Forbes JAPANが今年も「日本の起業家ランキング」を決定しました。その授賞式が2019年11月28日に開催され、BEST10&特別賞を発表しました。
その当日の様子と共に、今年選ばれたTOP3の起業家の実績と評価をご紹介します。
■「日本の起業家ランキング2020」BEST10とは?
「日本の起業家ランキング」は、Forbes JAPANが2014年からスタートしたこれからの日本を支える起業家を表彰するアワード。2019年度も先日、編集部が選出したショートリストを元に、日本のスタートアップ業界に詳しい約10名の評価委員会のメンバーにより、ランキング上位集団を選定され、メンバーの投票により、最終的なランキングが決定されました。
評価基準や重点ポイントは年により異なることもあるそうですが、大きくは次の5点と公表されています。
1.グローバルで通用する企業か
2.時価総額1,000億円を超える可能性を持っているか
3.成功への時間軸を重視した事業・実績であるか
4.経営者・経営チームの成熟度
5.社会課題の解決に取り組んでいるか
■起業家ランキングTOP3
2019年度の起業家ランキングのTOP3に選ばれた3社の業績と特徴を見ていきましょう。
1位:鈴木 健氏、浜本 階生氏(スマートニュース)
1位には、前年比5倍、米国で急成長するニュースキュレーションアプリ、「スマートニュース」を手掛けるスマートニュース株式会社のCEOとCOOが選ばれました。
スマートニュースは、2012年のリリース以来、全世界累計5,000万ダウンロード、提供メディア数は3,000以上。米国1人あたり月間利用時間は約5時間、米国の大手ニュースアプリFlipboardの約2倍という今は知らない人はいないと言っても過言ではないアプリです。
アメリカの政治的思想の偏りが加速し。社会問題化する中、政治的中立の立場を維持することでニュースバランスを整え、米国版テレビCMでも中立性をアピールしています。
また機械学習によるレコメンド機能も注目を集めました。
2位:石山 洸氏、春田 真氏(エクサウィザーズ)
2位は、介護をはじめ、さまざまな「社会課題の解決」を目指すAI企業の株式会社エクサウィザーズの取締役会長と代表取締役社長が選ばれました。
世界から注目される、日本の「超高齢化社会」を技術で幸せにするべく、AIを用い、さまざまな社会問題の解決を目指しています。
社会保障費の高騰と労働人口の減少に対し、AI技術を誰でも無料でダウンロード利用可能なプラットフォームや10のAIプロダクト事業を展開し、売上が+260%増に。
医療現場の課題解決と研究開発イノベーションの両輪を回しながら進めていることや、分子・細胞・臓器から身体、メンタルまで、幅広い領域の深層学習・機械学習技術などが評価されました。
3位:瀧口 浩平氏、豊田 剛一郎氏(メドレー)
3位は、テクノロジーを活用した事業や、プロジェクトを通じて医療ヘルスケアの未来をつくる企業、株式会社メドレーの代表取締役社長と代表取締役医師が選ばれました。
医療ヘルスケアのデジタルトランスフォーメーションを目指し、医療機関、患者、行政などのさまざまなニーズに応えるプラットフォームなどを開発。
オンライン診療と対面診療を適切に組み合わせた患者の便益を実現する世界を目指していることなどが評価されました。
いずれも、世界に貢献する、最先端を走る事業を展開している上に、テクノロジーを現状と上手くマッチさせて活用している起業家という印象を受けます。今の時代で成功するためのヒントになります。
Forbes JAPAN’S START-UP OF THE YEAR【日本の起業家ランキング】
https://forbesjapan.com/feature/startup/