カランカランと中華鍋が踊る音、プルンプルンする豚バラ肉、そしてニンニクの香り――。ガッツリめしの定番で、最近は単独女性もカウンターでがっつく、あの『すた丼』に、ありそうでなかった“抱き合わせ最強メニュー”が誕生した。
その名も「肉盛りすたみな麺」。いつものすた丼の肉が醤油ラーメンのうえにドサッと載る、ビッグバンなメニューが10月1日から「伝説のすた丼屋」「名物すた丼の店」で販売開始。さっそくそのインパクトを試してみた。
写真のメニューは「肉盛りすたみな麺(ごはん付)」で930円。そのスペックについてアントワークス商品部 小津貴仁課長は「肉盛りすたみな麺本体が重量1キログラム、ゴハンが200グラムで、総重量1.2キログラム」という。「伝説のすた丼屋」「名物すた丼の店」では、重量で新メニューのボリュームを表現する領域に達し、もはやカロリーや丼ぶりの直径といったアマい尺度はない。
総重量1.2キログラム
同社広報室 昆野明日香係長によると、「総重量の内訳は、麺が440グラム、スープが340グラム、肉はすた丼と同じ110グラム」らしく、つまりは、肉の4倍にもおよぶ麺が、“すた丼バラ肉総本山”の下に潜んでいると……。
この、すた丼×ラーメンという「ありそうでなかった究極のカップリング」は、2017年4~5月に品川店限定でテスト的に販売したところ、なんと「すた丼屋の麺メニュー史上、最高の出数を記録した」という。その驚異的な記録を後ろ盾に、「食欲の秋」にガツンとリリースしたというわけ。
純粋すた丼や卵かけご飯のアレンジもアリ
記者は、濃厚であと味スッキリな濃厚黒醤油スープと特製ちぢれ麺と、すた丼のニンニク醤油ダレのコラボレーションを堪能したいという思いから、別添えの生卵を、あえて200グラムの白飯へ。卵かけご飯として2品目を愉しむわけだが、ここはテーブルに添わる醤油を使わず、「肉盛りすたみな麺」のスープをサッとかける。コレもうまいし、豚バラ肉をご飯に載せて、“純粋すた丼”として喰らうのも、あり。
スープにもこだわりが
紺野係長は「黒醤油をベースに、野菜ブイヨン・ポークエキスを配合。ニンニクのパンチが効いたコク。すた丼屋しかつくれないスープは、白米との相性も抜群」と太鼓判をおす。圧倒的スペック、すた丼とラーメンの絡み合い、それだけでもスゴいのに、「伝説のすた丼屋」「名物すた丼の店」はそれだけで終わらせない。
なんと、このメニューの麺を2倍にして880グラムに、豚バラ肉を1.5倍の165グラムにしたドッカン大盛りも用意してしまった。さらに麺2倍、豚バラ肉1.5倍のドッカン盛り版も!
そのデカさを感じてもらいたく、丼ぶりのとなりにPASMOカードを置いてみると、それがまるで紙のきっぷのようなサイズに見えてしまうほど。現場にいあわせた営業戦略部 西山友梨氏や商品部 本庄亜里紗氏が両手で持つと、丼ぶりの直径は、彼女たちの腰幅ぐらいあるから、デカい。
この麺大盛り(120円)+肉増し(150円)の最強版は、単品830円をベースとして合計1100円なり。そんなすた丼×ラーメンカップリング、10月1日の登場から、わずか2か月でいったん姿を消す。「とりあえず11月30日までの期間限定メニューだけど、お客さんの反応を見てグランドメニュー化の可能性もある」と営業戦略部 和泉沢有祐課長はいう。ギレン総帥がこの場にいたら、こう叫ぶだろう。
「あえて言おう、ガチであると!」
すた丼とラーメンの奇跡の合体。その行方は、すた丼フリークの注文数にかかっている!
(GazinAirlines)