東京五輪追加種目のスケートボードってどんな競技?
2020年に行われる東京オリンピックの最終選考に残ったローラースポーツ(スケートボード)。
実際見た事がある人は多くても、どんな競技かは案外知られていないのではないでしょうか?
そこで今回は知っているようで意外と知らないスケートボードの世界を紹介します。
どうやって勝敗をつけるのか!?
スケートボードの基本的なトリック(技)はオーリー(ジャンプ)・180°ワンエイティー(半回転ジャンプ)・フリップ(足の下で板を一回転)。
これらの技の組み合わせで構成されています。
例えば…
180°にフリップを組み合わせると180°フリップになりこれをメインスタンス(利き足)で披露するのとスイッチスタンス(利き足と逆)で披露するのではトリックの難易度が大きく変わってきます。
このように、スケートボードはいろんな技の組み合わせが無数に存在しており、その組み合わせともなると実に何百通り、もしかしたら千以上もの数になるかも知れません。
発祥から50年以上経っている今でも、先進的なスケーター達によってトリックのレパートリーは増え続けており、まさに“自由を絵に描いた様な競技”と言えるでしょう。
これらの技でボックスやハンドレール(手すり)の上に乗り、トラック(板とタイヤをつないでいる鉄の部分)でグラインドをしたり、板の部分でスライドしたりステア(階段)を飛んだりする事で技を披露し、それらの技の難易度と美しさ、高さなどで得点を競い合う競技がスケートボードなのです。
「ストリートタイプ」と「パークタイプ」って?
今回、東京五輪の最終選考に残ったスケートボードの種目が「ストリートタイプ」と「パークタイプ」です。
スケートボードを知らない人なら、フルマラソンが街中を走るように「路上」や「公園」でスケボーやるの?なんて思われるかも知れませんが、実際は全く異なっています。
「ストリート」は30〜150メートルの直線に並べられたセクション(ボックスやハンドレールなどの障害物)を使って技を競うもので、要するに“ストリート(街中)にありそうな物”を使って自由に技を競うというもの。
「パーク」はテニスコートほどのエリアに設置されたセクション(スケートボード専用に作られた技をする為の障害物)で技を競い合うものとなり、ストリートセクションが得意なスケーターもいればパークセクションが得意なスケーターもいるので、実際に東京五輪で採用となれば、その点も見どころになるでしょう!
スケートボードは、2016年のリオデジャネイロ五輪前に開くIOC総会で審議され、そこで正式決定します。
ちなみに今や冬季五輪の華、スノーボードが正式種目として採用されたのも日本の長野五輪でした。
スノーボードと同じく“横のり系スポーツ”の新たな種目として人気になること間違いなしです。