久しぶりにパンケーキを食べたくなったら、読んでおくべき本とは

2018/05/25
N田 N昌

ついこの前まで、パンケーキは大ブームでございました。行列ができる人気店に並んだ経験のある方も少なくないのでは…。最近は、あまり耳にしなくなってはいるものの、たまに食べたくなる時、ございませんでしょうか。

そもそも、パンケーキってホットケーキと違うの? 「いまさら」な疑問でございます。海外のパンケーキが続々日本上陸を果たした2000年頃に話題になっていたはずでございます。

諸説あるようですが、パンケーキとはフライパンで焼いたケーキ全般を指し、ホットケーキはパンケーキの一種という説が有力のようでございます。つまり、近年のパンケーキは、日本で長年愛され続けてきたホットケーキと別物ではないということでございます。

そんなパンケーキ、いやホットケーキを扱った絵本はたくさんございます。子どもが大好きな食べ物だからでございます。「ぐりとぐら」でも登場いたします。とはいえ、毎年1冊でるかでないかのペースでございます。

ところが、この春、なぜかホットケーキ絵本が2冊、出版されたのでございます。それもどちらも人気作家様の作品でございます。ただの偶然なのか、再ブームの兆しなのか…。ちなみに、どちらも今流行りの大人が読んでも楽しめる“大人絵本”でございます。

是非、久しぶりのパンケーキが食べたくなった方は、お店に行く前に、こちらの絵本を読んで頂きたいのでございます。モチベーションがあがること間違いナッシングでございます。

「そらから ぼふ~ん」(作:高畠 那生)

こちらは大人から人気の高い絵本作家、高畠那生様の最新作でございます。毎回、切り口が鋭い高畠様ですが、この絵本の特長は、ホットケーキを五感で楽しめることでございます。通常、ホットケーキ絵本といえば「おいしそう~」くらいですが、こちらは、五感をゲッツ!そそってくれるのでございます。その理由は、読んでのお楽しみでございます。

お話の内容はというと…、ある日、林の中に「ぼふ~ん」と巨大なホットケーキが空から落ちてきます。その現場に遭遇したある男の物語でございます。

余談ですが、最初のタイトル案は「ホットケーキがおちてきて。」だったとか…。さらに、この絵本のゴイスーなところは、絵本のカバーの一部がペーパークラフトになっているところでございます。切り取って組み立てると、絵本の世界を表現した小さなジオラマが楽しめるのでございます。是非、こちらもお楽しみくださいませ。

「ホットケーキのおうさま」(作:二宮由紀子 絵:朝倉世界一)

こちらは、ある日、ホットケーキ達が、ホットケーキの王様を選ぶというお話。1番大きいホットケーキ、1番豪華なホットケーキ、1番固いホットケーキ、…、様々なホットケーキたちが、ホットな戦いを繰り広げます。いったいどんな結末が待っているのか…というストーリーでございます。

お話は、数々の絵本の賞を受賞されている二宮由紀子様。そして、絵は、漫画家の朝倉世界一様が描かれております。

以上、読めばパンケーキが食べたくなること間違いナッシングな絵本でございます。是非、パンケーキのお供にご一読くださいませ。

(文:N田N昌)

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この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

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