大泉洋『アイアムアヒーロー』3冠で注目!意外にゾンビ映画大国な日本

2016/04/12
田中 元
ゾンビ

花沢健吾の人気漫画『アイアムアヒーロー』の実写映画版が製作され、シッチェス国際映画祭とポルト国際映画祭、そしてついに、第34回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭の最高賞にあたるインターナショナルコンペティション部門ゴールデンレイブン賞を受賞、世界三大ファンタスティック映画祭を制覇しました。 

主演は大泉洋、ダブルヒロインとして有村架純に長澤まさみ、監督はやはり人気漫画の実写映画版『GANTZ』や『デスノート2016』も担当する佐藤信介と、かなり本気度を感じさせる布陣。本国日本でも、いよいよ4月23日にロードショー公開が予定されています。

さて、この快挙に、もしかしたら「ついに日本もゾンビ映画に挑んだ!」と思われる方もいるかもしれません。しかし、実は日本はとっくにゾンビもの大国だったのです!

王道ゾンビから変化球ゾンビまで

例えば『ニート・オブ・ザ・デッド』。一昨年急逝した脚本家・南木顕生の初監督作でもある本作は、引きこもりにもかかわらずゾンビとなってしまった息子と両親の葛藤を描く異色作として話題になりました。

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ニート・オブ・ザ・デッド/遺言 [DVD]筒井真理子 (出演), 木下ほうか (出演)。

 

『Z~ゼット~ 果てなき希望』

かつて『コージ苑』や『かってにシロクマ』などで新世代のギャグ漫画家として脚光を浴びた相原コージ。 

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映画Z完全版[DVD-BOX]川本まゆ (出演), 木嶋のりこ (出演), 鶴田法男 (監督)

 

その相原氏が挑んだオムニバス形式のゾンビ漫画『Z〜ゼット〜』も、ジャパニーズホラーの第一人者・鶴田法男監督により『Z~ゼット~ 果てなき希望』として実写映画化されてハードな描写が注目されました。

 

『Zアイランド』

哀川翔の芸能生活30周年にして通算111本目の主演作も、ゾンビ映画『Zアイランド』でした。

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Zアイランド [DVD]哀川翔 (出演), 鶴見辰吾 (出演), 品川ヒロシ (監督)。こちらは芸人でもある品川ヒロシが監督したことでも(いろんな意味で)話題に。

 

これらは割合、「ゾンビ」と聞いてイメージするゾンビものの伝統に即した設定や王道ドラマとなりますが、日本製独特の奇妙なオリジナリティに溢れたゾンビものを楽しみたいなら、より低予算な作品に目を向けるといいかもしれません。

 

低予算・変化球作品はこちら

【ゾンビアス】

懐かしの特撮番組を現代に蘇らせた『電人ザボーガー』がスマッシュヒットを飛ばし、エログロナンセンスの入り交じる独自の作風で映画から深夜ドラマまで大活躍の井口昇監督。

 

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ゾンビアス [DVD]中村有沙 (出演), 菅野麻由 (出演), 井口昇 (監督)。
本人の特殊な風貌で出演作も多数の『ゾンビアス』は、なんと汲み取り式便所から現れる排泄物びっちりのきったないゾンビが襲い掛かってくる怪作!

 

【就職難!! ゾンビ取りガール】

ゾンビ捕獲を「仕事」とする福満しげゆきの漫画『就職難!! ゾンビ取りガール』も、深夜ドラマ『玉川区役所 OF THE DEAD』にアイデアをパクられてるんじゃないのか?という不幸な話題もありつつ、ゾンビものに新たな方向性を見出した作品として評価されています。

 

【レイプゾンビ】

また、オリジナルビデオからスタートした『レイプゾンビ』も、ゾンビとエロの相性の良さで、現在までに6作が製作されている人気シリーズ。ちなみに監督はピンク映画でも活躍する鬼才・友松直之。

 

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レイプゾンビ LUST OF THE DEAD [DVD]。小沢アリス (出演), 亜紗美 (出演), 友松直之 (監督, 脚本)
Twitterで「レイプゾンビ」についてつぶやくと、ほぼもれなく監督本人がリツイートしてくれる謎のサービス精神も。

『バイオハザード』がブームの牽引役か?

と、かように日本は『アイアムアヒーロー』以前からとっくにゾンビ大国だったのですが、中でも忘れちゃいけない和製ゾンビにして世界レベルで人気なのが、ビデオゲームの『バイオハザード』シリーズでしょう。 



全編英語音声、舞台はアメリカ、さらにはハリウッドでシリーズ映画化までされていますが、本来の製作販売元は日本。一作目が発表されたのは1996年で、21世紀における世界的なゾンビブームの牽引役となったのが、実はこのゲームである可能性も充分考えられます。 

さらについでに書けば、ゲームにはまった方ならご存知のとおり、『バイオハザード』には伝統的なゾンビのみならず、独自のクリーチャーも多数登場。 

ゾンビを題材にしつつも自由にアレンジしてもいいんだ!という方向性を示したのも、『バイオハザード』といっていいのかもしれません。 

こうした流れを踏まえた上で、『アイアムアヒーロー』が間もなく公開。あえての原点回帰を経由して、和製ゾンビのこれからの進化系にも注目です! 

DVD出典 Amazonより

 

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割りと何でも書くライター業。最近は「Yahoo!ライフマガジン」「このマンガがすごい!WEB」等、主にウェブメディアに執筆。購読雑誌は『映画秘宝』『本の雑誌』等。

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