ワザで採用率がアップするなら、ぜひマネしたいですね。
超簡単!採用率が上がるための必殺技とは!?
最後に、採用率が簡単に上がるという奥の手をAさんに教えてもらった。
「元々、ラジオが好きで自分も結構投稿して採用されたり、懸賞に応募して当選していたのが、仕事を選んだきっかけでもあります」というAさん。
なのでリスナー時代から採用されるコツを知っていたのだとか。しかもそのやり方とは実にシンプル。
「私がリスナー時代に実際にやっていたことなのですが、本当は送る前に人に読んでもらって、わかりづらい所はないかなど感想をもらう方がいいです」なるほど納得!
さらにAさんは、「それができない場合は、一度自分で読み直すだけで、グーンと採用率があがります」とのこと。実際に投稿リスナーだったからこそ聞ける貴重な意見だ。
以上が、ラジオで投稿が採用されるコツだとか!
読みやすく、わかりやすいを心がければ割と採用されやすいというラジオ投稿。採用されるとクセになるというから、社会人の皆さんもぜひ実践して、ラジオ生活をエンジョイしてみてはいかがだろうか?
“選んでもらえる”葉書を書いて懸賞生活!