松本まりか、ネグレクト母演じて心境理解 オダギリジョーは猫に触れて心境理解

2022/08/12
石井隼人

映画『ぜんぶ、ボクのせい』が8月11日からついに全国公開!その初日舞台挨拶が同日メイン館である東京の新宿武蔵野館で行われ、主演の白鳥晴都、共演の川島鈴遥、松本まりか、オダギリジョー、そして松本優作監督が登壇した。

児童養護施設で暮らす13歳の主人公・優太役の白鳥は、本作で映画初主演。「みんな家族のようで楽しい現場でした」と撮影を回想。構想2年以上の歳月をかけて本作を関係させた松本監督も「撮影当時の僕らのできることを全力でやった作品です。色々な捉え方ができる作品なので観た方に何かを受け取ってもらえたら嬉しい」と挨拶した。

白鳥と川島は、松本監督が演出を手掛けた映画主題曲『夢で逢えたら』のPVにも出演。白鳥は「本編撮影から1年半くらい経っていましたが、すごく落ち着く安心できる場所に戻ってきた気がしました。アットホームな雰囲気で川島さんもリードしてくれたのであっという間の撮影でした」と報告。川島も「2日間の急ぎ足でのMV撮影でしたが、それでもゆったりとした優しい空気が流れる素敵な現場でした。今後も松本組に参加させていただければ嬉しいです」と松本監督に絶大な信頼を寄せていた。

優太のネグレクト母を演じたのは松本。優太を追い返すシーンを捉えた本編映像がYouTubeで200万回以上再生されている。当該シーンの撮影について松本は「優太の体が柔らかくて小さくて折れそうで…。優太を押し返したその手は優太を拒否しているのに、自分が悪いことをしているような感覚にもなった」と振り返り「ネグレクトする母親の心情を想像するのは難しかったけれど、優太の体に触れたときにその心情がわかった気がする」と役柄に共感できた瞬間を明かした。

そんな松本の深いエピソードの後でオダギリは、太賀とのアドリブシーンの舞台裏を尋ねられると「今の松本さんの話の後では…」と恐縮するも「現場にふくよかな猫がいて、僕もそれを部屋から押し出そうとしたら、そこには柔らかい感覚があって。その時に僕も役柄の感情を少しだけ理解できた気がする」と松本の語り口をそっくりそのまま盗んで、場内を爆笑させていた。

さらにオダギリは、優太(白鳥)との出会いのシーンを聞かれると「あれは全然覚えてない。確か撮影初日かな?」と答えるも、すかさず白鳥から「結構後半です」との指摘が。オダギリは「いや、初日でしょ?さすがに出会いのシーンのスケジュールは初日に持ってくるはずだよ?」と驚くと、松本監督からも「あの、後半ですね」と言われてしまい「ウソでしょ!?本当に!?なんかやりにくいなあ」とまたまた笑いを誘っていた。

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石井隼人

映画好きエンタメ系フリーライター。「来るもの拒まず平身低頭崖っぷち」を座右の銘に、映画・音楽・芸能・テレビ番組などジャンル選ばず取材の日々。ありがたいことに映画作品のパンフレット執筆、オフィシャルライター&カメラマンを拝命されたり、舞台挨拶の司会をしたり…何でもやります!

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