樹木希林、夫婦長持ちの秘訣を聞かれて「喋る資格なし」

2018/05/21
石井隼人

シャゲナベイベー、ロケンロー、ヨロシク!でお馴染みの内田裕也。その妻といえば、超ベテラン女優の樹木希林。樹木が、山﨑努と初共演した映画『モリのいる場所』の初日舞台挨拶で“夫婦長持ち”の秘訣を語ったゾ。

山崎と長年連れ添う夫婦役を演じた樹木は、夫婦仲を長続きさせる方法を聞かれると「私にそれを喋る資格はない」と自虐も「この役を通してわかったのは、夫の言葉に対して否定をしないということ。何でも『はい、はい』とまずは言ってみる。それを学びました。…もう遅いけれど」といつものマイペースで爆笑をさらった。一方の山崎も「まさにその通り」と同意し「調子の悪い時は必ず会話もNOから入ってしまうけれど、どんな時でもYESで会話に入ることが秘訣」と明かした。

昭和49年の東京を舞台に、94歳の画家モリ(山崎)と76歳の妻・秀子(樹木)の50年以上に渡る夫婦の絆を描く物語。山崎と樹木は実在のモデルがいるキャラクターを熱演した。樹木は、北米最大の日本映画祭ジャパン・カッツで、国際的に活躍している日本人俳優に与えられるカット・アボブ賞を本作で受賞。 

樹木は20歳の孫が本作を観たそうで「孫は『今までに見たことのないような映画だった』と言っていたので期待してください。後々残っていく映画の1本になるのではないかと思いますね」と完成に自信。実在のモデルとなった秀子さんの娘にも会ったそうだが「本当の娘さんが観るなんで、嫌ですよ。本物を知っていますからね。なるべく傍に近寄りたくなかったけれど目が合ったから挨拶したら『うちのお母さんとは違うけれど、まああんなもんじゃないの』と言われました」と笑わせた。

山崎とは意外にも初共演。「オファーをいただいた時は、どんな役でもいいからやらせてもらおうと思った。でもまさか奥さん役とは思わず。至福の時間でしたね」と嬉しそうで、夫役の山崎も「僕の方が劇団でちょっと先輩ですが、僕が撮影中に暑さ負けでぐったりしていると樹木さんが励ましてくれた」と仲睦まじげだった。

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石井隼人

映画好きエンタメ系フリーライター。「来るもの拒まず平身低頭崖っぷち」を座右の銘に、映画・音楽・芸能・テレビ番組などジャンル選ばず取材の日々。ありがたいことに映画作品のパンフレット執筆、オフィシャルライター&カメラマンを拝命されたり、舞台挨拶の司会をしたり…何でもやります!

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