TBSの人気バラエティ番組『マツコの知らない世界』(TBS系)。ご存知の通り、毎回、ある世界を極めたゲストを迎え、その世界の話をマツコ・デラックスさまが聞くという番組でございます。
先日、その番組に1,500冊もの絵本を自宅に持つ“絵本の読み聞かせ”を極めた主婦、内田早苗さまがご出演されておりました。絵本講師の資格を持つ内田さまは、ご自身で絵本教室を開催。これまで膨大な数のママさんから相談を受けておられています。まさに読み聞かせを極めていらっしゃる方でございます。
昨今の絵本ブームもあってか、かなりの反響があったようでございます。ネッ上では「絵本に教育を求めるな」という考え方に同意する声もたくさんあがっておりました。というのも…
内田さまは、番組内で「絵本にしつけや道徳の効果を求めても無駄かも。絵本は子供とただ楽しむもの。親から子供への愛情が伝わればよし!」とお話されておりました。マツコさまも、「親は、自分の思いを押しつけがましくなりがちなところはあるわよね」と共感されておりました。
そんななか、内田さまは「ざわつく子供が静かになる絵本」をご紹介されていました。読み聞かせをしていると、ほほ100%、子供たちが静かになるんだとか…。少し前に、“絶対に眠れる絵本”というのが話題になっておりましたが、こちらは“絶対に静かになる絵本”でございます。その絵本というのがこちら。
「ごぶごぶ ごぼごぼ」(作:駒形 克己 出版社:福音館書店)
こちら、0~1歳児を対象とした赤ちゃん絵本でございます。番組では、驚きの秘密がある絵本として紹介されておりました。その秘密とは…。
その前に、この絵本がどんな絵本かというと、登場するのは、鮮やかな色を背景に小さなマルや大きなマル、それだけ。そして、「ぷーん」「ぷくぷくぷく」「ぷぷぷ」、「ごぶ ごぶ」「ごぼ ごぼ」などの不思議なリズムの言葉、それだけ。
それだけでございます。大人は???でございます。しかし、子供は、大喜び、食い入るように絵本を見ているのでございます。
なぜ、子供はこの絵本に惹きつけられるのか…。実はこの音、作者の駒形さまのお子様がまだ胎児だった頃に、ママのお腹の中で聞いていた音なんだとか。その音をお子様からリサーチしてできたのが、この絵本なのでございます。
そう、子供はこの絵本を読み聞かせてもらっていると、ママのお腹の中にいる気分になるのでございます。おそるべし、絵本の力でございます。
ちなみに…
番組では紹介されておりませんでしたが、この作者の駒形克己さまは、仕掛け絵本の第一人者として有名な方でございます。その仕掛けの秀逸さ、デザインのレベルの高さから大人のファンが多い絵本作家さまでございます。
よく見かける飛び出す絵本的なものではございません。全く異質なアートでオシャレな仕掛け絵本でございます。是非、この機会に、駒形さまの仕掛け絵本、ネットで検索くださいませ。大人はこちらに静かになること間違いナッシングでございます。
小さいお子様をお持ちの方は是非、「ごぶごぶ ごぼごぼ」を、そうでない大人の方は是非、駒形さまのしかけ絵本をお試しくださいませ。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)