新時代の働き方。WORK DESIGN AWARD 2021初代グランプリは「好きな日に連絡なしで出勤、欠勤OK」!?

2021/12/03
Shoichi Sato

株式会社SmartHR(東京都港区)は、これからの働き方などを考えるきっかけづくりを目的に「WORK DESIGN AWARD 2021」を初開催。11月24日には都内で授賞式が行われました。同アワードへは114件がエントリー。各社、慣習にとらわれない働き方を模索し、斬新なアップデートを施していました。

当日は「ワークスタイル部門賞」、「ワークプロセス部門賞」、「キャリア部門賞」、「ニューカルチャー部門賞」、「エンプロイーベネフィット部門賞」、「ダイバーシティ&インクルージョン部門賞」の6部門を表彰。各部門の受賞企業8社が登壇しました。

初代グランプリに輝いたのは「ワークスタイル部門賞」の株式会社パプワニューギニア海産。同社は、好きな日に連絡なしで出勤欠勤できるシステム「フリースケジュール」を採用し、審査員らを驚嘆させました。パート従業員における従来のシフト制を撤廃。工場営業時間内において出勤は1分単位、退勤は30分単位で自由としています。退勤時間は出勤時にホワイトボードに記入し、休憩も好きな時間に好きなだけ取れるように。報告も禁止としました。

時間に縛られない斬新な働き方により「子育て中の人や障がい者らも自分の生活を大事にできる職場になった」と同社は語ります。2016年に同システムを採用して以来、出勤者0という日は無いそうです。勤務体系による欠品も無し。また、2020年の離職率は0%となっており「ベテラン従業員が増えたことで作業効率や品質も向上している」と手応えを感じています。

審査員を務めたジャーナリストの浜田敬子氏は「最初に聞いた時は『本当にこんなことが実現可能なのか』と審査会でも話題になった」とし、「究極の“管理しないマネジメント”によって今の時代に必要な『働き方の民主化』と『働き手の主体性』を実現している」と講評しました。

WORK DESIGN AWARD 2021受賞一覧は以下。

グランプリ・ワークスタイル部門賞、株式会社パプワニューギニア海産。ワークスタイル部門賞、コミュニティサロンと和。ワークプロセス部門賞、GMOインターネットグループ。キャリア部門賞、パーソルキャリア株式会社。ニューカルチャー部門賞、株式会社キャスター。ニューカルチャー部門賞、株式会社リブセンス。エンプロイーベネフィット部門賞、株式会社ガイアックス。ダイバーシティ&インクルージョン部門賞、株式会社オリィ研究所。

木梨憲武&伊藤淳史がスペシャルプレゼンター

授賞式には、SmartHRのCMで「仮面ノリダー&チビノリダー」以来約30年ぶりのコンビ再結成と話題になっている木梨憲武さんと伊藤淳史さんがスペシャルプレゼンターとして登場しました。

木梨さんは働き方のルールについて問われると「今思ったことを、間違っていてもいち早くやること。そこから周囲の意見を聞いて修正していけば良い」と、自身のワークスタイルを披露。「電話で納得できない時は顔を見に行くようにしている。今は何でも屋という感じで、飽きることがない」と語りました。

一方、伊藤さんは役者としての仕事を振り返り「コロナ禍となって、マスクを着用するようになった。本番とは違う環境なので、音や光の具合も変わってくる。現場で働くすべての人が、モチベーションを下げずに楽しくできるかを考えるようになった」と話しました。

プライベートではゴルフ仲間という2人。「どっちがグランプリを獲るか、ゴルフで決着をつけようという話になった」と木梨さんが話すと伊藤さんも「さっき、楽屋で決まりました」と返します。ノリダーとチビノリダーも、30年経ってしっかりアップデートされているようです。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

Shoichi Sato
この記事を書いた人

Shoichi Sato

地域ミニコミ紙の編集記者、広告代理店を経てフリーライターとして活動中。趣味は山登りなど、スポーツ全般の元高校球児。未確認生物や宇宙、戦国時代 などが好きなロマン追求型。座右の銘は「気は遣うものではなく、配るもの」。 ブログ:s1-thats-WRITE

Shoichi Satoが書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop