令和時代の恋愛意識と結婚への課題は!? 中央大学・山田昌弘教授×Pairs共同調査発表

2019/12/04
高城つかさ

2019年11月27日(水)株式会社エウレカ本社にて「“婚活”の生みの親 中央大学・山田昌弘教授×『Pairs』共同調査より見えた“令和時代の恋愛意識と結婚への課題”」が開催されました。

国内最大級の恋愛・婚活マッチングサービス『Pairs(ペアーズ)』やカップル専用コミュニケーションアプリ『Couples』などの自社サービスを企画・開発・運営している、株式会社エウレカ。当日は、中央大学・山田昌弘教授と行なった令和時代の恋愛・結婚に関する共同調査の結果から見えてきた分析と、それを受けての『Pairs』の新たな試みについて話しました。

はじめに、株式会社エウレカの代表取締役CEO・石橋準也氏が登壇。会社概要やミッションについて語りました。

株式会社エウレカが向き合うべき課題は「少子化」だと、石橋氏。「その原因は未婚化が進んでいること、日本においては、子供を産むためには婚姻関係になければならないという意識が強いことです」と前置きした上で、結婚したいのにできない最大の理由は「適当な相手に巡り合わない」ことを考え、かけがえのない人との出会いをサポートするツールとして恋愛・婚活マッチングサービス『Pairs』を提供しているとコメントしました。

そんなPairsの累計会員数はなんと1000万人以上。そのなかでも、恋人を見つけた人数は25万人、2018 年に結婚・婚約した人は2万4千人を超えています。

人気の秘訣は「安心安全な環境」「自分に合った人を探しやすい」の2点。24時間365日のカスタマーケア体制をはじめとした安心・安全な利用環境作りを徹底していること、10万を超えるコミュニティに加え、優れたアルゴリズムによって相性が合う人を探しやすいことをアピールしました。

続いて、中央大学文学部・山田昌弘教授が登壇。山田教授は、いまや多くの人々が使う“婚活”という言葉を生み出し、約40年「愛情」「お金」を切り口に、親子・夫婦・恋人などの人間関係を社会学の視点から読み解いています。

山田教授は、「日本の恋愛・結婚に関する全国意識調査(2019)」の結果を受け、若者の恋愛離れが進んでいると感じていると話し、20代〜30代の独身男女の異性との交際意欲は55%が「交際したい」と回答した一方で、身近に出会いがなく、交際相手を見つける活動も行なっていないことがわかったと解説した。交際・結婚意志は強いのにも関わらず、付き合いたくない人が多い理由は大きくふたつに分かれていると話し「自分を曲げたくない・相手に合わせたくない」、「交際は面倒・恋愛は疲れる」という認識が強くなっていると明らかにしました。

さらに、結婚相手に求めているものは経済力以上に「愛情」「人柄」、そして「自分を大切にしてくれること」など、精神的な側面が求められている傾向が強いとコメント。意外なことに、「金銭感覚」は重視されているそうで、浪費癖があるのか、節約型なのか……など、さまざまな価値観の一致が求められていると話しました。

また、日本人の特徴として「他人と比べてしまうこと」を挙げ、容姿・性格、料理のうまさを他人と比べてしまい、相手に引け目を感じてしまうことから交際・結婚への一歩を踏み出せないと解説。交際したくない/交際したいが、活動をしていない人の心理は「男女交際はコスパが悪い/リスクがあると思っている」ことではないかと考察しました。

以上の結果・考察を経て、マッチングアプリはコスパ・リスクの問題を乗り越える可能性があるとし、今後の『Pairs』は、恋愛や交際の面倒くささや億劫なことを軽減し、自分らしさを保てる施策を心がけると宣言。

そのために「じつは」をコンセプトに、新機能“わたしの大切な価値観”を11月27日より提供。この機能で恋愛で特に大切にしたい価値観や趣味を本音で表現することが可能になります。また、マッチングする前に相手が大切にしたいことを確認したり、共通している価値観がわかるため、相性のよい相手を見つけることが出来るようになります。

本音を伝えられる機能を提供することで、恋愛への気負いをなくし、よりよい関係性を築けるカップルを増やしたいと意思表明をしました。

 

変わりつつある恋愛観と固定概念の間にいる、20代〜30代の男女。20代〜30代の恋愛事情に関する調査を通して、これからの恋愛・結婚のあり方を考えられる時間になりました。

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高城つかさ
この記事を書いた人

高城つかさ

1998年生まれのフリーライター&フォトグラファー。おもにエンタメ・旅に関する記事を執筆中。2.5次元作品情報サイト『2.5news』内にて企画・構成・インタビューを担当している #イケメンコレクション を連載中。その他『バスとりっぷ』『旅モニ』『SAGOJO』など。映画館巡りと読書がすき。【Twitter】 【instagram】

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