物として憧れられるかっこいい住宅を作っていく。KALA MANAGEMENT株式会社が手掛ける高級住宅の新規事業とは

2022/02/28
マガジンサミット編集部

注文住宅を取り扱うKALA MANAGEMENT株式会社。同社では家を「不動産」ではなく「可動産」と捉えています。まずは人生を歩む一歩としての「歩動産」。そして、人生のステージを進め、豊かになったときに資産としての「富動産」へと変わっていくというのが「可動産」という考え方です。

同社では、いずれ家を買い替える時に「資産」として人生の手助けとなり、独身のうちから購入できるTINY HOUSE(タイニーハウス)を取り扱っています。そしてこの度、同社は今までのTINY HOUSE事業ではなく、高級住宅を取り扱う新規事業を開始します。

今回はそのKALA MANAGEMENT株式会社の代表取締役・茂木雄介さんに高級住宅に関する新規事業についてお話を伺いました。

――まず、今までのTINY HOUSEの事業ですが、「TINY」とは「小さな」という意味では無く、別の意味があるのでしょうか。

茂木雄介さん(以下、茂木)「そうですね。一つひとつのスペルに意味が込められています。TINY HOUSEと言うと狭小住宅というイメージがあると思うんですけど、“モノ”を売っているというよりは“コト”を売っているということですね。今払っている家賃を節約する、自分の資産に対して払っておく、そういう『考え方』を売っているという感覚に近いですかね。」

――すでにそこの切り口自体がけっこう特徴的というか。たとえ同じTINY HOUSEと言うものでも、考え方が全然違うということですね。

茂木「そうですね。はい。」

――では、次に高級住宅に関する新しいプロジェクトについて教えてください。

茂木「TINY HOUSEという事業だけではなく、いつかは自分たちの作った住宅が町みたいに広がっている所を作りたいと考えています。“コト”を売るのではなく、今度は正式な“モノ”売りをしてみたいんです。物に対する憧れというのがありますよね。例えば『ルイ・ヴィトン』。こういうものに対する憧れってあるじゃないですか。視覚的な『わあ、カッコいい』だとか、『わあ、おしゃれ』というような。出来事ではなくて物として憧れられるような、物として欲しい、カッコいい、こういう家に住みたい。そう思える家を今回プロデュースしているという感じですかね。」

――今後は社会も二極化が進む時代ともいわれていて、それこそ高級住宅層も拡大していきそうな気配もありますよね。そこもやっぱり見込んでいるんでしょうか?

茂木「当然そうですね。まず我々が世間からかっこいいと思われる家を作って、バズらせるじゃないですけど、そういったことをやることでお金持ちの方が望むような多種多様なオンリーワンのデザインにも対応していけるようになるかなと。そこに行く前に今は一般の人たちが目で見てかっこいい、ああいう家に住みたい、と思えるような住宅を作っている感じですね。」

――新しいプロジェクトとして高級住宅に取り組むということですが、前からそういった高級住宅をやってくださいという声はなかったんでしょうか?

茂木「やっぱりまずは高年収以外の層の人たちの住宅を改善、底上げしていきたいという想いがありました。家を持つことの安心感や、仕事に対して向き合う気持ちの変化など、そういうことを伝えていきたかったというのが一番の理由ですね。」

茂木「今回は勝負だと思っていて。どちらかというと“コト”ではなく一発目のインパクトを大事にしているというか、お客さんの方からどんどん来てくれる、そういうものを作ってみたいというのがあったので。」

――ものづくりって、根本に携わる人のファッション性とか、その人の人間性が現れるものなのでしょうか?

茂木「現れますね。うちもまず、それぞれの好きなファッション雑誌や旅行雑誌などを持ち寄ってイメージを共有したり。この前『これ良いね』ってなったのが、リゾート風の別荘のような家だったんですよ。屋上にジャグジーがあるような。『ジャグジー良いね』ってなって、『ジャグジーがなきゃ家ってだめだよね』っていうぐらい尖らせたものを作ったりとか。昔ながらの家というよりは、完全に今風の見た目重視で、ただ単にカッコイイというところだけでまず勝負しようと。」

――一般消費者の立場からすると、不動産業者の方には夢を見させてもらいたいという部分もあると思います。しかし、現在の日本ではあまり特徴的な尖った住宅を作るようなところは少ないと思うんですけど、そういうことをやっている会社はあるんでしょうか。

茂木「表には出ていないだけで、あるにはあるんです。今一緒にプロジェクトを進めているところが、キャンプ場にあるようなログハウスのみで勝負していますね。そういうのが好きな層だけに受け入れられればいいというか。もちろん見た目だけでは伸び悩むと思うので、機能性や資産性にもこだわっています。」

――御社を通せば一般消費者が思い描くような、例えばアメリカの西海岸の住宅のようなかっこいいものが実現できると。

茂木「そうですね。実現できます。僕もカリフォルニアのオレンジカウンティとかすごく好きな街で。ああいった所にある家を住宅地に建てればすごく目立つじゃないですか。そこからどんどん増やしていこうかなと。」

――最後に社長にとって家とは何でしょうか?

茂木「例えば、若いうちは寝るためだけのものでいいやとか、家族ができたときにはすごくあったかい場所だったりとか、老後は自分が楽しむ場所だったりとか、要は家に対する考え方って年代によって変わっていくと思うんです。若いうちは家は寝るためだけのものと考えている人が、死ぬまでそう考えているかというと違うと思うんですよね。家をその時その時の感覚で買っていくというのは、それはそれで良いんですけど、後々邪魔になってしまうものを買わせてしまうとやっぱり後悔させちゃうなって。人の考え方って変わっていくものですから、それに合わせて空間も一緒に変えていこうよという考え方ですね。」

高級住宅を取り扱う新規事業を開始するKALA MANAGEMENT株式会社。今までのプロジェクトでも他の会社にはない考え方で住宅を作っていた同社だけに、これからどういった住宅を作っていくのか期待が高まります。

KALA MANAGEMENT株式会社

URL:http://kala-m.com/

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