「写真でプレイヤーがうまくなる」エクストリームスポーツフォトグラファー“DB Nori”の一枚への思い

2016/10/11
放送作家 小嶋勝美
エクストリームプレイヤーにとっては撮られれば撮られるほどミスが減って上手くなるし、撮る側は撮れば撮るだけ上手くなる。WIN.WINの関係なんだよね日本人ライダーは撮られる事に慣れてないから、プロになる前から撮られることに慣れていけば業界の底上げになるし、そういうことが広まっていけば各地ですごい人材の発掘ができる。

 

あと、すごい写真を撮ってもらったら「写真負けしないように頑張んなきゃ!」って思ってくれる人たちもいる。そういう意味では最近みんなムービーをよくアップしているけど「いやいや写真の方が大事なんじゃないの」って俺は思う。

 

_ノリさんにとって写真とはどんな存在ですか?

 

自分の想像とか思想、アイデアを表現する手段。自分はエクストリームスポーツに対して「こう思ってこう感じているよ」っていうのを伝える方法。

 

例えば、俺はこういう写真を撮りました、あとはそれを見る人が色をつけてくれればいい。写っている人の声を見る人が聞いてくれればいいって思ってる。そういう考え方で撮ってるよ。

 

ダメかな(笑)

 

写真の担う立場

 

写真とは一瞬の切り抜き。そこには動画では見えない“瞬間”が詰め込まれている。筆者が学生の頃は今みたいにネットが普及されておらず、スケートボードの練習をする時、トリックを覚えるのはほとんどが写真だった。

 

今はネットが普及し動画で簡単にトリックなどの解説を見れるようになった。そのおかげで日本の若い子たちのスケートボードのレベルは爆発的に向上した。

 

しかし最近、動画ばかり観ていてふと気づいたことがあった。

 

「想像しなくなったな」

 

昔は写真を見て、その一瞬の動きの為にどんな風に動いてどんな風にメイクしたのかを想像していた。正解は自分の中にこそあった。動画はすぐに正解が見れる。だから想像する必要がない。

 

個人的なことを言わせて頂くと写真は小説のようなものだなと思う。見る人がその情景を想像し、自分の中にストーリーの画を浮かべる。DB Noriさんの写真はそんなストーリーがたくさん詰まっているからこそ、見る人を惹きつけるのだろう。

 

そんなDB Noriさんが行う「ストリートスポーツ撮影入門ライティング講習会」が、だいたい2か月に一度開催されています。開催日は随時NISSIN DIGITALホームページにアップされるとのことなので気になる人は是非チェック!

 

渡部憲之・通称「DB nori

 

【プロフィール】

フォトグラファーで元プロエクストリームプレイヤー。

現在はエクストリームスポーツやポートレート撮影を中心に雑誌、イベント、講師として活躍する。

スポンサー・FUJIFILMNISSIN DIGITALLuminox

DB Noriの作品はこちらからチェック!

500pxhttps://500px.com/noriyukiwatabe

Instagram】@photo_luv_db

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放送作家 小嶋勝美
この記事を書いた人

放送作家 小嶋勝美

お笑い芸人として活動後、放送作家に転身。 スポーツ番組やバラエティ番組などに携わる傍ら、20年以上続けている大好きなスケートボードのライターとしても活動。 コンテスト記事の他、スケボーの情報や面白い発見を伝えていくと共に、スケートボードが持つ素晴らしさを多くの人に広めていきたいと思っています

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