【WSTローマ2025ストリート】男子は白井、佐々木、小野寺の日本勢が表彰台を独占!女子はクロエ・コベルが初優勝 中山楓奈2位 松本雪聖3位

2025/06/16
放送作家 小嶋勝美
 
 
 
 
 
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2028年のロサンゼルスオリンピックへとつながる、ワールド・スケートボード・ツアー(以下WST)ワールドカップ、ストリート種目の決勝が、6月15日にイタリアのローマで開催され、男子は日本勢が表彰台を独占!優勝は白井空良(23歳)、準優勝は佐々木音憧(18歳)、3位に小野寺吟雲(15歳)となった。

日本勢は他にも、根附海龍(21歳)が6位、オリンピック連覇の堀米雄斗(26歳)は決勝でベストトリックを決めることができず7位となった。

今大会は、東京オリンピック銅メダル&パリオリンピック銀メダリストのジャガー・イートンと、パリオリンピック銅メダリストのナイジャ・ヒューストンのアメリカ勢2人は出場していない。

 
 
 
 
 
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女子はオーストラリアのクロエ・コベル(15歳)が、WST初優勝。
ベストトリックで、91.88点(バックサイドノーズブラントスライド)を叩き出した、中山楓奈(19歳)が準優勝、松本雪聖(13歳)が3位で表彰台入りした。
6月17日に20歳の誕生日を迎える中山と、13歳ながらWST初の表彰台入りを果たした松本の2人にとっては、大きな結果となる大会となった。

優勝したクロエは、準々決勝、準決勝をトップ通過。決勝でも最後は、2位に20点差以上をつける圧倒的な優勝劇を見せた。

日本勢は他にも、吉沢恋(15歳)が5位、織田夢海(18歳)が6位、西矢椛(17歳)が7位と決勝の舞台で健闘。
ちなみに、パリオリンピック銀メダリストの赤間凛音は今大会出場していない。

【ワールドスケートランキング】

 
 
 
 
 
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主なワールドスケートボーディングランキング順位は以下の通り。
※()内は大会前と大会後の順位

ストリート男子
白井空良(1位→1位)佐々木音憧(4位→2位)根附海龍(2位→3位)小野寺吟雲(3位→4位)堀米雄斗(5位→5位)青木勇貴斗(12位→13位)池慧野巨(44位→46位)長井太雅(46位→47位)池田大暉(WST→60位)
※1位から5位までを日本勢が独占中。

ストリート女子
ライッサ・レアウ(1位→1位)織田夢海(4位→2位)吉沢恋(2位→3位)赤間凛音(3位→4位)クロエ・コベル(6位→5位)西矢椛(5位→6位)中山楓奈(8位→7位)伊藤美優(7位→8位)松本雪聖(10位→10位)大西七海(22位→17位)尾関萌衣(WST→34位)
※大会前のランキングがWSJとなっている選手は、元々ワールドスケートランク外だが、日本選手権・日本オープンで上位となり、ワールドスケートジャパン(WSJ)強化指定選手となって、今大会に派遣されている。

【WST2025のルールと主な変更点】

 
 
 
 
 
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・WSTストリート種目、決勝は45秒間自由にコース内を滑るランを3本と、一つのセクションで1発技を競うベストトリックを3本行い、ランのベストスコア1本と、ベストトリック1本を合わせた2本の合計得点で順位が決まる(3/3/2形式)。
準決勝はラン2本とベストトリック3本となり(2/3/2形式)、準々決勝まではラン2本のうちのベストランで順位を決める。
採点は5人の審査員が100点満点(小数点以下2桁まで)でおこない、最高点と最低点を除く残り3つの平均点となる。

パリオリンピックではランを2本、ベストトリックを5本行い、ランのベストスコア1本と、ベストトリック上位2本を合わせた合計得点(2/5/3形式)だったため、今回のルール変更は、大会自体が変わった印象を受けるほどの、大幅変更となる。
ちなみに、東京オリンピックの時はランをミスしても、ベストトリックを4本決めれば上位争いができたが(ランとベストトリック上位4本の合計点)、パリオリンピックの際はランが必ず1本、得点に採用されるようになったがポイントとなった(ラン1本ベストトリック2本の合計点)。

・段階的に年齢制限が設けられ、2025年は11歳以上。2026年は12歳以上。2027年は13歳以上。ロス五輪開催の2028年は14歳以上となる。
※各年の最低年齢は選手の正確な生年月日ではなく、誕生年に基づく。
要するに、2014年12月31日までに生まれた選手は、WSTへの参加資格があり、2015年1月1日以降に生まれた選手は、WSTには参戦できないということになる。

・WSTには2種類のイベントがあり、今大会のワールドカップ(旧プロツアー)と、最もワールドスケートランキングポイントを獲得できる世界選手権がある。
各大会で得られるポイントによって、ワールドスケートランキングが決まるため、2028年ロサンゼルスオリンピックまでの期間中、WSTの大会で好成績を上げていくことがオリンピック出場には不可欠となる。

・今大会開催前時点のランキングで対象になる大会は、ストリートは「2023年世界選手権・東京大会」「2024年ドバイ大会」「2024年OQS(オリンピック予選シリーズ)上海大会」「2024年OQSブダペスト大会」「2024年ワールドスケートゲームス イタリア大会」このうち、上位4大会の合計ポイント。

パークは「2024年ドバイ大会」「2024年OQS上海大会」「2024年OQSブダペスト大会」「2024年ワールドスケートゲームスイタリア大会」このうち、上位3大会の合計ポイントとなる。
※世界選手権とワールドスケートゲームスイタリア大会の1位のポイントは8万点、他は5万点となり、パリ五輪前のOQSでの26万点(ストリート)21万点(パーク)は修正されている。

※パリオリンピックと明確に変わったところは、ルールの形式と年齢制限が設けられたところ。

・今後のWST(パークを含む)の予定は…
パーク世界選手権ワシントンD.C大会が9月19日から26日。
ストリート世界選手権ワシントンD.C大会が9月21日から28日。
ストリート北九州大会(ワールドカップ)が11月23日から30日に開催が予定されている。
※6月15日時点world skateホームページより

【メダリストに波乱/女子準決勝】

 
 
 
 
