【世界最高峰のスケートスタイルで表彰台に】ストリートリーグ2023・シカゴ大会で西矢椛が準優勝

2023/05/01
放送作家 小嶋勝美

4月29日(現地時間)にイリノイ州シカゴで行われた世界最高峰のスケートボードコンテスト、ストリートリーグ(Street League Skateboarding略してSLSと呼ばれる)の2023年シーズンの開幕戦が行われ、西矢椛(15歳)が準優勝。
日本勢は中山楓奈(17歳)が4位、織田夢海(16歳)が5位に続いた。

優勝はブラジルのライッサ・レアウ(15歳)。彼女は昨年SLS全4戦を制し、今大会で5連覇を成し遂げている。

男子は今大会、KNOCKOUT ROUNDと銘打った予選から開始され、人気、実力を兼ね備え、厳選されたスケーター20名が4つのグループに分かれて参戦。各グループの勝者と、グループの勝者を除いた全体のトップが決勝に進出するという、これまでのストリートリーグとは違った新たな形で争われた。

※前日練習での堀米雄斗とポール・ロドリゲス

予選には東京五輪金メダリストの堀米雄斗が出場予定だったが、腹痛のため棄権。急遽、解説をしていたショーン・マルトが出場するという展開に。

堀米が見られなかったのは残念だったが、2011年SLSスーパークラウンの優勝者であり、本場アメリカのストリートシーンでも活躍するショーンのSLSでの滑りを久しぶりに見ることが出来た。
※女子は予選無し

【SLS2023からの新ルール】

 
 
 
 
 
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・2023年度のストリートリーグは45秒間自由にコース内を滑走するラインを2本と、コース内の自由な場所で一発技を行うシングルトリックを5本行い、最終的にラインとシングルトリック上位4本の合計得点で順位が争われる(1トライにつき10点満点で採点)。

※ ラインのスコアは最大でも1つのみのカウントとなり、前年までのように必ずカウントされるわけではないため(前年はライントリックが最終スコアに必ず1本カウントされた)、ラインをミスしてもシングルトリックで逆転が可能になった。

※ 9点台の得点はナインクラブと呼ばれ、賞賛される。

・細かなことを挙げると、視聴方法がこれまではYouTubeだったが、今季からはRumbleにプラットフォームが変わっている。

・今後のSLSのスケジュールは8月12日に東京、有明にて日本初開催。

10月7日にオーストラリアのシドニーで予定されており、その後に総合優勝を決めるスーパークラウンが開催される(開催地&日にちはまだ未定)

※4月29日時点

【ナイジャSLS復帰戦は波乱の展開に】

男子は予選の結果、ケルビン・ホフラー、ライアン・ディセンゾ、フェリペ・グスタボ、ナイジャ・ヒューストン、ジャガー・イートンが決勝に進出し、昨年SLSスーパークラウン王者グスタボ・リベイロを加えた6名で決勝戦が開催され、最後の大一番の場面でキャバレリアルバックサイドテールスライド フェイキーを決めたケルビン・ホフラーが優勝。

そして36歳、カナダの英雄ライアン・ディセンゾが見事準優勝に輝いた。

これまでに6回スーパークラウンを制しているナイジャ・ヒューストンは、昨年に負った靭帯損傷の怪我後、初のSLS(2022年8月以来)となったが、3位に入賞。

最終トリックを決めきることが出来れば優勝も狙えただけに、完全復帰間近の素晴らしい滑りを見せた。

昨年のスーパークラウン王者グスタボ・リベイロはシングルトリックでミスが続き、最下位に終わった。

個人的には着地で完全に板が折れても、乗っていればメイクの判定になるのかどうかが気になる所だったが、グスタボ・リベイロのKグラインドからノーリキックフリップアウトは7.3点を獲得していたため、減点されながらも得点にはなることがわかった。

【スタイリッシュで落ち着いた滑りを見せ準優勝/西矢椛】

45秒間コース内を自由に滑走するラインを、落ち着いた滑りで終えた西矢は6.9点を獲得。8.6点を獲得した首位のクロエ・コベルに1.7点差の4位でシングルトリックに臨む。

