懸賞争奪、脳みそリフレッシュ!12月21日は『クロスワードの日』

2015/12/21
田中 元

わずかなヒントをもとにタテヨコの空欄を埋めていくクロスワードパズル。

 

これが答えだ!と思ってタテに書いても、ヨコの答えにあわなくて考えなおす、なんてこともしばしばで、暇つぶしのみならず、頭の体操としても親しんでいる方も多いのではないでしょうか。

 

そもそもは古代ギリシャの“コトバの魔法陣”

クロスワードの起源は古代ギリシャのワードスクエア(言葉の魔方陣)が祖ではないかと言われています。

 

古代ローマ時代には、タテヨコの単語をクロスさせて一つの言葉を作り、アナグラム(言葉をシャッフルさせて別の言葉に置きかえる暗号)を利用した“宗教的なアイテム”として使われていたようです。

 

やがて18世紀のイギリスで、ワードスクエアを娯楽用にアレンジしたものが流行します。

その作者はビクトリア女王だったとされ貴族から市民までが夢中になり、専用の雑誌までもが登場しました。

 

クリスマスのNYで約100年前に誕生!

このワードスクエアが、現在のクロスワードに変化を遂げ誕生したのが1913年の12月21日!

アメリカの新聞「New York World」に掲載されたのが最初だそうです。

 

生みの親はイギリス生まれのアーサー・ウィン。

「New York World」に勤めてた氏は、クリスマスの余暇に楽しめるような新しいパズルとして、ワードスクエアにアレンジを加えたものを掲載します。

その後じわじわと人気を集め、大ブームが訪れたのはクロスワードパズルに特化した本が刊行された1924年と、実に11年後のこと。

 

しかしそのブームは相当なものだったようで、イギリスやフランス、さらに日本にも飛び火。

日本語のクロスワードパズルが最初に作られたのも、同年1924年だそうです(1925年説もあり)。

 

以後、クロスワード人気は廃れることなく、派生系のナンクロと呼ばれるヒントなしのタイプも普及しており誕生から一世紀、いまだに新しい問題が出題され続けています。

 

出題者は頭いいよね。創る方が大変だ!

しかしながら、タテヨコの文字がうまいこと絡みあわなければならないだけあって、問題作成は解答の数倍大変。

 

筆者も過去に一度、仕事でクロスワードパズルの作成をしてみたことがあるのですが、とにかく言葉の組み合わせに苦労しまくり、結果、文字数の少ない言葉でなんとか埋め合わせ、言葉と言葉の間の黒味がやたらと多くなってしまいました。

 

本格的に頭の体操としてクロスワードパズルにチャレンジするなら、解答者としてよりも出題者になってみる方がいいのかもしれませんが、初心者は猛烈に苦労して挫折しかねないのでご注意を。

 

専門誌も十数誌!気軽に脳トレできるのが魅力

ということで気楽に楽しむならやはり解答者としての立場が一番。

新聞や雑誌などにコーナーが設けられていることも多いですが、最近は専門のウェブサイトやスマホ用のアプリもあり、問題探しに困ることはありません。

 

それでもまだ足りない! という方には専門誌をオススメ。一冊まるごとクロスワードパズルだらけの雑誌が、『特上クロスワード』や『クロスワードメイト』などなど、現在確認できるだけでも十数誌が定期刊行されています。

 

解けたら豪華プレゼント。懸賞品が凄い!

これらの雑誌の人気を支えているのは、各誌が競うように行っている懸賞にもその理由があるようです。

いずれの雑誌も表紙に「豪華プレゼント!」などの文字が踊ります。

条件はプレゼント用の問題を解いて巻末ハガキで送るだけ。

抽選で家電やおもちゃ、ときには現金までが抽選で当たるとのことで、熱が入るのも仕方ありません。

 

もっとも、プレゼントの有無は関係なく、頭脳パズルとしておもしろかったからこそ一世紀にわたって生き残っているのがクロスワードパズルの魅力。

暇つぶし程度の気楽さで遊べて、なおかつ脳みそが自然と引き締まるクロスワードに、この後のほんのちょっとの空き時間にでも手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

 

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割りと何でも書くライター業。最近は「Yahoo!ライフマガジン」「このマンガがすごい!WEB」等、主にウェブメディアに執筆。購読雑誌は『映画秘宝』『本の雑誌』等。

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