 
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【ヒート1】
日本勢は西矢椛、織田夢海、吉沢恋が、準決勝ヒート1に進出。
以下は日本勢と、ブラジルのライッサ・レアウの滑りを紹介する。

ラン1本目
[西矢]バックサイドリップスライド、ヒールフリップ、バックサイド5-0グラインド、バックサイドKグラインド、フロントサイドテールスライド フェイキーアウトなどを決めるフルメイクの滑りで、67.92点を獲得。

[ライッサ]バックサイドリップスライド、フロントサイドノーズブラントスライド、バックサイドKグラインドなどを決めるが、終盤に飛び出しバンプでの360フリップをミスしてしまい、得点は46.95点。

[織田]フロントサイドフィーブルグラインド、バックサイドKグラインド、バックサイドボードスライドを決めるが、キックフリップ フロントサイドボードスライドをミスしてしまい、ラストトリックはキャンセル。得点36.55点で、次のランにかける。

[吉沢]ファーストトリックの、ビッグスピン フロントサイドボードスライドをミス。
その後はバックサイドテールスライド、キックフリップ、フロントサイドハリケーングラインド、フロントサイドブラントスライド、最後はハバレッジでバックサイドノーズスライドを決め、38.45点を獲得。

ラン2本目
[西矢]1本目より難易度を上げ、終盤にバンプtoレールで、バックサイドKグラインドからノーリーヒールフリップアウトを狙うが、着地でミス。
フルメイクすることができずに終わり、47.21点で得点を伸ばせず。

[ライッサ]バックサイドリップスライド、ヒールフリップ、フロントサイドノーズブラントスライド、バックサイドKグラインド、フロントサイドブラントスライド、360フリップを決めるが、ラストのギャップtoハバで、バックサイドテールスライドをミスしてしまい、1本目同様フルメイクすることができずに終わり、得点は49.14点。

[織田]1つもミスができない2本目。
フロントサイドフィーブルグラインド、バックサイドKグラインド、バックサイドボードスライド、キックフリップ フロントサイドボードスライドを決めると、バンプでキックフリップ、最後はバックサイド50-50グラインドを決め、フルメイク。
59.44点を獲得する。

[吉沢]1本目でミスした、ハンドレールでのビッグスピン フロントサイドボードスライドを決めると、バックサイドテールスライド、キックフリップでバンクイン、フロントサイドハリケーングラインド、最後のバックサイドノーズスライドもしっかり決めてフルメイク。
69.15点を獲得し、暫定首位でベストトリックに臨む。

 
 
 
 
 
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ベストトリック1本目
[西矢]バンプtoハンドレールで、バックサイドテールスライドを決め、82.48点。

[ライッサ]ギャップtoハバで、バックサイドテールスライドを決め、79.14点。

[織田]ギャップtoハバで、キックフリップ バックサイド50-50グラインドを決め、85.79点。

[吉沢]バンプtoハンドレールで、キックフリップ フロントサイドボードスライドを決め、87.66点。

ベストトリック2本目
[西矢]バンプtoハンドレールで、フロントサイドテールスライド 270アウトを狙うがミス。

[ライッサ]ハンドレールで、フロントサイドブラントスライドを決め、87.08点。

[織田]ギャップtoハンドレールで、フロントサイドブラントスライドからショービットアウトを狙うがミス。

[吉沢]ギャップtoハバで、バックサイドノーズスライドから270ショービットアウトを狙うがミス。

ベストトリック3本目
[西矢]ふたたびバンプtoハンドレールで、フロントサイドテールスライド 270アウトを狙うがミス。

[ライッサ]ギャップtoハバで、バックサイドテールスライド ショービットアウトを狙うがミス。

[織田]バンプtoハンドレールで、フロントサイドブラントスライド ショービットアウトを決め、88.17点を獲得。

[吉沢]ギャップtoハバで、バックサイドノーズスライド 270ショービットアウトを決めて77.53点を獲得するが、得点を伸ばせず。

暫定首位が吉沢(156.82点)、2位西矢(150.40点)、3位織田(147.61点)、4位ライッサ(136.22点)の順でヒート2の結果を待つ。

 
 
 
 
 
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【ヒート2】
日本勢は中山楓奈、尾関萌衣、大西七海、松本雪聖が準決勝ヒート2に進出。
以下は日本勢と、中国のチェンシー・ツイ、オーストラリアのクロエ・コベルの滑りを紹介。

ラン1本目
[ツイ]バックサイドリップスライド、フロントサイドブラントスライド、バンプで十八番のキックフリップメロン、フロントサイドフィーブルグラインド、最後はギャップtoハバでバックサイド5-0グラインドを決めるフルメイクの滑りで、64.95点を獲得。

[中山]バックサイドリップスライド、フロントサイド50-50グラインド、フロントサイドブラントスライド、フロントサイドKグラインド、フロントサイドフィーブルグラインド、最後はギャップtoハバで、バックサイドKグラインドを決めるフルメイクの滑りで、72.08点を獲得。

[尾関]バックサイドリップスライド、フロントサイドノーズグラインド、ヒールフリップ、フロントサイドスミスグラインド、フロントサイドボードスライド、キックフリップ、ワンフットオーリーを決めると、バンプtoハンドレールで、フロントサイドリップスライド、最後にバックサイド5-0グラインドなどを決めるフルメイクの滑りで、70.34点を獲得。

[大西]バンプtoハンドレールで、バックサイド5-0グラインドを決めると、バックサイドフィーブルグラインド、キックフリップなどを決めるが、バンプtoハンドレールでのフロントサイドノーズグラインドをミスしてしまい、得点は23.25点。

[松本]最初のフロントサイドフィーブルグラインドをミス。
その後はフロントサイド50-50グラインド、フロントサイドノーズグラインド、キックフリップ、バックサイドリップスライド、バックサイドスミスグラインドなどをメイクし、43.33点を獲得。

[クロエ]フロントサイドノーズグラインド、サスキグラインド、フロントサイド180でスタンスを変えてスイッチキックフリップ、バックサイドスミスグラインド、バックサイドKグラインド、バックサイドテールスライド、バックサイドスミスグラインドなどをフルメイクし、81.31点を獲得。

ラン2本目
[ツイ]バックサイドスミスグラインド、フロントサイドブラントスライド、バンプで1本目より難易度を上げた、バックサイドキックフリップメロン、フロントサイドフィーブルグラインド、最後はハバレッジで、バックサイド5-0グラインドを決めると、69.61点を獲得。

