福士蒼汰は“我”を出したい 共演者から気配りを絶賛されるも…

2025/12/22
石井隼人

スピッツの名曲から誕生した、この冬一番の感動のラブストーリー『楓』がついに全国公開!初日翌日の12月20日には公開記念舞台挨拶が実施され、W主演の福士蒼汰と福原遥、共演の宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗、そして行定勲監督が登壇した。

双子の須永涼と須永恵の二役を演じた福士は「ついに昨日本作が公開されましたが、作品が公開されるたびに毎回ドキドキします。皆さんにどのように受け止めていただけるのか?これから沢山の方々に観ていただきたいと思います」と素直な心境を交えて挨拶。木下亜子役の福原は「無事に公開されたことを嬉しく思います。この作品がどんどん沢山の方に届いていってほしいと思います」と白い歯を覗かせた。

スピッツの名曲『楓』のアンサー的映画などとの感想に福士は「皆さんそれぞれの『楓』があって、劇場で本作を通して『楓』を聴くと、アンサーだったり、アンサーが変わっていったりする。映画を通してそれぞれの登場人物を思い浮かべて『楓』を聴くことになるので、それがまた違った印象になるんだと思う」などと分析。

福士自身、本作を通じて楽曲『楓』の印象は変わったそうで「歌詞が映画を通して具体になった。抽象と具体のやり取りが映画のある意味、音楽のある意味を深く感じる事が出来ました」と実感していた。

福原は「人と人とが想い合う尊い温かさが胸に広がる」などの感想に触れて「この映画は日本人らしさが出た作品。日本人らしく相手を慮るからこそ、言えない思いや優しさ、温かさを丁寧に描いていて、それが皆さんに届いているのだと思います」と喜んだ。

宮沢は「全ての伏線を忘れた状態で最初から観たい」との声に共感。「僕が演じた梶野茂は全てを知っている人物だったので、そんな梶野の葛藤を皆さんと共有出来ているのが嬉しい。最後にすべての伏線が回収されるので何度も観て欲しい」と呼び掛けた。

石井もその伏線回収に言及。「私も『待って!亜子ちゃんあの時あんな顔していたよね!?』と観終わった時に思う事があって、2回目を観た時に感動がある。それを皆さんにも体験してほしいです!」と『楓』リピートを熱望。

宮近はニュージーランドのシーンに触れて「ニュージーランドに行ったような体験ができる映画です。僕も行ってみたかったけれど、この映画を観て行ったのかもしれないと思った。でもパスポートのスタンプを確認したらなかったので、行っていなかったんだと思った。この映画は旅行体験もできるし、涙も止まらないし、伏線も回収し過ぎです!」と絶賛だった。

『楓』の登場人物にちなんだマル・バツトークコーナーを実施。第1問「涼のように、好きになったら自分より好きな人の気持ちを優先する」には全員がマル。しかし福士は「距離が遠くて近くても気に掛け過ぎちゃうので大変なので、気にかけないようにしている感じ…」とモゴモゴ。

要するに気を配り過ぎる自身の性格を変えたいそうで、宮沢から「本当に気を使ってくれるので、福士さんがいると現場が心地よくなる」と褒められるも、福士は「もう少し自分の我を出していこうかなあ」と呟いていた。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

石井隼人
この記事を書いた人

石井隼人

映画好きエンタメ系フリーライター。「来るもの拒まず平身低頭崖っぷち」を座右の銘に、映画・音楽・芸能・テレビ番組などジャンル選ばず取材の日々。ありがたいことに映画作品のパンフレット執筆、オフィシャルライター&カメラマンを拝命されたり、舞台挨拶の司会をしたり…何でもやります!

石井隼人が書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop