子供の読書離れの救世主!?犬に絵本を読み聞かせるプログラム

2018/05/02
N田 N昌

子供達が犬に絵本を読み聞かせる活動が行われているのをご存知でしょうか…。といっても、犬が絵本を大好きだという調査結果が明らかになったわけではございません。犬に本を読み聞かせることで、子供に本を読む楽しさを知ってもらおうという取り組みでございます。

こちらは「R.E.A.D.(リード)プログラム」というもので、正式には「Reading Education Assistance Dogs」というもので、読書や音読が苦手な子供のために1999年、アメリカはユタ州の図書館で始まった取り組みでございます。現在、欧米を中心に普及中で、アメリカでは、「読書介助犬」と呼ばれる専門の訓練を受けた犬達が聞き役になっているとか。

この取り組みの最大の長所は、犬は読み方を批判したり、間違っても笑ったりしないことでございます。そのため、子供は安心して音読できるとのこと。ずっと読み聞かせを行っている子供たちは、本に興味を持つだけでなく、人前で話せるようになったり、積極性が増したり、さらに最近よく耳にする“自己肯定感”が高まったとの報告もあるとのこと。

日本でも数年前から、三鷹市立図書館などでこの取り組みが始まっております。この取り組みが広がれば、スマホやタブレットを使うようになる前に、読書好きになってしまう子供は増えるはず。昨今の読書離れの対策にはなるのではないかと…。小さいお子様とワンコをお持ちの方は、是非ご家庭でも試されてみてはいかがでしょうか。

どうせ犬に読み聞かせるなら犬の絵本ということで、今回は犬の絵本をご紹介させて頂きます。実は犬の絵本たくさんございます。そこで間違いのない人気のロングセラー犬絵本をご紹介させて頂きます。

 

 

「どろんこハリー」(作:ジーン・ジオン 絵:マーガレット・ブロイ・グレアム 訳:わたなべ しげ)

ご存知の方も多いと思います。世界中で読まれている名作絵本でございます。最初に出版されたのは1956年。当時は白黒版でございました。その後、2002年に絵を担当されていたグレアム様によって色彩を加えられ再版され現在に至っております。ちなみに、日本では1964年に出版、約200万部のロングセラー絵本となっております。

色がつけられたといっても、3色刷りでございます。今の絵本と比べると色彩が豊かとは決して言えないのですが、それでもカワイイのでございます。生き生きとした表情がたまりまセブンなのでございます。

お話もシンプルでわかりやすく、さらにテンポもあるので読み聞かせには最適かと…。文字の数も多からず少なからずで、ちょうど良いのでございます。お子様も絵本を楽しめて、なおかつ、読書好きになってくれるのではないかと…。

興味を持たれた方は、一度試されてみてはいかがでしょうか…。

(文:N田N昌)

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この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

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