[中山]バックサイドボードスライド、フロントサイドノーズグラインド、フロントサイドブラントスライド、フロントサイドKグラインド、ヒールフリップ フロントサイドボードスライドなどを決めるランを見せるが、得点は50.85点と1本目より伸びず。

[尾関]バックサイドリップスライド、フロントサイドノーズグラインド、ギャップtoレールでバックサイドボードスライド、フロントサイドスミスグラインド、フロントサイドボードスライド、キックフリップ、最後はギャップtoハンドレールで、フロントサイドリップスライドなどを決めるフルメイクの滑りで、71.37点を獲得して得点を伸ばす。

[大西]1本目でミスのあった、バンプtoハンドレールでのフロントサイドノーズグラインドを決めるが、直後のクォーターパイプで、バックサイド50-50ストールをミスしてしまい、最後までトリックをつなげることができず得点は55.43点。

[松本]フロントサイドフィーブルグラインド、バックサイドKグラインド、フロントサイド50-50グラインド、フロントサイドノーズグラインド、フロントサイドボードスライド、キックフリップバックサイドリップスライド、バックサイドスミスグラインドを決める。難易度を上げた滑りを見せ、79.86点を獲得。

[クロエ]1本目より難易度を上げ、途中キックフリップ バックサイドテールスライドを狙うがミス。得点は54.45点。

ベストトリック1本目
[暫定12位、ツイ]ダブルセットのステアで、キックフリップメロンをミス。

[暫定10位、中山]ギャップtoハバで、フロントサイドノーズグラインドを決め、72.11点を獲得し、暫定4位に浮上。

[暫定11位、尾関]バンプtoハンドレールで、フロントサイド5-0グラインド180アウトを狙うがミス。

[暫定15位、大西]バンプtoハンドレールで、フロントサイドブラントスライドを決めて84.18点を獲得し、暫定5位に浮上。

[暫定12位、松本]ギャップtoハバで、フロントサイドキックフリップ50-50グラインドを狙うがミス。

[暫定11位、クロエ]バンプtoハンドレールで、フロントサイド50-50グラインドからキックフリップアウトを決め、91.06点を獲得し、暫定首位につける。

ベストトリック2本目
[暫定14位、ツイ]バンプtoハンドレールで、スイッチフロントサイド リップスライドを決め87.11点を獲得し、暫定3位につける。

[暫定6位、中山]バンプtoレールで、フロントサイドKグラインドを決め46.98点。次にヒールフリップフロントKを狙うための布石か。

[暫定14位、尾関]ふたたびバンプtoハンドレールで、フロントサイド5-0グラインドを狙うがミス。

[暫定7位、大西]バンプtoハンドレールで、バックサイド50-50グラインドからキックフリップアウトを狙うがミス。

[暫定13位、松本]ギャップtoハバで、キックフリップ フロントサイド50-50グラインドを決めて86.91点を獲得。暫定2位につける。

[暫定1位、クロエ]バンプtoハンドレールで、フロントサイドノーズグラインドからノーリーキックフリップアウトを狙うがミス。

ベストトリック3本目
[暫定4位、ツイ]ギャップtoハバで、キックフリップバックサイド50-50グラインドを狙うもミス。

[暫定7位、中山]バンプtoレールで、ヒールフリップ フロントサイドKグラインドを狙うがミス。

[暫定15位、尾関]バンプtoハンドレールで、バックサイドフィーブルグラインドから180アウトを決め、68.07点を獲得して暫定10位に。

[暫定9位、大西]決勝進出の8位につけるには、88.27点が必要な場面。
バンプtoハンドレールで、バックサイド50-50グラインドからキックフリップアウトに挑むが、残念ながら失敗。

[暫定2位、松本]ギャップtoハバレッジで、キックフリップフロントサイドノーズグラインドを狙うがミス。

[暫定1位、クロエ]バンプtoハンドレールで、フロントサイドノーズグラインド ノーリーキックフリップアウトを決め、89.41点を獲得。

最終的に決勝に進んだのは…
1位 クロエ・コベル(オーストラリア)-172.37
2位 松本雪聖(日本)-166.77
3位 吉沢恋(日本)-156.82
4位 チェンシー・ツイ(中国)-156.72
5位 西矢椛(日本)-150.40
6位 織田夢海(日本)-147.61
7位 中山楓奈(日本)-144.19
8位 ダニエラ・テロル(スペイン)-143.69
以上が5人の日本勢が決勝進出を決め、東京オリンピック銀メダル&パリオリンピック銅メダリストのブラジル、ライッサ・レアウがまさかの12位で準決勝敗退となった。

【一瞬も油断できない/男子準決勝】

 
 
 
 
 
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【ヒート1】
日本勢は根附海龍、池田大暉が準決勝ヒート1に進出。
以下、日本勢の滑りを紹介する。

ラン1本目
[根附]バックサイドKグラインド、ヒールフリップ フロントサイドノーズスライド、バックサイドKグラインドからノーリーキックフリップアウト、ノーリーインワードヒールフリップリバート、バンプでビッグスピンフリップ、最後にヒールフリップ バックサイドテールスライドなどを決めるフルメイクの滑りで、74.10点を獲得。

[池田]ファーストトリックで、ハンドレールでのバックサイドノーズブラントスライドを着地でミス。
その後は、フロントサイド180スイッチKグラインド、バンプで特大ハードフリップ、フロントサイド270リップスライドなどを決めるが、得点は31.16点。

ラン2本目
[根附]1本目より難易度を上げたランに挑むも、途中ミスがあり51.92点。

[池田]1本目でミスした、バックサイドノーズブラントスライドをしっかり決めると、360フリップ、クォーターでフロントサイドキックフリップ、フロントサイド180スイッチKグラインドを決めるが、バンプでのハードフリップをミスしてしまい、得点25.89点。

ベストトリック1本目
[根附]ギャップtoハバで、ヒールフリップバックサイドテールスライド ビッグスピンアウトを決め92.97点を獲得し、暫定首位につける。

[池田]ギャップtoハバで、キャバレリアル バックサイドテールスライドをミスしてしまい、暫定7位のまま変わらず。

ベストトリック2本目
[暫定3位、根附]フェリペ・グスタボ&イヴァン・モンテイロのブラジル勢に、1.2の座を明け渡して迎えた2本目。
ダブルセットのステアで、ノーリーインワードヒールフリップ リバートを狙うがミス。

[暫定7位、池田]ハバレッジで、キャバレリアル バックサイドテールスライドからの回しアウトを狙っていたがミス。

ベストトリック3本目
[暫定3位、根附]ダブルセットのステアで、ヒールフリップ レイトビッグスピンを狙うがミス。

[暫定8位、池田]バンプtoバンプで、スイッチフロントサイドキックフリップを狙うがミスしてしまい、切腹ポーズ(※準々決勝ではサムライポーズを決めている)

ヒート1終了時点で、暫定首位がフェリペ・グスタボ(168.40点)、2位イヴァン・モンテイロ(167.43点)、3位根附(167.07点)、8位池田(31.16点)の順でヒート2の結果を待つ。

 
 
 
 
 
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【ヒート2】
日本勢は白井空良、佐々木音憧、堀米雄斗、小野寺吟雲が準決勝ヒート2に進出。
以下、日本勢と昨年のタンパ・アマ王者である韓国のジュニ・カンの滑りを紹介する。

ラン1本目
[白井]フロントサイドテールスライド、ノーリービッグスピン バックサイドテールスライド、アーリーウープからのフロントサイド270ボードスライド、キャバレリアルバックサイドリップスライド、360フリップ、アーリーウープからのフロントサイド180フェイキーリアグラインド(ソラグラインド)、最後はサムライポーズを決めると、88.08点を獲得。

[佐々木]バックサイドノーズブラントスライド、360フリップを決めるが、クォーターパイプでフロントサイドキックフリップをミス。
その後はフロントサイド270リップスライド、フロントサイドブラント、バックサイド360、ノーリーヒールフリップ、ノーリーフロントサイド180ノーズグラインドリバートを決め、70.45点を獲得。

[カン]スイッチフロントサイド180からKグラインド、ノーリーバックサイド270ボードスライドを決めるが、バンプでインワードヒールフリップをミス。
その後はバックサイドノーズブラントスライド、キックフリップ、360キックフリップ、スイッチバックサイドテールスライドを決め、69.62点を獲得。

[堀米]スイッチフロントサイドテールスライド、360キックフリップ、ノーリーフロントサイド180スイッチフィーブルグラインド、ギャップtoハバでノーリーフロントサイドノーズグラインド、バックサイドテールスライド、ノーリーフロントサイド270ボードスライドなどを決める、フルメイクの滑りで86.26点を獲得。

[小野寺]キックフリップ バックサイドテールスライド、クォーターでフロントサイドダブルキックフリップ、スイッチフロントサイド270ボードスライド、ステアでバックサイドキックフリップ、フロントサイドブラントスライド、ノーリーバックサイドビッグスピン、最後はハンドレールで、ビッグスピンキックフリップ フロントサイドボードスライドなどを決めるフルメイクの滑りで、87.22点を獲得。

ラン2本目
[白井]バックサイドスミスグラインド、ノーリービッグスピン バックサイドテールスライド、アーリーウープからのフロントサイド270ボードスライドを決めるが、ハンドレールでのキャバレリアル バックサイドリップスライドをミスしてしまい、得点を伸ばせず。

[佐々木]1本目にミスのあった、クォーターでのフロントサイドキックフリップをしっかりメイク。その後もノーミスの滑りを見せ、84.77点を獲得。

[カン]スイッチフロントサイド180 Kグラインド、ノーリーバックサイド270ボードスライド、バックサイドノーズブラントスライド、360キックフリップ、スイッチバックサイドテールスライド、バンプでスイッチフロントサイドヒールフリップなどを決めるフルメイクの滑りで、85.26点を獲得。

[堀米]スイッチフロントサイドテールスライド、360キックフリップ、ノーリーフロントサイド180スイッチフィーブルグラインドを決めるが、ギャップtoハバで360キックフリップ フロントサイド50-50グラインドをミスしてしまい、得点を伸ばせず。

[小野寺]キックフリップ バックサイドテールスライド フェイキーアウト、クォーターでフロントサイドダブルキックフリップを決めるが、スイッチフロントサイド270ボードスライドをミスしてしまい、得点を伸ばせず。

ベストトリック1本目
[白井]ギャップtoハバで、キャバレリアル バックサイドテールスライド ビッグスピンアウトを決めて93.08点を獲得。
暫定首位に立ち、この時点で早々に決勝進出を決める。

[佐々木]ギャップtoハバレッジで、キャバレリアル バックサイドノーズブラントスライド フェイキーアウトを決め、89.16点を獲得して暫定2位に。

[カン]ギャップtoハバで、スイッチヒールフリップ フロントサイドテールスライドをミス。

[堀米]ギャップtoハバで、ノーリーバックサイド180 スイッチフロントサイド5-0グラインドをミス。

[小野寺]バンプtoハンドレールで、フロントサイドブラントスライド バリアルフリップアウトを決める。
着地後にレールに接触し転倒してしまうが、これはトリックメイク後の転倒という判定で89.56点を獲得。暫定2位につける。

ベストトリック2本目
[暫定首位、白井]ギャップtoハバで、アーリーウープからのバックサイド180フェイキー50-50グラインドをミス。

[暫定4位、佐々木]ギャップtoハバで、ノーリーヒールフリップからバックサイドノーズブラントスライドを狙うがミス。

[暫定12位、カン]ふたたびギャップtoハバで、スイッチヒールフリップ フロントサイドテールスライドを狙うがミス。

[暫定11位、堀米]ギャップtoハバで、ノーリーバックサイド180 スイッチフロントサイド5-0グラインドを決め、92.79点を獲得し、暫定2位につける。

[暫定4位、小野寺]ギャップtoハバで、スイッチヒールフリップ フロントサイドノーズスライドをミス。

ベストトリック3本目
[暫定首位、白井]ギャップtoハバで、アーリーウープからのフロントサイド180フェイキーリアグラインド(ソラグラインド)180アウトを狙うがミス。

[暫定5位、佐々木]ふたたびギャップtoハバで、ノーリーヒールフリップからバックサイドノーズブラントスライドを狙うがミス。

[暫定12位、カン]決勝進出に必要な8位につけるには、81.82点が必要な場面。
ギャップtoハバで、スイッチフロントサイド180バックサイド5-0グラインドをミスしてしまい、準決勝敗退が決定する。

[暫定2位、堀米]ギャップtoハバで、ノーリーフロントサイド270テールスライド(スイッチノーズスライド)をミス。

[暫定4位、小野寺]ギャップtoハバで、スイッチヒールフリップ フロントサイドノーズスライドをミス。

最終的に決勝に進んだのは…
1位 白井空良(日本)-181.16
2位 堀米雄斗(日本)-179.05
3位 ジオバンニ・ビアンナ(ブラジル)-177.89
4位 小野寺吟雲(日本)-176.78
5位 佐々木音憧(日本)-173.93
6位 フェリペ・グスタボ(ブラジル)-168.40
7位 イヴァン・モンテイロ(ブラジル)-167.43
8位 根附海龍(167.07)

以上5名の日本勢と、3名のブラジル勢が決勝進出を決める。
今大会、男女ともスケートボードの本場、アメリカ勢の決勝進出はなかった。

【圧倒的な強さを見せたクロエ/女子決勝】

 
 
 
 
 
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決勝のメンバーはクロエ・コベル、チェンシー・ツイ、ダニエラ・テロルと、松本雪聖、吉沢恋、西矢椛、織田夢海、中山楓奈の日本勢5人が表彰台を争った。

ラン1本目
[中山]バンプtoハンドレールで、バックサイドリップスライド、ハバでフロントサイド5-0グラインド、レールでフロントサイドブラントスライド、ギャップtoハバで、フロントサイドKグラインドを決めると、その後のフロントサイドフィーブルグラインドは後ろのトラックが外れてしまうミス。
最後のギャップtoハバでも、バックサイドKグラインドをミスしまい、得点は52.15点。

[織田]ハンドレールで、フロントサイドフィーブルグラインド、バンプtoバンプでキックフリップ、レールでバックサイドKグラインド、バックサイドボードスライドからバンクインすると、レールでキックフリップボードスライド、バンプでノーリキックフリップ。
最後はギャップtoハバで、キックフリップ バックサイド50-50グラインドを決めるフルメイクの滑りで、82.61点を獲得。

[西矢]バンプtoハンドレールで、バックサイドリップスライド、バンプtoバンプでヒールフリップ、レールでフロントサイドスミスグラインド180アウト、ギャップtoハバでバックサイド5-0グラインド、ダウンレールでフロントサイドボードスライド、レールでバックサイドKグラインド、最後はバンプtoハンドレールで、フロントサイドテールスライドフェイキーアウトを決める、フルメイクの滑りで71.17点を獲得。

[ツイ]バンプtoバンプでキックフリップメロンや、ギャップtoハバでバックサイド5-0グラインドなどを決めるフルメイクの滑りで、64.26点を獲得。

[吉沢]いきなりバンプtoハンドレールで、キックフリップ フロントサイドボードスライドを決めるが、終盤に高難度トリックのビッグスピン フロントサイドブラントスライドをミスしてしまう。得点は46.62点。

[松本]終盤にキックフリップ バックサイドリップスライドをミスしてしまうと、ラストトリックのバックサイドスミスグラインドも外してしまい、得点は43.48点。

[クロエ]バンプtoハンドレールで、フロントサイドノーズグラインド、ハバレッジでサスキグラインドを決めると、バンプtoバンプでフロントサイド180を決めてスタンスをチェンジし、スイッチキックフリップ。
ギャップtoハバで、バックサイドスミスグラインド、ダウンレールでバックサイドKグラインド、レールでバックサイドテールスライド、最後はハンドレールでフロントサイドフィーブルグラインドを決めてフルメイク。81.56点で織田に次ぐ暫定2 位につける。

ラン2本目
[暫定6位、中山]まずはフルメイクの滑りをしたいところだが、1本目と同様のフロントサイドフィーブルグラインドをミスしてしまい、得点を伸ばせず。

[暫定首位、織田]序盤のバンプtoバンプでキックフリップをミスしてしまい、得点を伸ばせず

[暫定4位、西矢]難易度を上げたトリック、レールでのバックサイドKグラインドからノーリーヒールフリップアウトを狙うが、失敗に終わる。

[暫定5位、ツイ]バンプtoバンプで難易度を上げたトリック、バックサイドキックフリップメロンを決めるが、その後のフロントサイドフィーブルグラインドと、ハバでのキックフリップ バックサイド50-50グラインドをミスしてしまう。

[暫定7位、吉沢]ファーストトリックのキックフリップ フロントサイドボードスライドをミスしてしまう。直後のビッグスピン フロントサイドブラントスライド、ギャップtoハバでのバックサイドノーズスライドを決めるが、得点は伸ばせず。

[暫定8位、松本]バンプtoハンドレールで、フロントサイドフィーブルグラインド、ハバレッジでバックサイドKグラインド、レールでフロントサイド50-50グラインド、ギャップtoハバで、フロントサイドノーズグラインド、ダウンレールでフロントサイドボードスライド、レールでキックフリップ バックサイドリップスライドをメイク。
最後はバンプtoハンドレールで、バックサイドスミスグラインドを決めてフルメイクすると、79.98点を獲得し、暫定3位につける。

[暫定2位、クロエ]1本目のラン構成に加え、途中のレールで高難度トリックのキックフリップ バックサイドテールスライドを決めると、その後もフルメイクの滑りを見せ84.55点を獲得し、暫定首位につける。

ラン3本目
[暫定7位、中山]1本目、2本目とフルメイクが無いなか、ミスが許されない場面。
立て続けに外している、フロントサイドフィーブルグラインドの場所を、フロントサイドボードスライドに難易度を下げてメイクすると、最後はギャップtoハバでのバックサイドKグラインドを決めてフルメイク。69.12点を獲得し、暫定6位につける。
ここでフィーブルグラインドにこだわらず、ボードスライドに変えたのが後々吉と出る。

[暫定2位、織田]途中、難易度を上げたバックサイドKグラインド ノーリーキックフリップアウトを狙うが、残念ながらミスしてしまい、得点を伸ばせず。

[暫定5位、西矢]1本目のラン構成から、途中で難易度を上げたトリックのバックサイドKグラインド ノーリーヒールフリップアウトを完璧に決めると、最後のフロントサイドテールスライド フェイキーアウトも決めてフルメイク。80.49点を獲得し、暫定3位に浮上する。

[暫定7位、ツイ]ラストのギャップtoハバでの、キックフリップ バックサイド50-50グラインドをミスしてしまい、得点を伸ばせず。

[暫定8位、吉沢]最後はしっかりフルメイクを残したい場面。
バンプtoハンドレールでキックフリップフロントサイドボードスライド、レールでバックサイドテールスライド、キックフリップでバンクイン、ダウンレールでフロントサイドハリケーングラインド、レールでビッグスピン フロントサイドブラントスライドを決めるが、最後のバックサイドノーズスライド270ショービットアウトをミスしてしまい、得点は61.28点、暫定8位でランを終える。
ラストトリックが決まっていれば、トップ争いに食い込めただけに悔しい場面だった。

[暫定4位、松本]ファーストトリックをミスしてしまい、得点を伸ばせず。

[暫定首位、クロエ]ファーストトリックから、ハンドレールでフロントサイドノーズグラインド ノーリーフリップアウトを決めると、その後もキックフリップ バックサイドテールスライドなど、最後までフルメイクの滑りを見せ、89.79点を獲得。
ラン終了時点で、2位の織田に7点差以上をつける有利な展開でベストトリックに臨む。

 
 
 
 
 
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ベストトリック1本目
[暫定6位、中山]ギャップtoハバで、バックサイドノーズブラントスライドを狙うがミス。

[暫定2位、織田]バンプtoハンドレールで、フロントサイドブラントスライド ショービットアウトを狙うがミス

[暫定3位、西矢]ギャップtoハバで、バックサイドKグラインド ノーリーヒールフリップアウトを狙うが、着地でミス。

[暫定7位、ツイ]ハンドレールで、スイッチフロントサイドリップスライドをミス。

[暫定8位、吉沢]バンプtoハンドレールで、ビッグスピン フロントサイドボードスライドをミス

[暫定4位、松本]ギャップtoハバで、キックフリップ フロントサイド50-50グラインドをミス。

[暫定首位、クロエ]ハンドレールで、フロントサイド50-50グラインド キックフリップアウトを狙うが着地でミス。

1本目は8人全員がメイクできずに終わる。

ベストトリック2本目
[暫定6位、中山]ギャップtoハバで、バックサイドノーズブラントスライドを狙うがミス。

[暫定2位、織田]バンプtoハンドレールで、フロントサイドブラントスライド ショービットアウトを着地でミス。

[暫定3位、西矢]ギャップtoハバで、バックサイドKグラインド ノーリーヒールフリップアウトをミス。

[暫定7位、ツイ]バンプtoハンドレールで、スイッチフロントサイドリップスライドを決め、87.98点を獲得して暫定首位に。

[暫定8位、吉沢]バンプtoハンドレールで、ビッグスピン フロントサイドボードスライド ショービットアウト決め、90.26点。暫定2位に。

[暫定6位、松本]ギャップtoハバで、キックフリップ フロントサイド50-50グラインドをミス。

[暫定3位、クロエ]ハンドレールで、フロントサイド50-50グラインド キックフリップアウトをミス。

ベストトリック2本を終えた時点で、吉沢とチェンシー・ツイの2人しか、トリックを決められない展開に。

ベストトリック3本目
[暫定8位、中山]ここで大技の、バックサイドノーズブラントスライドをギャップtoハバで決め、91.88点を獲得。最下位から一気に暫定首位に躍り出る。
※今大会女子の最高得点

[暫定5位、織田]3本目も果敢にバンプtoハンドレールで、フロントサイドブラントスライド ショービットアウトに挑むが、決めきれずに終わる。

[暫定6位、西矢]最後までバックサイドKグラインド ノーリーヒールフリップアウトに挑み続けるが、残念ながら決めきれず。

[暫定2位、ツイ]ギャップtoハバで、キックフリップ バックサイド5-0グラインドを決め、89.28点を獲得し、得点を伸ばすが順位は暫定2位のまま。

[暫定3位、吉沢]バンプtoハンドレールで、フロントサイドハリケーングラインドを狙うが、トラックが掛からずミス。

[暫定7位、松本]首位に立つには、81.03点が必要な場面。
ギャップtoハバで、キックフリップ フロントサイド50-50グラインドを決める。
前方のトラックがコーピングから少し外れてしまうも、着地を決め79.02点を獲得し、暫定3位につける。

[暫定5位、クロエ]優勝には71.22点が必要で、技が決まれば優勝という場面。
ギャップtoハンドレールで、フロントサイド50-50グラインド キックフリップアウトを完璧に決めると91.59点を獲得。
最後の最後に全てをひっくり返す、劇的なまでの精神力で今大会を制した。
終わってみれば、2位に20点差以上をつける圧倒的な勝利だった。

【日本勢が表彰台を独占/男子決勝】

 
 
 
 
 
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決勝は白井空良、堀米雄斗、小野寺吟雲、佐々木音憧、根附海龍、5人の日本勢と、ジオバンニ・ビアンナ、フェリペ・グスタボ、イヴァン・モンテイロ、3人のブラジル勢で争われた。

ラン1本目
[根附]バックサイドKグラインドのバンクイン、ダウンレールでヒールフリップ フロントサイドノーズスライド、バンプtoバンプで360キックフリップ、バンプでバックサイドキックフリップ、バンプtoバンプでノーリーインワードヒールフリップリバート、クォーターで、キャバレリアルヒールフリップを決めるが、終盤のバックサイドKグラインド ノーリーフリップアウトをミスしてしまい、得点は39.64点。

[佐々木]バンプtoハンドレールで、バックサイドノーズブラントスライド、バンプtoバンプで360フリップ、クォーターでフロントサイドキックフリップ、レールでビガースピンフリップ フロントサイドボードスライド、クォーターでフロントブラント、バンプtoバンプ全越えのバックサイド360、バンプtoバンプでノーリーヒールフリップを決めるが、
最後のギャップtoハバでのキャバレリアル バックサイドノーズブラントスライドをミスしてしまい、得点は65.66点。

