2月11日は建国記念の日。ところで、日本の建国っていつ?

2016/02/11
田中 元

2月11日は建国記念の日。学校や仕事がお休みになるので、それが何の日だろうと嬉しい! という方も少なくないでしょう。でもこの建国記念の日って、本当のところはどういったものなのかご存知でしょうか。「日本が建国された日じゃないの?」。もちろん、その通り……。でも、正確には少々異なります。

 

記紀にまでさかのぼる紀元節

1872(明治5)年、『古事記』『日本書紀』にて初代の天皇とされる神武天皇が即位した日を日本の紀元として祝日にすることとなり、翌73年から2月11日を紀元節と呼ぶことになりました。当初は宮中や軍隊などで祝われていた程度ですが、やがて国民にも定着していきました。

 

しかし記紀の暦法ではその日を2月11日とするのは無理があり、そもそも神武天皇が架空の人物とされるといったこと、左派による抗議等によって、1920〜30年代には紀元節反対運動も登場してきました。

 

ちなみに、初代から平成天皇まで、何人の天皇が即位したのか気になって調べると“建国記念日直前特別企画。歴代天皇125代ほぼ完全名鑑”という2012年02月07日発売のFLASH(フラッシュ)の記事を発見。多いのか少ないのか判断しかねますが、実際125人ズラリと並ばれると圧倒される気がします。

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FLASH(フラッシュ) 2/21号
 光文社

 

戦後に紀元節廃止、そして建国記念の日として復活

そして敗戦の後、1948(昭和23)年に紀元節はついに廃止されます。が、今度は右派的勢力による紀元節復活運動が登場、紀元節から改称して【建国記念の日】として2月11日を祝日にするという提案が国会に提出されます。

もちろん左派からの反対もありましたが、1966(昭和41)年、多数決により決定。現在にいたる、というわけです。

 

なお、「建国記念日」ではなく「建国記念の日」となっているのも、2月11日が「建国された日」ということではなく、あくまでも「建国されたことを記念する日」を2月11日にしている、ということのようです。

 

世界の建国記念日は?

では、他の国の建国記念日ってどういうものでしょうか。ほとんどの国は、現在の国のカタチが形成された“きっかけ”の日。つまり独立記念日や憲法改正記念日を【建国の日】と決めているようです。

デリケートな問題もはらむ建国記念の日

と、駆け足で解説してみましたが、現在も建国記念の日に対する反対運動は行われており、なかなかにデリケートな問題を含んでいる祝日であるのは間違いありません。もちろん「やっ! 休みだ!」と遊びに出かけるのもいいですが、祝日の意味を自分なりに探ってみるのもいいかもしれませんね。

 

 

< 取材・文 / 田中元 >

 

 

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割りと何でも書くライター業。最近は「Yahoo!ライフマガジン」「このマンガがすごい!WEB」等、主にウェブメディアに執筆。購読雑誌は『映画秘宝』『本の雑誌』等。

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