ヒントは『通知表』?元教師が教える【子供をうまく叱る方法】とは

2016/06/04
放送作家 石橋アキ江

通知表に先生から生徒へのコメントをする【所見】というものがあります。教師は、この【所見】にとても時間と気を使います。

 

私は中学校で10年以上教師をしていたのですが、この【所見】を生徒たちへの“評価”というとらえ方ではなく“手紙”としてとらえていました。「この先こうすればきっと満足できない今の自分から抜け出せますよ」という思いを込めて書くわけです。

 

評定として書かれた文章は、冷たい印象を受けます。書く側の教師にとっても、面白みを感じないのではないでしょうか?しかし“手紙”を書くと思えば、小さなことでもその子の情景が思い浮かんでくるものなんです。

 

ただ、通知表は保護者が見るものですから、ついつい、うまく書こう、保護者に当たり障りなく書こうと思ってしまいます。わかります、気になるんですよね。保護者の目。そして子供の目も。

 

でも、良い所と悪い所。普段、家庭では気が付きにくい子どもの成長や様子を、きちんと伝えなくてはいけません。そこで、私が現役時代実践していた書き方を紹介したいと思います。

ポイント1『良い点と悪い点をきちんと指摘する』

ここに容赦はいりません!愛情あってこそのアドバイスですから。真剣に子どものことを考えているのなら、きちんと直すべき点も表現しましょう。

 

「悪いとこを書けば、保護者からのクレームは来ないの?」なんて声もあるかも知れませんが、それこそがチャンス!保護者に本当のことをわかってもらえる絶好のチャンスなのです。

 

「私はこんな取り組みをしています。是非いつでもいいので学校に来てみて頂けたら」などと、一緒に取り組む姿勢を見せることが大事です。皆で見守ることが、子どもの成長に大きく成果を上げていくものですよね。

 

忘れてはいけないのが、良い点を先に書き、読む側の受け入れ態勢を整えること。ちょっとしたことなのですが、これがとっても大事なんです。

ポイント2『具体的に、情景が浮かびやすく』

先ほどお話しした“良き点も悪き点もはっきり書くことが大事”なのですが、ここでポイントを押さえて書かなければ大惨事!「何が良くて、何がダメなのかを具体的にあった事例で書かなければ、読む側は怒りさえ覚えてしまうことだってあります。

 

特に改善点を書く場合は「単なる先生の偏った味方ですよね」と不信感を抱かれる恐れも。例えば「時に自分勝手なところがあり、周りの友達を困らせているところがあります」と、書かれても、よくある一文ですし、誰にでも当てはまることです。

 

では、どんな風に書くと良いのか?例えば

 

「清掃時に雑巾がけをする際、友人の呼びかけに答えることができずにいるのが残念です。○○さんの集中力には目を見張るものがありますので、学期には、お友達の呼びかけに耳を傾け、意見を交わしながら活動に取り組むことができるようになるといいですね」

 

という感じで、子どもの様子をわかりやすく書くことが大切だと思います。

 

【所見】は、先生が評価される場ではなく、未来ある子ども達を育てていく場ですから、ありのままを書けばいいのです。さらに、保護者と壁があるという先生にとっては、保護者が学校に興味を持つ良いチャンスですので、怖がらずに思いを書いてみてください。きっと新しい関係が築けるはずです。

 

また、親御さんが、お子さんを叱ったり注意したりする時に、良いところ、悪いろころを具体的に言えば、気持ちが伝わりやすいのは家庭でも同じ。もし、お子さんとの関係で悩むことがあるなら参考にしてみてください。

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放送作家 石橋アキ江
この記事を書いた人

放送作家 石橋アキ江

"テレビ番組、ラジオ番組の構成や脚本を執筆中。 中学校教員として十年以上の経験から、現場で悩みを抱える多くの人達に人生は楽しいものだと思ってもらえる作品を提供したいと日々模索中。参加作品「神秘に触れる夜」「ADVANCE EARTH」「携帯恋愛アプリMYNAME」など。"

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