[小野寺]ギャップtoハバで、キックフリップ バックサイドテールスライドフェイキー、クォーターでバックサイド360キックフリップ、レールでスイッチフロントサイド270ボードスライド、ステアでバックサイドキックフリップ、ダウンレールでフロントサイドブラントスライドフェイキー、バンプtoバンプで、ノーリーバックサイドビッグスピン、バンプでキャバレリアル、最後はバンプtoハンドレールで、フロントサイドブラントスライド バリアルフリップアウトを決めるフルメイクの滑りを見せると、90.59点を獲得。

[ジオバンニ]中盤でノーリービッグスピン バックサイドリップスライドをミス、得点は18.36点。

[堀米]ハンドレールでスイッチフロントサイドテールスライド、バンプtoバンプで360フリップ、クォーターでバックサイドノーズブラント、レールでノーリーフロントサイド180スイッチフィーブルグラインド、クォーターでブラントtoバックサイドディザスター、ギャップtoハバでノーリーフロントサイドノーズグラインド、クォーターでバックサイドスミスグラインド、レールでバックサイドテールスライドを決めるが、最後のノーリーフロントサイド270ボードスライドをミスしてしまい、60.67点。

[白井]レールでフロントサイドテールスライドのバンクイン、ダウンレールでノーリービッグスピン バックサイドテールスライド フェイキー、レールでアーリーウープからのフロントサイド270ボードスライド フェイキー、ハンドレールでキャバレリアル バックサイドリップスライド フェイキー、バンプtoバンプで360フリップ、バンプでフロントサイドビッグスピン。
最後はギャップtoハバで、アーリーウープからのフロントサイド180フェイキー5-0グラインド(通称ソラグラインド)、サムライポーズまで決めるフルメイクの滑りで89.49点を獲得し、小野寺に次いで暫定2位に。

ラン2本目
[暫定6位、根附]1本目に外したバックサイドKグラインド ノーリーフリップアウトを決めると、最後はギャップtoハバで、ヒールフリップ バックサイドテールスライド フェイキーを決め、フルメイクの滑りを披露。
得点は79.48点と、80点台にも届かない低めの採点に、日本チームのコーチも「なぜ?」のポーズ見せる。

[暫定5位、佐々木]1本目にミスしてしまったラストトリック、キャバレリアル バックサイドノーズブラントスライド フェイキーを決めるフルメイクの滑りで92.86点を獲得し、暫定首位に立つ。

[暫定2位、小野寺]ファーストトリックで1本目より難易度を上げた、キックフリップバックサイドテールスライド ショービットアウトを決めると、その後は最後までフルメイクの滑りで、さらに得点を上げて91.43点を獲得。順位は佐々木に次ぐ暫定2位のまま。

[暫定8位、ジオバンニ]レールでフロントサイドリップスライド フェイキーでバンクイン、ダウンレールでフェイキーバックサイド5-0グラインド、1本目にミスしたノーリービッグスピン バックサイドリップスライドを決めると、ギャップtoハバでハーフキャブ5-0グラインド、ダウンレールでヒールフリップ フロントサイドボードスライド、アップレールでフロントサイドブラントスライド、最後はギャップtoハバで、キャバレリアル フロントサイドノーズスライド決めるフルメイクの滑りで、83.88点を獲得し、暫定4位に浮上。

[暫定7位、堀米]ハンドレールでスイッチフロントサイドテールスライド、バンプtoバンプで360フリップ、クォーターでバックサイドノーズブラント、レールでノーリーフロントサイド180スイッチフィーブルグラインド、クォーターでブラントtoバックサイドディザスターを決めると、ここで1本目とはトリックを変え、ギャップtoハバで360フリップ フロントサイド50-50グラインドを決める。
その後はクォーターでバックサイドスミスグラインド、レールでバックサイドテールスライド、最後は1本目に外したノーリーフロントサイド270ボードスライドをしっかり決めてフルメイク。得点89.52点で暫定3位につける。

[暫定4位、白井]レールでフロントサイドテールスライドのバンクイン、ダウンレールでノーリービッグスピン バックサイドテールスライド フェイキー、レールでアーリーウープからのフロントサイド270ボードスライド フェイキー、ハンドレールでキャバレリアル バックサイドリップスライド フェイキー、バンプtoバンプで360フリップ、バンプでフロントサイドビッグスピン。
最後は難易度を上げ、ギャップtoハバで、キャバレリアル バックサイドテールスライド ビッグスピンアウトを決めるとサムライポーズ。93.41点を獲得し、暫定首位に躍り出る。

ラン3本目
[暫定7位、根附]序盤にダウンレールでの、バックサイドKグラインド ノーリーフリップアウトをミスしてしまい、得点を伸ばせず。

[暫定2位、佐々木]序盤にバンプtoバンプでの360フリップでミスしてしまい、得点は伸ばせず。

[暫定3位、小野寺]中盤に、ダウンレールでフロントサイドブラントスライド ショービットアウトに難易度をあげるも、ラストトリックをミスしてしまい、得点はそのまま。

[暫定5位、ジオバンニ]ラストトリックで難易度を上げ、ギャップtoハバでフロントサイドハーフキャブ バックサイド5-0グラインドを狙うが着地でミス。

[暫定4位、堀米]終盤、バンプでのバックサイドビッグスピンをミス。
最後はギャップtoハバで、ノーリーバックサイド270ノーズスライドを狙うが、これも失敗してしまう。

[暫定首位、白井]中盤、難易度を上げ、レールでアーリーウープからのバックサイド270ボードスライドを決めるが、終盤にバンプtoバンプでバックサイドキックフリップをミスしてしまい得点は伸ばせず。

 
 
 
 
 
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ベストトリック1本目
[暫定7位、根附]ギャップtoハバで、ヒールフリップ バックサイドテールスライド ビッグスピンアウトをミス。

[暫定2位、佐々木]ギャップtoハバで、キャバレリアル フェイキーバックサイドノーズグラインドを決め95.07点を獲得し、暫定首位に。

[暫定3位、小野寺]ギャップtoハバで、スイッチヒールフリップ フロントサイドノーズスライドからの270ショービットアウトを狙うがミス。

[暫定5位、ジオバンニ]ギャップtoハバで、佐々木と同じくキャバレリアル フェイキーバックサイドノーズグラインドを決め、95.06点(佐々木より0.01点低い)を獲得して暫定2位に。

