サイバーリンク、「ジョブカン勤怠管理」のDONUTSとの協業発表 ニューノーマル時代のスマートオフィス実現へサービス連携

2021/10/28
佐藤 勇馬

AIと顔認証技術のパイオニアであるサイバーリンクは、DONUTSが提供するクラウド勤怠管理システム「ジョブカン勤怠管理」とのサービス連携による非接触でのスマートオフィスの実現に向け、両社で協業を開始したと発表しました。正式なサービス連携の開始時期は2022年1月を予定しています。

「withコロナ」時代において、従来の認証方法であるICカードや静脈認証などでは物理的な接触が避けられず、その対策としては専用端末の設置など費用が高額になるケースもありました。現在、重要性が増しているスマートオフィスの実現において「非接触」による認証方法である顔認証による勤怠管理の重要性が向上しています。

しかし、顔認証への対応には個人情報の管理や、それに伴うシステム開発など、中小企業が導入するには障壁も多いのが事実です。そこで、ワークスタイルのDXであるスマートオフィスを中小企業においても推進していくため、両社が協業することになりました。

具体的には、両社のリソースを活用してスマートオフィスの実現に向けたソリューションの開発を広く模索していくことになり、その第1弾としてサイバーリンクのAI顔認証エンジン「FaceMe」をクラウド勤怠管理システム「ジョブカン勤怠管理」に組み込み、iPad上で動作する顔認証対応の非接触出退勤管理ソリューションを提供します。

これによって、追加工事や高額な専用端末への設備投資なしに非接触勤怠管理ソリューションが導入可能になるため、中小企業でも導入が容易になります。両社は本ソリューションの提供を皮切りに広くスマートオフィスソリューションの供給を模索していくとのことです。

今回の発表に際して、サイバーリンク代表取締役のヒルダ・ペン氏は 「顔認証は、急速に成長しているオフィスのDXを強化するための最もポピュラーなテクノロジーの1つです。クラウド型勤怠管理システム業界No.1のDONUTS社、ジョブカン勤怠管理に、世界トップクラスの正確性となりすまし防止技術を搭載した顔認証 SDK の1 つであるFaceMeを提供できることを光栄に思います。両社のコラボレーションにより、スマートオフィス市場がさらに成長することを期待します」とコメントしています。

DONUTSの代表取締役である西村啓成氏は、「顔認証などの最先端技術は、社会的なニーズは高いものの、導入のコストが大きなネックとなっていました。マルチメディアソフトウェアとAI顔識別技術の世界的リーダーであるサイバーリンク社との提携により、iPad上で動作する顔認証対応の非接触出退勤管理ソリューションとして、ジョブカン勤怠管理が、さらなる価値を適切なコストでお客様に提供できるようになることを喜びに思います。200以上の特許に裏打ちされた最先端技術を保有しているサイバーリンク社との連携で、ジョブカン勤怠管理は、今後も新たな価値の提供を目指します」

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佐藤 勇馬

新宿・大久保在住のフリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にスカウトされて以来、芸能、事件、ネットの話題、サブカル、漫画、プロレスなど幅広い分野で記事や書籍を執筆。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など。 Twitter:ローリングクレイドル

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