以下、西矢のシングルトリック[]はセクション名

・1本目[9段ステアのハバ(レッジ)]サスキグラインドを決め、5.9点。

・2本目[9段ステアのハバ]バックサイドスミスグラインドを決め、7.2点。

・3本目[レッジ]K(クルックド)グラインドからノーリーヒールフリップアウトを決め8.3点を獲得。

・4本目[9段ステアのハバ]フロントサイド5-0グラインドからショービットアウトを狙うも着地で失敗。

・5本目[9段ステアのハバ]フロントサイド5-0グラインドからショービットアウトを狙うも、着地で板が折れて転倒してしまい失敗。

シングルトリック2本目でライッサが9段ステアのハバでバックサイドテールスライドを決め、8.0を獲得し首位に。3本目では中山楓奈が同じく9段のハバで、超大技フロントサイドノーズブラントスライドを試みるも決めきれず、その後4本目も失敗し5本目では激しいスラム(転倒)をしてしまう。

ライッサも同じセクションで大技のフロントサイドブラントスライドを試みるも失敗。

この時点で首位が西矢に交代する。

迎えた最終5本目では、3本目と4本目を外し、後がないライッサが昨年全勝の勝負強さを見せ、フロントサイドブラントスライドを決めきり、8.4点の高得点を獲得し、見事に逆転。

技を決めきった後の安堵の表情が印象的だった。

準優勝以上が確定した時点での最終滑走者となった西矢は、ラストトリックに5-0グラインドからのショービットアウトを狙うが、惜しくも着地で足を置く位置が狭くなってしまい、板が折れて転倒してしまう。

ラインで首位だったオーストラリアのクロエは、ベストトリックを全てミスし最下位に終わり、ベストトリックを1本のミスだけでコンスタントに得点を稼いだ、オランダのロース・シュウェツルートが3位に入賞した。

【SLSが東京にやってくる】

 
 
 
 
 
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今大会のメインスポンサーは日本でも馴染みの深いあのカップヌードルということで、セクションの至る所にカラーとロゴが施され、会場にはカップヌードルのTシャツを着たファンの姿も!競技の合間にはカップヌードルのキャラクターまで登場していた。

女子決勝と男子決勝の合間には、レジェンドスケーターであるエリック・コストン48歳の誕生日を祝うサプライズも。

案の定顔にぶつけられながらも、会場中が祝福に包まれた。

スケートボードの技だけじゃない、SLSの会場と熱気が今年日本にやってくるということで、今から待ち遠しいスケートボードファンも多いだろう。

SLS日本開催は8月12日、有明にて開催が予定されている。
※ちなみに東京大会のメインスポンサーは日本企業のニコンとなっている。

【SLS2023シカゴ・女子リザルト】

1位 ライッサ・レアウ–31.4
2位 西矢 椛–28.3
3位 ロース・シュウェツルート–25.8
4位 中山 楓奈–20.3
5位 織田 夢海–16.2
6位 クロエ・コベル–8.6

SLS2023シカゴ大会決勝の映像
(動画:https://rumble.com/v2klc9a-2023-sls-chicago-womens-final-and-mens-final.html)

【SLS2023シカゴ・男子リザルト】

1位 ケルビン・ホフラー–35.7
2位 ライアン・ディセンゾ–35.1
3位 ナイジャ・ヒューストン–34.2
4位 ジャガー・イートン–17.8
5位 フェリペ・グスタボ–16.7
6位 グスタボ・リベイロ–14.8

写真は現地取材者より提供
文・小嶋勝美
スケートボードに関する情報を幅広く執筆する、スケートボードライター兼放送作家兼スケーター。10年間のお笑い芸人生活を経たのち、放送作家をしています。

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この記事を書いた人

放送作家 小嶋勝美

お笑い芸人として活動後、放送作家に転身。 スポーツ番組やバラエティ番組などに携わる傍ら、20年以上続けている大好きなスケートボードのライターとしても活動。 コンテスト記事の他、スケボーの情報や面白い発見を伝えていくと共に、スケートボードが持つ素晴らしさを多くの人に広めていきたいと思っています

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