[暫定5位、堀米]ギャップtoハバで、ノーリーフロントサイド270ブラントスライドを狙うがミス。
※パリオリンピック優勝を決めたトリック(ノーリーバックサイド270ブラントスライド)とは逆サイドに空中で回転して、ハバを後ろ向きに滑るトリック。

[暫定3位、白井]ギャップtoハバで、アーリーウープからのバックサイド180フェイキーフロントサイド5-0グラインドを決め、94.66点を獲得し暫定首位に立つ。

ベストトリック2本目
[暫定7位、根附]ギャップtoハバで、ヒールフリップ バックサイドテールスライド ビッグスピンアウトを決めて92.84点を獲得、暫定4位に浮上。

[暫定2位、佐々木]首位に立つには95.22点が必要な場面。
ギャップtoハバで、ノーリーヒールフリップ フロントサイドノーズブラントスライドを狙うがミス。

[暫定6位、小野寺]ギャップtoハバで、スイッチヒールフリップ フロントサイドノーズスライド 270ショービットアウトを決めると95.73点を獲得し、暫定3位に浮上。

[暫定4位、ジオバンニ]ギャップtoハバで、キャバレリアル スイッチバックサイドスミスグラインドを狙ったがミス。

[暫定7位、堀米]ふたたびギャップtoハバで、ノーリーフロントサイド270ブラントスライドを狙うがミス。

[暫定首位、白井]ギャップtoハバで、キャバレリルフリップ バックサイドテールスライドを狙うがミス。

ベストトリック3本目
[暫定6位、根附]ステアで、ヒールフリップ レイトバックサイドビッグスピン(バックサイドヒールフリップ レイトショービット)を狙うがミス。

[暫定2位、佐々木]首位に立つには95.22点が必要な場面。
ギャップtoハバで、ノーリーヒールフリップ フロントサイドノーズブラントスライドを狙うがミス。

[暫定3位、小野寺]トップに立つには96.65点が必要な場面。
ステアで、バックサイドダブルキックフリップを決めるが、得点伸ばせず88.81点。

[暫定4位、ジオバンニ]ギャップtoハバで、驚異のトリックとなるキャバレリアル スイッチバックサイドスミスグラインドを完璧に決め、96.93点を獲得(※今大会最高得点)。
得点を伸ばすが順位は変わらず。

[暫定7位、堀米]3位につけるには、97.65点が必要な場面。
少しでも順位を上げるためにここでトリックを変え、ギャップtoハバで、ノーリーレイトフロントフリップ ノーズスライドに挑むが失敗に終わる。

[暫定首位、白井]ウイニングランとなったラストトリック。
ギャップtoハバで、キャバレリルフリップ バックサイドテールスライドを狙うがミス。

終わってみれば日々、驚異的なまでに技の進化とメイク率を極める、日本勢が表彰台を独占する形となった。

※準決勝と決勝の模様は以下のOlympics.comから見れます。
https://www.olympics.com/en/sport-events/2025-ws-skateboarding-world-skate-tour-street-rome/replays

【あとがき】

 
 
 
 
 
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今回のルール変更には驚いた。
東京五輪からパリ五輪へと移行する際“必ずランの得点が最終得点に加点される”というルール変更の時も驚いたが、今回のルール変更はさらなる大規模ルール改正だった。

新フォーマットになっての最初の感想としては、“よりランでミスは許されない”形式になったという感じか。
東京五輪から、パリ五輪のルール形式になった時点で、ランをミスると優勝は限りなく厳しい展開となったが、今回のフォーマットではランでミスると、ベストトリックで立て直すのは不可能に近い。
ゆえに、準決勝の時点でもライッサのようなトップレベルの選手が、ランでミスると決勝には上がれない形になったように思う。
そして見ていて一番感じた点は、これまでの形式に比べたら格段に時間が短く終わるという点か(特に準決勝)。
ともあれ、ワールドスケートはランを重要視しているということは理解できた。

今大会のように斬新な変化があると、それが結果にどう影響するのかは見ていて新鮮で楽しいが、WSTで油断してはならないのは、ランキングポイントだ。
今大会の獲得ポイントは優勝者が5万点で、そこから段階的に獲得ポイントが変わっていくのだが、以前には(パリオリンピックを翌年に控えた2023年12月)突然、獲得ポイントの大幅変更というのがあった。
2023年12月のストリート世界選手権の開催期間中に、これまでのWST優勝者5万点、世界選手権の優勝者8万点だったのが、パリオリンピック直前の予選大会で優勝したら1発逆転の26万点という、とても不意打ちでクレイジーなルール変更は、傍から見ていてもそれまでずっと戦い続けてきた、ランキング上位の選手に対してはあまりにも酷に思えた。

いろいろとやむを得ない事情もあるのだろうが、2028年のロス五輪に向けた予選ツアーでは、スケーターファーストであってほしいなと願っている。
いちスケボーファンとして。

【WSTローマ2025ストリート男子リザルト】

 
 
 
 
 
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1位 白井 空良(日本)-188.07
2位 佐々木 音憧(日本)-187.93
3位 小野寺 吟雲(日本)-187.16
4位 ジオバンニ・ビアンナ(ブラジル)-180.81
5位 フェリペ・グスタボ(ブラジル)-172.45
6位 根附 海龍(日本)-172.32
7位 堀米 雄斗(日本)-89.52
8位 イヴァン・モンテイロ(ブラジル)-61.23

【WSTローマ2025ストリート女子リザルト】

 
 
 
 
 
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1位 クロエ・コベル(オーストラリア)-181.38
2位 中山 楓奈(日本)-161.00
3位 松本 雪聖(日本)-159.00
4位 チェンシー・ツイ(中国)-153.54
5位 吉沢 恋(日本)-151.54
6位 織田 夢海(日本)-82.61
7位 西矢 椛(日本)-80.49
8位 ダニエラ・テロル(スペイン)-71.42

文 小嶋勝美
スケートボード放送作家

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放送作家 小嶋勝美
この記事を書いた人

放送作家 小嶋勝美

お笑い芸人として活動後、放送作家に転身。 スポーツ番組やバラエティ番組などに携わる傍ら、20年以上続けている大好きなスケートボードのライターとしても活動。 コンテスト記事の他、スケボーの情報や面白い発見を伝えていくと共に、スケートボードが持つ素晴らしさを多くの人に広めていきたいと思っています

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